石川啄木の短歌は三行にわけて書かれています。
山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり
なんとも甘い歌ですが、たとえばこんなぐあいです。
では次の歌は、どのようにわけるべきでしょう?
「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」
ほとんどの人は、このようにわけるのではないでしょうか。
はたらけどはたらけど
猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
結論を言うとこれは誤りで、正解はこうです。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
前者は、「苦しい苦しい」しか伝わってきません。
生活苦がにじみ出ていて嫌になります。
なんだか貧しさが伝染しそうです。
後者は、「はたらけど」でいったん止めて、
一呼吸おいて、「はたらけど」と続けています。
この一瞬の間がゆとりです。
生活は貧しいけれど、心は豊かです。
山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり
なんとも甘い歌ですが、たとえばこんなぐあいです。
では次の歌は、どのようにわけるべきでしょう?
「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」
ほとんどの人は、このようにわけるのではないでしょうか。
はたらけどはたらけど
猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
結論を言うとこれは誤りで、正解はこうです。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
前者は、「苦しい苦しい」しか伝わってきません。
生活苦がにじみ出ていて嫌になります。
なんだか貧しさが伝染しそうです。
後者は、「はたらけど」でいったん止めて、
一呼吸おいて、「はたらけど」と続けています。
この一瞬の間がゆとりです。
生活は貧しいけれど、心は豊かです。