全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

Gender Stereotype

2022-01-10 04:00:00 | 教師の研修 2021+a

 2学期から3学期、Kurt Vonnegut Jr.の「Long Walk to Forever」を取り上げる。本作は登場人物がほとんど二人の作品。2学期末に映像化された作品を生徒たちと鑑賞した。
 字幕がない作品なので、事前に教科書の全テキストを作成して配布。主人公のNewtとCatherineの会話部分に注目させるため、どの台詞が二人のどちらかの発言か、確認させることを考えた。
 授業前日、生徒にはNewtとCatherineの台詞にラインマーカーを使い、分別するように指示しよう。そんなことを考え、自分でもやってみた。こんな感じだ。

 “Newt!” she said. She was surprised to see him.
 “Could you come for a walk?” he said. He was a shy person, even with Catharine. He covered his shyness by speaking absently, as though what really concerned him were far away --- as though he were a secret agent pausing briefly on a mission between beautiful, distant, and sinister points. This manner of speaking had always been Newt’s style, even in matters that concerned him desperately.
 “A walk?” said Catharine.
 “One foot in front of the other,” said Newt, “through leaves, over bridges —”
 “I had no idea you were in town,” she said.

 ここまですすめて、手が止まった。胸がドキドキした。緑色黄色オレンジ色を選ばず、僕は無意識にNewtには水色、Catherineにはピンクを選んだ。まさにステレオタイプ。これはまずいと感じた。

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SDGs 目標5 授業では二人の台詞の色分けの時、「色分けしてごらん」としか指示しなかった。机間巡視をした。僕と同じ色分けの生徒がかなりいた。
 直接教材とは関係ないが、SDGsの話しにもふれることになった。授業計画をたてて、教材から離れることは、「脱線」とは言わない。


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