<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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どんな爆発だったのだろうかとYoutubeで検索したのは中国天津市で発生した化学物質保管倉庫の爆発事故。

携帯で撮影したと思われる小さな画面の中央に小さな炎の固まりが見ている。
やがて「ボンッ!」と爆発した4秒後ぐらいにガラスがガチャンと鳴って、
「お~大変だ~」
みたいなことを言っている音声が入る。
へ~大きな爆発だな、と考えたその時、
「ズド~~~~ン!」
とかなり広いエリアが炸裂し、キノコ雲が立ち上がったかと思った瞬間、窓ガラスが吹き飛ばされる音で動画終了。

そもそも原子爆弾かとおも思えるようなドデカイ爆発を起こすような化学物質。
どのように管理していたんだろうかと、かなり不思議だ。

日本では危険物の管理は免許を持った人が所轄の消防署や官公庁の許可を受けて保管する。
保管する量。
保管するための設備。
保管運用するためのルールなどは、その都度立会検査を受けて合格しなければ使用できない。
化学物質については使用した量まで正確に記録して届け出る必要さえある。

中国はいったどうなっていたのだろうか。

化学物質をほかんしているところは普通、消防は水をかけて消化することを考えない。
というか考えるかもしれないが、世の中には水と反応して水素なんぞを発生する物質も少なくないので水消火は危険なのだ。
中国の消防隊はそれを知らなかったのだろうか。

都内で開かれたリスクマネジメントのセミナーに出た時に、日本よりもマレーシアなんかのほうが化学物質の管理については進んでいるみたいなことが述べられていた。
それは日本の通産省が日本ではできないことをマレーシアでアドバイザーという形式で実現したからだそうで、中国には同じような仕組みは多分無かったのだろう。

いずれにせよ、映画でよく見る大爆発は嘘っぱちであったことがよーく分かる恐ろしい天津の化学物質爆発事故なのであった。

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