<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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私は今、昭和40年代までの日本人は本当に偉かったのだとつくづく思っている。
夏の蒸し暑い季節にエアコン無しでほとんどの人は過ごしていたのだ。

「ベランダに打ち水して旋風着回して寝ててんで」

と私の母などは過去を振り返る。

「クーラー買ってから電気代はかかるし、身体、弱なったわ。」

とも言う。
クーラーを買ったのが中年にさしかかる年齢だったから身体が弱くなったのはクーラーのせいなのか年齢のせいなのかは判断できない。
でも、クーラーが良いものでは決してなく、むかしのやつは温度調整器のなどもいい加減だったので、暑いか寒いかのどちらかしかなかったように記憶している。

それにしても昨夜の大阪は暑かった。
無風状態。
湿度、きっと80%越え。
エアコンの無い、私の睡眠は十分ではなかった。
朝、通勤で自動車を運転したのだが、そのエアコンの気持ちよかったこと。
運転しながら思わず寝そうになったのであった。

わが家の欠点は実はエアコンがないことだけに留まらない。
実は扇風機もないのだ。
あるのは小さな冷風機と首を振らないファンだけ。

そんな軟弱な設備で私は昨夜の暑苦しさを乗り切ったわけだ。
60年前、あのインパール作戦で餓えと雨と英印軍の爆撃にさらされフーコー谷で命を落とした、日本陸軍の兵隊さん苦労が偲ばれたのであった。

エアコン無しで夜が明けて。
今夜は心地よい風が窓から入ってきて良く眠れそうだ。
但し、エアコンがあればもっと良く眠れるかもわからない。

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