<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



今月、ケーブルテレビたびたびピーター・ハイアムズ監督の「カプリコン1」が放送されていて、ちょっと見てしまうと思わずのめり込んでしまう面白さに魅了されている。
この映画は20世紀末か21世紀初頭を時代設定に、有人火星探査を題材にした映画だ。
でも、ただ単に有人探査を描いているのではなく、
「実は火星探査はウソ偽りで、政府の企んだフィクションであった」
という巧妙なサスペンスストーリーなのであった。

この映画公開された1978年。
私は高校受験が完了し、受験勉強から解放されたお気楽な気分で見に行ったのだったが、見に行ったためにとんでもない副作用を持ち帰ることになってしまった。
その副作用とは、

「アポロの月着陸はフィクションだったのではないのか」

というものだ。

火星探査はウソ偽りだった、という映画の映画描き方があまりにリアルであったため、月着陸という現実を信頼することができなくなってしまったのであった。

その後、数多くのトンでも説が誠しやかに語られ、いくつかのテレビ番組では、
「月には生命体が存在した。アポロのとらえた衝撃的映像」
なんてB級SF映画以下の「私はUFOを見た」みたいなものも出回り始めた。

先週、NASAから公開された40年後の月面写真はそういう疑問を払拭してくれるロマン溢れるものであった。

NASAの公開した最新の月面写真。アポロのイーグル号発射台が写っている。

尤も、こういう写真も、
「お、Photoshopで作ったな」
と言われればそれまでなので、NASAの人々にはそういうインチキを喜ぶアホ科学ファンのためにもう一枚写真を加えていただきたいと思うのであった。
で、その写真とは、これ!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )