冬場、ダウンを着る。今年のラインナップは、FIRST DOWN USAのリバーシブルダウンコートと、メーカーのよくわからない、メイドインチャイナの、だいたいお尻まで隠れる丈のジャケットである。前者はもう10年、後者は15年以上毎冬着ている。このジャケットは、父親の形見である。最近、ジャケットのポケットの内側の縫い合わせの糸がほつれたり、マジックテープが剥がれかけていた。
いよいよ寿命かなあ?
と、感じていた。
過日、近所のショッピングモールの冬物一掃セールで、65%Offというバカみたいな値段で、同じようなジャケットを購入した。3着目になる。これと、父のジャケットがそろそろ入れ替えなのかな... と、思っていたけど、でも、すてる気にならなかった。ダウンジャケットなんて、一冬着る物だから、汚れも目立つけど着続けていた。
節約とか、ケチだとかじゃない。
イヤなのだ。
10日、JR大宮駅の前通りに、服のリフォーム屋(修繕屋)があることを思い出した。仕事帰りに思い切って立ち寄ってみた。大事なジャケットであること、目立たない場所なので、多少のことは我慢するから何とかならないか相談したら、何とかなるとのことだった。家に帰って、後日持っていくことにしてもよかったけど、その場で脱いであずけることになった。善は急げだと思った。帰り途中だったので、シャツ&セーター家まで帰るのは、結構厳しかった。でも、修繕費も前払いで3,000円以下。バーゲン・激安価格のダウンとあわせても1万円以下の出費ならば、安い。そう思う。
「おまえもモノがすてられないヤツだな...
そんなことを言われそうである。
…でも、これでいいのだと思う。