<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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3年ぶりぐらいになるかもしれない久々の九州。
出張で福岡へ行ってきた。
行きは関西空港から福岡空港へジェットスターで。
帰りは福岡空港から関西空港へピーチエビエーションで。
LCC三昧。
もちろん、どちらも新幹線よりも安かった。
時間も短く、往路が約1時間10分。
復路が約1時間、しかし飛んでいるのは賞味40分。
メチャクチャ早かったのだ。
おかげで日帰りで行って来たこともあり、福岡まで行ってきた感覚がまるでなく久しぶりに新幹線で行かなかったことを後悔したのであった。

そんな日常的な出張の中、珍しいものを目撃した。

豪華客船「Quantum of Sea」。

福岡空港へ着陸体制に入っていたジェットスターA320型機の窓から見えた豪華客船は福岡空港からお客さんのところへ走る高速道路の上からもよく見えたのであった。
この船。
全長は348m。
全幅41m。
総トン数168666トン。
乗客定員4180人。
乗組員1800人。
最高時速は22ノット。約40km/h。
上海を母港とするアメリカ船籍の豪華客船だ。

気になる性能は喫水が8.5mであること。
甲板から上が10階建はあるかと思えるような巨大な建物を乗っけているにも関わらず海面からはわずか8.5mしか海に浸かっていない。
重心が随分と上の方にありそうな船なのであった。
こういう船には転覆しやすいという特徴がある。
先年、違法改造の上、積み荷を適当に乗っけてしまったためにひっくり返って多くの犠牲者を出した亡国の船のような設計なのである。

この船はいわば豪華客船の1つでお客さんは主に中国人といったところか。
インバウンドで日本へやってきて爆買いをしているか中洲をはじめ博多の食べ物を食い荒らしているかそういう人たち日本に連れてきた船なのだろう。
はじめ、この船を目にした時は「豪華」というよりも「異様」という感想を持ってしまった。
なぜかというと、船というよりもビルディングが船の上に乗っかっている「軍艦島」みたいな風体で、潮風を受けて大洋を優雅に航海しているというイメージがちっとも湧いてこなかったからだ。

豪華客船のクルーズというと日本人ならすぐに思い出すのが「クイーンエリザベス号」。
英国の女王のお名前を頂いたその船は時々日本にもやってきていつもニュースになる。
船体は流線型で風を切りながら優雅に航海する姿は旅人にとって一度は乗ってみたい風格を備えている。
日本郵船の「飛鳥2」もまた優雅で美しい船だ。
私はこの飛鳥2の実物を大阪港で目撃したことがあり、その真っ白な船体がゆっくりと海遊館の横を出港していく姿に思わず見とれてしまったのは言うまでもなかった。
いつか乗ってみたいと思いつつ、私がよく利用するのは神戸と高松を結ぶジャンボフェリーであることころが庶民的である。

彼女たちと比べると「Quantum of sea」は全長で100mほど大きな船でデッキも10階建以上の様相だが、正直言って醜女である。
可哀想だけど、私はジャンボフェリーの方が優雅だと思う。

この感想は私の僻み根性から出たものかと疑う向きもいるかもしれない。
しかし、
「マンションの乗っておる船みたいやな」
という写真を見た娘の一言が私の感覚が間違っていないことを図らずも物語っていたのであった。

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