<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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コロナウィルス禍でテレワークと呼ばれる遠隔勤務が一般化しつつある。
そこで密かに始まっているのが都心一極集中の終焉だ。
これが発展すると首都圏一極集中も終焉に向かうのだろうが、現在のところそこまではなかなか。
ただ都心のオフィスに社員が毎日集まって業務をこなすというスタイルはIT分野を中心に崩壊が始まっている。
新宿や渋谷、品川や新橋の都心のオフィスではなく自宅のある東京西部の郊外や千葉、埼玉の都心から1時間から2時間の通勤圏内でのテレワークが一般化されつつあるのだ。

「在宅では色々問題があるのですが、シェアオフィスがあれば8割は大丈夫」
というのは私の知人の例。
知人は大阪中心部にオフィスを構える会社の部長なのだが、非常事態宣言以降は神戸の自宅で勤務。
週に一度だけ大阪市内のオフィスに通って自身のチームと打ち合わせをしている。

「阪急六甲」や「摂津本山」なんて駅前にシェアオフィスがあれば職務のほとんどは済ますことができます。
通勤時間の要らない分、自宅で過ごしたり飲みにいったりすることができるので生活も充実しそうだという。

「アルコール漬けに注意してくださいね」
「はい。〇〇さんも。」
「ありがとうございます。」
てな具合だ。

阪急六甲付近は高所得層が多く住む地域で駅前商店街もそれなりのファッション性と賑やかさを維持している。
が、そうでない場所であればシャッター街となっている場所が少なくない。
そのそうでない場所がここ十年以上色々と問題になっていたが、ここにきて使いみちがでてきたのではないかと思われる。

とうのも、そういうシャッター街の空き店舗をシェアオフィスにしたら商店街そのものに新しい需要が生じるかもしれない。

今後のケースではシェアオフィスの利用者がぐぐっと増える可能性が高い。
毎日会社のオフィスへ行く必要がないし、自宅では仕事をする環境ではない、という人には駅前のシェアオフィスはかなりいい。

そうすると昼食や夜の飲食店が必要になる。
ビジネスの場ともなるので書店や打ち合わせスペース、図書館なども必要かもしれない。
もともと駅前だからリアルな打ち合わせにも合流するのに便利だ。
畢竟、もともと生活の場なので八百屋や魚屋、肉屋に衣料品店、雑貨屋があったら便利でもある。
駅前だからできることのメリットは復権するかも。

むしろ郊外のショッピングモールではこうはいかない。

コロナウィルス禍はバイオクラスターを形成させる恐れがあるものの、一方においてシャッター商店街をビジネスクラスターに変える可能性を秘めているのではないだろうか。


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