14日の読売新聞(Yomiuri Online)で、ネアンデルタール人についての記事を見つけた。
それによると、ネアンデルタール人が現生人類と長く共存していた証拠になる遺跡が見つかったそうだ。おおよそ3万年前に絶滅したと見られていたネアンデルタール人が、2万8000年~2万4000年前まで生存していたことを示す遺跡が見つかったとのこと。
詳細なレポートが14日の英科学誌ネイチャー電子版に発表されたというので、調べてみたら、あった。印刷して読んでみた。専門用語が多くて難解な英語だったけど、おもしろかった。
ただ、年代測定についてはこんな記載があった。
But dating such material is tricky, notes Paul Mellars, an archaeologist at the University of Cambridge, UK. "Radiocarbon dates can easily be too young because of contamination," he says. "Just a tiny amount can take several thousand years off the age."
しかし、このような材料の年代測定は慎重を要すると、ケンブリッジ大学(英国)のポール・メラーズが忠告する。「放射性炭素年代測定は、汚染(混入:サンプル以外の物質が混ざること)のため、いとも容易く若く(年代測定結果が新しく)なり得る」「ほんのわずかな物質の混入で数千年を取り去ることができる」
冷静な確認と批判があって、はじめてちゃんとしたものになるということだろう。
オリジナルはこちら。
http://www.nature.com/news/2006/060911/full/060911-8.html