<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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クリント・イーストウッドの「クライマッチョ」を見てきた。
御年91歳の監督主演。
おそらくハリウッド最高齢の現役映画監督+主演俳優だろう。
お年は召したとはいえ、やはりクリント・イーストウッドがスクリーンに登場するとなんとなく安心感がある。
さすが「ハリウッドのスター」だ。

米国映画が米国映画たる雰囲気を醸し出さなくなって久しい。
アメリカを感じさせる映画が減ったという意味だが、アメリカそのものの魅力が20世紀に比べるとかなり衰えていることもある。

映画の制作方法も大きく変わった。
CGで作られたアクションや差別回避で白人、黒人、アジア人とまぜこぜの無理やりキャスティング。
暴力。
あからさまな性描写。
正直言ってそういう映画を見るために料金を払いたくないし、時間を無駄にしたくない。

気楽で陽気でハッピーエンドなドラマがアメリカ流の映画だと思っていたのだが、最近は暗い題材も少なくなく、
「ああ、アメリカ映画は変わっちゃたのね」
という感覚を抱くことも多い。

そんななかで「クライマッチョ」。
実にアメリカ映画的なロードムービーなのであった。
ロードムービーと潜水艦映画にはつまらないものはない、という共通点があるがまさにそれ。
途中でなんとなく結末が見えてしまう感じもないではないかったが、それだけに安心して見ることのできるアメリカの映画なのであった。

クリント・イーストウッド。
あと何作品の映画を作ってくれるのだろうか。


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