tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雪の日光東照宮

2011-02-23 22:57:20 | プチ放浪 山道編

  
 
 
 
 

ニコンのカメラには、レンズマウントのレンズ接点は点になっている。このため、ちょっとでもずれると、動作不良を起こすようだ。
先日、シャッターパーツの寿命を迎え、修理から無事に退院してきたニコン。ドクのご宣託では、レンズマウントに傷があったから交換しておきましたとのこと。
心なしか、レンズの装着がしぶくなったような気がしていた。

退院そうそう、雪山に連れて行って、Pモードで露出がむちゃくちゃになる症状が時々起った。Aモードでもダメで、使えるのはマニアルのみ。シャッター優先でいくらかマシといった具合だった。
今、考えると、おそらくこうした不具合は、レンズの装着ミスによるものだったのだろう。
その後、レンズをはめなおして、露出のミスによる失敗は無くなった。

ところで、勝手な想像なのだが、銀座のニコン・サービス・センターの受付の男性。目が違っていた。こちらが、田舎モンということもあってキョドっていたせいもあるかもしれないが・・・。修理職人さんだったのだろうか。体から出るオーラあった。
彼と話をしていて、なぜか、古い町の伝統工芸職人さんを連想してしまった。こんな職人さんがいるのなら・・・まだまだ、ぼくのMFレンズ群も現役でガンガン使えそうだ。世の中は自動露出・オートフォーカスの時代で、カメラに搭載した画像処理により、キレイな写真をだれもが撮れる時代ではある。しかし、進みすぎた機械化で職人がいなくなり、モノづくりが衰退しているどこかの国のように、きちんとした技術をもった写真屋が将来いなくなるのではと不安を感じていた。
田舎モンだが、せめて写真だけは頑固でいたい。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村

雪の戦場ヶ原

2011-02-22 23:50:58 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 
 
 
騒々しい除雪車のエンジン音で仮眠から目が覚めた。昨夜から降り積もった雪は、雪化粧を厚くしていた。
早朝5時過ぎ。気温マイナス10度前後。
2月厳冬期の奥日光 小田代が原は、厳しい寒さで真っ白な雪の森が広がる。
昨年の11月にクマが目撃されたから注意せよとの看板を横目に、まだ暗い青く光る森の中へ踏み込んでいく。
この日の貴婦人は、降りしきる雪でその姿がまるで見えなかった。
貴婦人は、それでもいい。天候に恵まれず、なかなか全身を現わしてくれない彼女に、その分だけ余計にあこがれが強まる。いつかは、きっと一面の雪の中の彼女をと。

小田代ヶ原から戦場ヶ原へ。途中、踏み固められたコースを踏み外し、太ももまで雪にハマってそのまま前のめりに転倒。とっさにカメラをかばうから、カメラだけが雪の外。あとは全身雪まみれだ。
時折、太陽の姿が、降りしきる雪を通して滲んで見えた。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村

奥日光 雪まつり

2011-02-21 23:53:13 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

夜中、雪の音を聞いた気がした。
さらさらと、フロントガラスに落ちては、積もっていく。
仮眠前に夜食でもと、車を止めた湯元温泉の駐車場。車の窓を少し開けて換気をしながら、ガスストーブでコーヒーを沸かす。夜食は、途中のAEONで、春限定「桃のカクテル」、非常食、朝食のパンとともに買ったオムライスのお弁当。コーヒーが沸いて、さて、お弁当をと思ったら、割箸がついてなかった。

