暦の上ではもう春だが、“備前平野に春を呼ぶ”西大寺会陽は来週・18日だ
「立春」が過ぎて温かくなるとの予報だったが、今日は雨も降り寒かった。週の後半はまた寒くなるとのことで、春はまさに暦の上だけという感じだ。
岡山の地で「春はもう来る」と感じるのは、西大寺会陽だ。何しろ“備前平野に春を呼ぶ”と言われるだけに、それが終わらないと春はこないとも言える。
西大寺会陽については、仕事で映像として記録する作業に取り組み、何年か通った。それだけにとても愛着もある。その西大寺会陽は18日(土)だ。
その西大寺会陽は「奇祭」として米・タイム誌に紹介されたことで知られているが、全国各地にはたくさんの「奇祭」がある。そんな「奇祭」を、訪ねて歩きたいと思ったりもする。
「さんかく岡山」で「自分で決めるいのちのかたち」を、講演を聞きながら考えた
昨日は「さんかく岡山」の市民共同事業である講演会に参加した。「“自分で決めるいのちのかたち” ~終末期をどのように生きる? 自分のために、家族のために~」と題する、金重哲三医療法人鴻仁会理事長の講演だ。
終末期をどう生きるのかは、私が今考えているテーマの一つであり、金重講師は「中央病院の緩和ケア医師として活躍中」とのことであり、是非聞きたいと思い参加した。
金重医師が提唱している「自分の意思が伝えられなくなった時、提供して欲しい医療、して欲しくない医療を明記する『事前指定書』」について、詳しく話していただき、実際に書いてみる時間も設定されていた。
金重医師の『末期ガンは手をつくしてはいけない』(中経出版)、『それでも救急車を呼びますか ~逝き方は生き方~』の二冊のご著書の題名だけでも、今日の講演の内容は理解できると思う。実際に様々な器具もご持参いただいて、私も「して欲しくない医療」である人工呼吸や人工栄養、そして胃ろうなどについても詳しくお話しいただいた。
自分自身の逝き方を考える上で、しっかり学ばせていただいた。会場には男性が10人を超えており、講師が珍しく男性が多いと語られていた。その内三人は、私が存じ上げている方だった。今、私たちの年齢は誰もが死と向かい合っている。