<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





電車が来るまで短いホームを観察しようとウロウロしていると、線路の枕木に手札サイズにプラスチックのプレートが打ち付けられているのを発見した。
どのプレートにもメッセージが記されていて、明らかにこの水間鉄道を応援するものがほとんどであった。
「がんばれ地域の足、水間鉄道」
と言ったものや、
「これからも市民の足で」
など、いかに水間鉄道が貝塚市民から愛されているのかがよくわかるメッセージで溢れていたのだ。
中には、
「愛してます。○○」
というような愛の告白や、
「名字が同じ人事ちゃう」
という意味不明なメッセージまで、実に面白い。
中でも私を感動させたのは、
「南海ホークスは不滅です」
というメッセージで、この南海沿線には未だフォークスの隠れファンが実在することを思い起こさせ、感動させたのであった。
プレートの色はクリーム色だったのだが、できればこういうメッセージには緑色のプレートを用意してあげれば良かったのにと思う、タイガースファンの私なのであった。

このプレートは始発の貝塚駅と終着点の水間観音駅で見ることができ、駅員さんの話によると、有料でプレートを埋め込むキャンペーンを実施していたのだが、今は募集していないとのこと。
一枚5000円ほどで受付、赤字ローカル線の水間鉄道を支える、応援のひとつになっていたようだ。

涙ぐましい努力といえよう。



で、涙ぐましいといえば、なんと水間鉄道ではオリジナルのヘッドマークも有料で募集していたのだ。
これは電車の先頭車に取り付けるヘッドマークに結婚や卒業などのメッセージをデザインし、ある一定期間それを取り付けた電車が水間鉄道を走るという企画なのだ。
例えば「私たち結婚します!」などというベタなヘッドマークや、「○○中学卒業おめでとう」などというマークを付けて走ってくれるのだという。
1枚につき1万円ということで、安いのか高いのか判断しかねるのだが、南海電車やJRでは決してやってくれないサービスだけに使いようはいろいろと考えられるのではないだろうか。

なお、広告宣伝には使えないということなので、「新台一斉入れ替え」などというお下劣なパチンコ屋の広告も拒否されるようなので、非常にありがたい企画ということができる。
パチンコ屋のラッピング広告を嬉々として受けて、何かと発言に問題はあるけれども、大多数の市民に指示されている橋下徹市長による民営化案を受け入れをかたくなに拒否しようとしている大阪市営地下鉄は、じり貧の民間鉄道としてがんばっている水間鉄道の油の垢でも飲むといいと思うのである。

つづく

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 元気をもらお... 元気をもらお... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。