<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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以前訪れたミャンマーの写真を見て、
「早く旅に出たいな」
思っていたのはつい先週のこと。

そのミャンマーでクーデターが発生した。

もともと東南アジアの国はクーデーターが頻繁に発生する。
ミャンマーのお隣のタイはクーデターが一時期名物になっていて、何年かおきに必ずクーデターが発生して政権が変わっていた。
しかし元首である国王がしっかりしていて、かつ国民から圧倒的な支持もあり国を挙げて混乱するということはなかった。
確かタイは今もクーデーター政権のままだ。

そのお隣ミャンマーは少し違う。
国王がいない。
国王は日本が明治維新を達成したまさに同じ年にイギリスに捕縛されてインドに流された。
以後、第二次世界大戦が終わるまでミャンマーはインドの一部としてイギリスの植民地なのであった。
だから今は大統領が国家元首ではある。

そのミャンマーの民主化が始まったのはちょうど10年ほどまえ。
アウン・サン・スー・チー率いる国民民主連盟が主導して民主化を引っ張ってきたがここにきて壁にぶち当たったようだ。
総選挙での国軍系政党の惨敗や、民主化が進むにつれてきっと軍の側に不満が溜まってきていたのだろう。

急激な変化は歪を生む。
ミャンマーの民主化もここに来てロヒンギャ問題なども相まって複雑になりつつあった。
来るべくしてきた大きな山。

ミャンマーがどう乗り切るのか。
中国がちょっかいをだしてくるのか。
暫し注目に値する出来事なのだ。


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