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産経新聞2009年7月10日記事「最良の客は日本人、最低はフランス人」

産経新聞が伝えるところによるとインターネット旅行代理店のエキスぺディア社が調査したところ、ホテルにとっての最高の客は日本人で最低はフランス人なのだという。
これって、納得できるようで、できないような、なかなかの調査だ。

私個人の実経験からするとホテルにとっての最低の客はオーストラリア人なのであった。

今から14年ほど前。
私は友人の結婚式に呼ばれて初めてシンガポールを訪れた。
宿泊したのはカールトンホテル。
中の上のランクのホテルでサービスは悪くなく、快適そのもの。
部屋も広くて窓からは眼下の大通りが一望できた。

この時結婚した私の友人はオーストラリア人で元私の英会話教師。
彼は大阪で英語を教えていたのだ。
奥さんも友人で、こちらは日本人だ。
当然のことながら、結婚式には日本人以外にオーストラリア人や英国人、アメリカ人やご当地のシンガポール人などが出席しており、非常に国際色豊かな、まるで自分が国際人になったような錯覚に陥る結婚式なのであった。

で、先述したように私はカールトンホテルに、そして他の日本人の多くもカールトンホテルに宿泊していたが、オーストラリア人一行はオールソンホテルというどうみてもカールトンよりはかなりランクの下のホテルに宿泊していたのだ。
それはなぜか。

私は別のオーストラリア人の友人に連れられ、一行が宿泊している部屋に入ってみて納得がいったのであった。

すでにそこは客室などではなく、パブ。
いや、パブならばもう少しお洒落な筈。
そこは酔っぱらって自制心を喪失した魑魅魍魎の巣くう酒池肉林ならぬ酒池アホ林のどや街になっていたのであった。

日本のビジネスホテルレベルの狭いツインの部屋には少なく見積もっても10人以上が屯していた。
なかは異様な熱気に包まれていた。
タバコをふかすもの、プロ野球の優勝パーティよろしくビールの飛沫をばらまいているもの、飲み過ぎでへどを付いているものなど。
それはそれは物すごい光景なのであった。
会社の慰安旅行でよく客室で社員同士が飲み合ったり、マージャンに勤しんだりして「朝まで飲んで疲れた~」などと平和なことを自慢するサラリーマンがいるが、これと比べればまるで子供の遊びでしかない。
麻薬がないだけが救いだとも言えるレベルなのであった。

ここシンガポールでは麻薬は最悪死罪にされてしまうので、もし誰かが持っていたりして、そこにシンガポール当局が「ご用!ご用!」と押入ってきたら、今ごろ私はミッドナイトエキスプレスになっていたことだろう。

当然、そんな乱痴気騒ぎなので部屋が美しく保たれているわけはなく、あちらこちら「ドロドロ」。
格の低いホテルが宿泊先になっていた理由は考えなくてもわかったのであった。

新聞記事によるとフランス人が最低ということであるが、私の知人のカナダ人によると、
「イタリア人は、ひどい」
ということなので、最低の客の真相はなかなか謎なのである。


写真:バンコクのサトーン地区にある私の定宿から見た景色。

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