全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

2006 NEETに思う。

2006-09-12 05:59:27 | 全英連参加者 2006

 先月24日、読売(Yomiuri Online)にちょっと気になる記事が出ていた。この記事は、『ニートに「発達障害」の疑い、支援に心理専門職も』というもので、その内容はおおよそ以下のとおりだった。

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 厚生労働省の調査によれば、ニートの一部に、発達障害の疑いのある人が含まれていることが、調査で判明したとのこと。
 調査概要
 今年6月、首都圏などにあるニートの就職・自立支援施設4か所の利用者(若者215人)を調査対象として実施。利用者の行動の特徴、成育歴、指導記録を調査、分析を心理の専門家が担当した。

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 短い記事だが、いろいろ考えさせられる。自分の考えがまとまらず、メモを書いては消し、書いては消しを繰り返してしまった。

 記事を読んで感じたこと。まず、首都圏って言ったら、関東地方だけだ。ひょっとすると東京都と神奈川、千葉、埼玉一カ所ずつじゃないのか。対象は215人。これで統計調査をするサンプルとして十分なのかということ。
 医師から発達障害との診断を受けている2人を含む計36人(23.2%)に、発達障害またはその疑いがあることがわかった。4人に1人を一部と括っていいのかということ。
 厚生労働省は、実態をさらに把握したうえで、支援機関に心理などの専門職を配置するなど、きめ細かい支援のあり方(従来型の就職支援以外)を検討するとのこと。そのこと自体、結構なことであると思う。でも、この記事だけを見ると、NEETに対するなにか特定の、「見方」が固定化されないだろうか、不安を感じた。
 去年、「NEETに思う。」というエントリで、僕なりの心配事を書いた。その、【心配2】で書いたことが何か具体化、実体化しそうな気もする。行政が何もしないのは問題だ。でも、どうすればいいのかとても扱いに苦慮することになりそうだ。学校現場でもNEETという言葉自体、単なる就職指導問題としては扱いづらいことになるかもしれない。生徒や保護者と話しをするときも、いろいろ考えながら話さなければいけないことになるのか。でも、考えならが話すこと自体、僕自身にもなにか特定の「見方」がすでにあるんじゃないかとも感じる。

 報道をどう見るか、真剣に考えなければいけないことだと感じている。

 2005.10.12
 続NEETに思う。
 2005.09.01
 NEETに思う。


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