<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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中国では年間2200万台もの自動車が売れているという。
これって自動車メーカーにとっては非常にありがたいことだろうが、その他の人にとっては大変迷惑なことだ。
少なくとも現在の倫理観の中国においては自動車の台数を増やすことは世界人類にとって決して幸せなことではない。

中国の倫理観は、今や国際的にもその特異性が目立っている。

公害問題なんのその。
スモッグで道路の向こう側が見えなくてもへっちゃら。
地下水が無くなったって気にしない。
重金属に化学物質、どんどん地下に染み込ませよう。
自動車は走ればガソリンの品質なんてなんだって構わない。
1日100円以下で生活する人が億単位で存在しても、月旅行挑戦。
他人の特許は私の特許、私の特許は私の特許。
アップレコンピュータもスタババックコーヒーもオリジナルだから構わない。

どこをとっても普通の国では考えられないことが展開しているのが中国だ。

毎年2200万台の車が吐き出す排ガス量。
考えただけでも恐ろしいものがある。
例えば1000ccのエンジンが1分間に1500回ピストン運動を繰り返したとして1500リットルの排気ガスが排出される。
これが1日2時間運転で300日/年運用されるとして、1年間の排ガス量は合計54000リットル。
これが毎年2200万台増えるわけだから1180億リットル排出される。
毎年1180億リットルの排ガスが増えると思うと薄ら寒い感覚があるけれども、1180億リットルというとどのくらいかというと、500mリットルのペットボトルに2360億本。
カートン数で約98億4千箱、
人はこのサイズが0.42m×0.28m×0.22mなので、縦に積んだら約21億6500万メートル。
キロメートルに直すと216万5千キロ。
地球と月の距離がだいたい38万キロなので、その5.5倍ということになる。

中国の自動車増殖。

経済ニュースでは歓迎かも知れないが、間違いなく恐怖だ。


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