箸がない!こんな時、他の人ならどうするのだろう・・・。
子供のころ、小学校の体育館で観た渥美清が主演する国鉄職員を描いた映画のワン・シーンを思い出した。東京~長崎間を往復する寝台特急だろうか。列車の車掌室で持参の弁当を食べようとした主人公の渥美清は、箸がないことに気が付き、胸のポケットにさしてあった2本の鉛筆で食べる。
それ以外のシーンはほとんど思い出せない。妙にこのシーンだけが記憶の底に沈んでいた。
ひょっとしたら、小学校低学年の当時、ぼくもあわてんぼうの母のため、昼のお弁当を食べようとして箸がなくて困った経験をよくしていたのかもしれない。
さて、オムライス。車の中を探しても箸の代わりになるようなものは何にもない。
ナチュラリストたちなら、野外の竹林から竹を切って、それで箸を作るのかもしれない。しかし、こんな、厳寒シーズンの夜中。竹林なんてそばにあるわけもなく、竹を加工する道具すら持っていない。
さんざん考えたが、結局、食べるのをあきらめた。ぼくはオムライスを諦め、非常食用のメロンパンを。これで明日の雪中行軍で、遭難でもしたら食料はなしということになる。

さっき聞こえたと思った「雪の音」は、何だったんだろう?音を立てるような乾いた雪だとその時は思った。フロントガラスには、積もった雪を通して湯元温泉の街灯がうすぼんやりと見えていた。
昔話や童話の世界、狐か狸に化かされたのか、妖精に悪戯されたのか、そんな奇妙な気分。
静かなモノトーンの世界。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村

2月のしえと

2011-02-20 23:06:08 | 日記

    
 
   

今月、試したコーヒーはエルサルバドル。ほんのりスパイシーな味。エルサルバドル産の豆は個性的な味が特徴らしい。しかし飲んでみたら、いたって普通のテイスト。なので、写真は正統派”HANAKO”風に、ハイキー調でおしゃれなイメージに。

写真のイメージとは趣が異なり、2月のこの日は小雪がぱらつく天気。雪景色の成田、佐原の昔の街並みをと車で駆け回ったのだが、雪が積もるには至らなかった。
さて、赤道直下のコーヒー豆産地の中米エルサルバドル。こちらは 1992年まで続いていた内戦のため、治安がひどく悪いという印象。内戦であらゆる物が破壊され、人の良さだけが売りという話も聞く。

この「エルサルバドル」で思い出すのは、1986年のオリバー・ストーン監督による映画「SALVADOR」だ。社会派映画を多く手がけるオリバー・ストーンの代表作で、実在のフォトジャーナリスト、リチャード・ボイルの体験記を脚本化している。東西冷戦の余波を受けた、中南米のエル・サルバドル左右ゲリラ陣営による血なまぐさい内戦が題材。
常に開発途上国の独裁政権の裏側にはアメリカ合衆国が存在する。独裁軍事政権と左翼ゲリラ組織ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の抵抗運動によって、激しい内戦状態になったエルサルバドル国民の生活は、まさに死と隣り合わせの日常生活。この辺の状況は、2004年の「イノセント・ボイス―12歳の戦場」にも描かれていた。
まろやかな味と仕上げのコーヒー豆”エルサルバドル”だが、その一粒、一粒には多くの人々の平和への思いが込められているに違いない。
さて、来月の”しえと”。3月はどんな写真を撮らせてくれるのだろうか。。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村

馬祖廟

2011-02-16 23:24:46 | 港町 YOKOHAMA
 
   
   
   
   

世界に多くの人口を有する華僑たちは、航海の安全はなによりも重要なものであり、この横浜の地に馬祖廟を建てた。
彼らは、開国間もない日本において輸出入の仲買人などの仕事を掌り、その役割が重視された。このため、横浜に移住した華僑人口に応じて横浜の中華街は、長崎や神戸の中華街と比較して大きくなった。近年は、その役割をほぼ終えて、観光拠点として異国情緒を楽しむことが出来る横浜の名所に記されている。
馬祖廟を参拝し、さらに関帝廟に足を運ぶ。
関帝廟は商売の守り神としても知られており、馬祖廟よりも古い建立だ。日本が排他的な文化体系を有していた時代には、華人会館などの奥にあったらしい。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
にほんブログ村