<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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梅雨の末期。
どういうわけか、毎日朝夕雨が降る。
それも豪雨と言ってもいいほどの強い雨が降るのだ。

思い起こせば、梅雨の時期の集中豪雨は1982年の長崎水害あたりから酷くなってきているような気がしないでもない。
地球温暖化に伴う日本の熱帯化。
なんとなく空気の肌触りが朝夕は東南アジアのバンコクやヤンゴンにいるような錯覚を覚えることも少なくない。

ところで、日本に雨を降らせている梅雨前線はどこで生まれ、どういうふうに流れてくるのか。
私はミャンマーへ旅するまで、そんなことはちっとも考えたことがなかったのだ。

「ベンガル湾で発生した梅雨前線は、このように本州の南側にかかってきています」

初めてのミャンマーへの旅に出かける直前に注意していたNHKの天気予報で、梅雨前線がインド洋で誕生してミャンマーからラオス、中国南部を通り、台湾から始まる日本列島にかかることを初めて知ったのであった。
梅雨の雨に東南アジアの香りがするのは、このためかも分からないと今も時々思っている。

ところで、梅雨の時期。
日本では7月に終了するが、ミャンマーやタイでは9月まで長雨が続く。
この時期を「雨安居」といって、仏教のお坊さんが外出せずに勉強に励む時期になっている。

雨期の初めと終わりにしかこの地域を旅したことはないが、その雨量はすさまじいに違いない。
毎年、タイ北部では多くの家が水に浸かる大洪水が発生。
私も一昨年、ミャンマーのバゴーで大雨に遭遇し、国道のほとんどが水没して危うくヤンゴンに帰れないのでは、という事態を経験した。
その帰りにバンコクに立ち寄ると、チャオプラヤ川の水が溢れそうになっており、地面の同じレベルの水面を大型の艀やチャオプラヤーエキスプレスが行き来するのを「なんやなんや」と興味深げに眺めさせていただいた。

外出など、できる季節ではないのだ。

雨安居の季節。
雨の音を聞きながらじっくり読書でもしたいところではある。


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