<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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昨年末に新しいiMacを購入して「動かないのでは?」と懸念してたezwordの動作を確認してホッとしたのも束の間。
全くノーチェックであったソフトウェアが動かないことが判明した。
しかも年末に最も重要になるソフトウェアが動かなかったのだ。
そのソフト名は「宛名職人」。
Mac用としては唯一といっていほどの宛名書きソフトで、私はこれで毎年の年賀はがきの宛名書きに使っていたのであった。

宛名職人は私がMacユーザーになった20年前ぐらいから使っている老舗ソフト。
元々は初めて購入したMac performerというシリーズに同梱されていたソフトウェアだ。
1995年ごろといえばApple社は倒産寸前のヨレヨレ状態。
もしかするとTIやHPに買収されるかも知れないと言われながら、しかも時代はWindows95の大フィーバー。
今更Mac OSなんて誰が買うの?
という、雰囲気も手伝って同社の業績があまりに悪いために、当時ハイテクの雄であったこれら2社とも購入を断念した。
そんな経緯の合った時代だ。
だからApple社も必死のパッチで投げ売り状態になり、起死回生の秘策として登場したのがPerformaシリーズなのであった。

で、パソコン市場のそんなことなど露ほども感じなかった私は生まれて初めてのMacに感激。
「やっぱり使いやすいやん」
と、
「さらばMac OS」
と日経の雑誌に書かれていることなど完璧に無視して新しい世界に没頭していったのであった。

その中にハンドルされていた無数のソフトウェアのうち数少ない使い物になるソフトの1つが「宛名職人」なのであった。
で、もう一つ使い物になったのは今はファイルメーカー社という名前になった会社のソフト「クラリスワークス」だが、こちらは今は無い。

以来、宛名職人を使い続けてきたのだが、数年前に毎年ちゃんとしていたバージョンアップを止めてしまったのだ。
宛名職人を製作しているアジェンダ社が止めたのではなく、私がバージョンアップ費用の6000円ほどをケチって購入するのを止めてしまったのだ。
よくよく考えて見れば宛名職人は年賀はがきの宛名書き程度にしか使用しておらず、裏面のデザインはiWorksのPagesのほうが使いやすくそちらを使っている。
年賀はがきの宛名書きのために毎年6000円というのもいかがなものかとバージョンアップ購入をすることをケチっていたのだ。
幸か不幸か私が最後に購入した「宛名職人 ver.15」はMac OS Mounten Lionでも問題なく稼働し、一昨年暮れに作成した喪中はがきの印刷に役立ったのであった。
従って私は新しいiMacでも難なく動作すると考えていたのだ。
実は意識さえしていなかった。
それが、甘かった。

最新Mac OS El Capitanを装備したiMacでEzwordの動作を確認し感動にむせんだのも束の間。
年末の29日。
仕事も落ち着き、やっとのことで年賀はがきを印刷しようとしたら「プログラムが壊れています。再インストールをしてください」のエラーメッセージが。
動かなかったのである。
宛名職人が。
この年末の忙しい時に。
この時期は特に楽して宛名書きをするには宛名書きソフトが必要だ。
そんなときにこんなエラーメッセージほど残酷なものはない。

ともかく裏面はいつものようにPagesで作成して無事印刷。
宛名書きをどうするのか、大いに悩んだ。
字が下手くそなので自筆で書くのは躊躇われる。
かといって一枚一枚Pagesで宛名書きを作成するわけにもいかない。
そもそも住所録のデータは宛名職人形式で保存されており、自分で書くにしろ別のソフトを使うにしろ昨年までの年賀状を引っ張りだし調べなければならない。
こういう時のためにnumbers(宝くじではない)かExcel形式のデータにしておくんだった、と後悔したがもはや手遅れ。

結局一部をPagesを使っていちいち作って印刷したのだが、それも面倒になり手書きになった。

そもそもMac用宛名書きソフトが少なすぎるのが問題だ。
「宛名職人」はパッケージ版が8000円ほどなのだが、これがAppstoreになると12000円もする。
この価格の仕組みがどうなっているのか、甚だ不自然なのだが、えらく高い。
別の宛名書きソフトがappstoreにあるのはあるのだが、いずれも評価点が小さく、たとえ価格が数百円でも大いに後悔しそうなのでなかなか買うことに気がいかなかった。

ということで、今年は100枚以上の年賀はがきを手書きで宛名書きしたわけだが、書き終わってポストに投函してから気がついたのだが、宛名職人ver15が動かない昨年末に購入した最新型のiMacには仕事の都合上ブートキャンプで作動するWindows10をインストールしていたのだ。
Windows用の安物の宛名書きソフトを買えばよかったと思いついた時は、もう手遅れなのであった。

「宛名職人」
なかなか罪なヤツなのであった。

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