<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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WHOが中国の支配下にあるとか、中国に忖度し過ぎで新型コロナウィルス禍を招いたとか世間は騒がしい。
米国のトランプ大統領は怒り心頭でWHO脱退もチラつかせているくらいだ。
何万人もの自国民がWHOと中国の隠蔽工作の犠牲になってしまったのだから、当然といえば当然である。
西欧諸国は概ね米国ほどではないにしろ快く思っていない。
志村けんも岡江久美子も他の大勢の人達も中国に殺されたのに、むしろ日本政府がしどろもどろなのが気に入らないところだ。

このWHOがおかしいという話。
何も国際機関がおかしいのはここに限ったはなしではない。
そもそも国際連合そのものもおかしいのだ。
そのなかでも最大におかしいものは「敵国条項」である。

未だに国際連合憲章では第二次世界大戦の敗戦国を「敵国」と規定している。
その旧敵国と何らかの紛争が生じた場合、安保理決議を経ずとも武力でもって解決することが許されるという、なんとも無茶苦茶な規定なのだ。
で、その「敵国」はどこかというと、我が日本もドイツ、イタリアとともにその一つであることは言うまでもない。

イタリアはともかくとして国連に最も貢献しているであろう国の2つが「敵国」に設定されている滑稽さはもはや機構が満足に機能していない証拠だとも思える。
半世紀以上も前の戦争の結果を現在もなお適応しているのは、改正する気持ちがない現れでもあり、そういう国が機構の中に存在するということを物語っているのだ。

だからWHOの体たらくに驚く必要はまったくない。
むしろそれが当たり前。
綺麗事の通用しないのがええかげんな国際社会なのだ。



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