<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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先週の10月1日。
東海道新幹線が開業50周年をむかえた。
御嶽山の災害ニュースの方が大きな話題となっているためか、式典の様子などはひっそりと伝えられた感があった。
ちょうど九州新幹線の開業の時に似ているな、と思った。

東海道新幹線の偉業はニュースで伝えられる通りで、マレーシアのマハティール元首相風に言うと「新幹線なかりせば」というのが新幹線の歴史上の立ち位置というところだろう。

私が初めて東海道新幹線に乗ったのは幼稚園に通っていた時の1968年。
父が大阪から愛知県の豊橋に出張へ行くのになぜか息子の私を伴って出かけた時で、父の仕事の内容はまったく覚えていないのだが、その時、新幹線の中で食べさせてくれたカレーライスと、景色がやたらと傾いていたことははっきりと覚えているのだ。
ついでながら新幹線に乗せてもらった事を方々で自慢しまくったのも覚えており、ガキだった私には新幹線は特別な存在なのであった。

江戸時代、江戸日本橋から京都の三条大橋まで所要時間は約2週間。
徒歩出トコトコ歩いていたので赤穂浪士の殿中松の廊下事件発生を伝える早駕籠や幕末の志士達の移動スピードを除外すると、だいたいそれくらいかかっていたのであった。
それが大阪までで今や新幹線を使うと2時間25分。
日帰りなんか当たり前で、一日に2往復する強者もいるのは間違いない。
私はせっかちなので。、この2時間半も我慢できなくなってきて、東京と大阪の間は主に飛行機で移動することにしている。
50年間に新幹線はスピードアップと絶対安全でよりスマートになってきているが、私の方はというと、次第にグータラになっているのがなんとも対照的だ。

新幹線。
もう食べられないあの日のカレーライスの味が目に浮かんでくるのであった。



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