<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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ミャンマーの土着信仰に「ナッ神」というのがある。
これはベトナムやタイの土着信仰「ピー」に相当するもので、いわゆる「お化け」だ。

亡くなった人が幽霊となり人々に悪戯をしたり災いをもたらしたりするというもので、いわば仏教では正式には「そんなものん無い!」という分野の宗教なのだ。

一昨日放送されたNHK紅白歌合戦の小林幸子の衣装と舞台は、そのナッ神そのものなのであった。

ああ、縁起悪る~。

これまで紅白歌合戦というと、見たい時は録画しておいて後日、つまり年が改まってから見たいミュージシャンの出演部分だけを早送りで探し出し観賞するのが普通だった。

ところが今年は家族が紅白を見たいという大胆なことを言い出したので、他に見たい番組もなかったことから昨年買った液晶テレビの前に陣取ってハイビジョンで紅白歌合戦を視聴した。

すでに最近の流行歌は私にとって馴染のものではない。
社会人になって約25年。
流行り歌にどんなものがあるのかサッパリ分からない人間になったばかりではなく、そういうちゃらちゃらした流行歌にはまったく興味を示さなくなっている私に驚きを感じているところだ。
気がついたら「最近の若いもんは~」というジジイになっていたというわけだ。

したがって紅白歌合戦を観ていても若いミュージシャンの演奏や歌はNHKのど自慢と同等であり、ある意味、金を出して見るほどのものではない。

そんななか、ぼんやりと画面を眺めていると小林幸子の衣装を舞台が画面に現れると私は一瞬にして4000kmの彼方にあるミャンマーの大地を思い出していたのだった。

「おお!これは巨大なナッ神ではないか!」
と。

ということで、衣装で話題を吊らなければならない歌い手さんも何やら悲しいものがあると思った紅白なのであった。

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