『[総力特集]マスコミ報道では知られざる真実』(建築知識2006年5月号)からの引用です。
引用ここから---
【国土交通省にきく「Qu/Qun<0.5」の根拠、Qu/Qun<0.5だと倒壊する!?】
国土交通省が定めた耐震強度の安全指標値にはさまざまな疑問の声が飛び交った。いたずらに一人歩きしている数値について、編集部では疑問点を直接国土交通省にぶつけてみた。取材は住宅局建設指導課担当官が応じてくれた。
○編集部 危険な分譲マンションの安全指標値の設定根拠について教えてください。
●建築指導課(以下、指導課) まず誤解を解きたいのは、Qu/Qun(保有水平耐力/必要保有水平耐力)が0.5未満だと今にも倒壊するような報道のされ方もあったようですが、そのような表現は一度も使っていないと思います。
○編集部 Qu/Qun<0.5が設定されるまでの過程について教えてください。
●指導課 今回の事件発覚当初に確認された姉歯秀次元一級建築士による偽装物件については、一次設計の段階で偽装が行われていました。特に、偽装発覚当初の竣工済み14物件では大胆な差替え偽装が行われており、緊急に再計算することを要しました。このため、姉歯元建築士が行っていた方法と同じく許容応力度等計算によって再計算を行ったところ、Qu/Qunが0.3程度の非常に低い数値のものがあるという結果がでたのです。当然、建築基準法上Qu/Qunが1.0以上でなければいけないわけですが、それが0.3だったらどうなのかというようなケースは今回が初めてであり、また、その場合にどう判断するかということについては確定していない状況でした。
ご存じのように、現在の建築基準法における耐震基準の考え方は昭和56年に導入されたものであり、中規模地震に対してはほとんど損傷を生じず極めてまれにしか発生しない地震に対しては、人命に危害を及ぼすような倒壊などを生じないことを目標とし、それぞれ一次設計、二次設計で検証することとしています。このような考え方は、平成12年の建築基準法令改正においても変わっていません。
したがいまして、今回のように、Qu/Qunが建築基準法の耐震基準を大きく満たしていないものは、大規模地震に対して倒壊などの可能性が高いと言えると思いますが、中規模地震に対する倒壊などの可能性についてオーソライズされた検証方法はありませんでした。
こうしたなかで、今回の物件は、二次設計の前提となる一次設計さえ満たしていなかったことを考慮し、さらに、二次設計のQu/Qunが建築基準法で定める値の半分にも満たないものに関しては、大規模地震で倒壊の可能性が高いのみならず、震度5強程度の中規模地震でも倒壊または大規模な破損のおそれがあると判断し、それを目安とすることについて関係地方公共団体と申し合わせがなされました。ですから、「必ず倒壊する」という意味ではありませんし、あくまでも「震度5強程度で倒壊するおそれがある」という表現だったと思います。
引用終 ---
>二次設計のQu/Qunが建築基準法で定める値の半分にも満たないものに関しては、大規模地震で倒壊の可能性が高いのみならず、震度5強程度の中規模地震でも倒壊または大規模な破損のおそれがあると判断し、…
話になりません。
判断の根拠を訊かれると困るはずです。
何の根拠もないからです。
どのように考えれば、このようなことが言えるのでしょうか。
(続く)
引用ここから---
【国土交通省にきく「Qu/Qun<0.5」の根拠、Qu/Qun<0.5だと倒壊する!?】
国土交通省が定めた耐震強度の安全指標値にはさまざまな疑問の声が飛び交った。いたずらに一人歩きしている数値について、編集部では疑問点を直接国土交通省にぶつけてみた。取材は住宅局建設指導課担当官が応じてくれた。
○編集部 危険な分譲マンションの安全指標値の設定根拠について教えてください。
●建築指導課(以下、指導課) まず誤解を解きたいのは、Qu/Qun(保有水平耐力/必要保有水平耐力)が0.5未満だと今にも倒壊するような報道のされ方もあったようですが、そのような表現は一度も使っていないと思います。
○編集部 Qu/Qun<0.5が設定されるまでの過程について教えてください。
●指導課 今回の事件発覚当初に確認された姉歯秀次元一級建築士による偽装物件については、一次設計の段階で偽装が行われていました。特に、偽装発覚当初の竣工済み14物件では大胆な差替え偽装が行われており、緊急に再計算することを要しました。このため、姉歯元建築士が行っていた方法と同じく許容応力度等計算によって再計算を行ったところ、Qu/Qunが0.3程度の非常に低い数値のものがあるという結果がでたのです。当然、建築基準法上Qu/Qunが1.0以上でなければいけないわけですが、それが0.3だったらどうなのかというようなケースは今回が初めてであり、また、その場合にどう判断するかということについては確定していない状況でした。
ご存じのように、現在の建築基準法における耐震基準の考え方は昭和56年に導入されたものであり、中規模地震に対してはほとんど損傷を生じず極めてまれにしか発生しない地震に対しては、人命に危害を及ぼすような倒壊などを生じないことを目標とし、それぞれ一次設計、二次設計で検証することとしています。このような考え方は、平成12年の建築基準法令改正においても変わっていません。
したがいまして、今回のように、Qu/Qunが建築基準法の耐震基準を大きく満たしていないものは、大規模地震に対して倒壊などの可能性が高いと言えると思いますが、中規模地震に対する倒壊などの可能性についてオーソライズされた検証方法はありませんでした。
こうしたなかで、今回の物件は、二次設計の前提となる一次設計さえ満たしていなかったことを考慮し、さらに、二次設計のQu/Qunが建築基準法で定める値の半分にも満たないものに関しては、大規模地震で倒壊の可能性が高いのみならず、震度5強程度の中規模地震でも倒壊または大規模な破損のおそれがあると判断し、それを目安とすることについて関係地方公共団体と申し合わせがなされました。ですから、「必ず倒壊する」という意味ではありませんし、あくまでも「震度5強程度で倒壊するおそれがある」という表現だったと思います。
引用終 ---
>二次設計のQu/Qunが建築基準法で定める値の半分にも満たないものに関しては、大規模地震で倒壊の可能性が高いのみならず、震度5強程度の中規模地震でも倒壊または大規模な破損のおそれがあると判断し、…
話になりません。
判断の根拠を訊かれると困るはずです。
何の根拠もないからです。
どのように考えれば、このようなことが言えるのでしょうか。
(続く)