tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

せんたく風景

2017-04-01 22:19:55 | プチ放浪 都会編

世界経済の見通しが暗い中、希望の光はインド。 
縮小していく世界経済の中で、インドの傷が浅かったのは、政府の過去の失敗のおかげだ。外需が減速してもさほど困らないのは、中国のように輸出大国として成功できていなかったことの裏返し。そして、愚直に経済への波及効果が大きい道路や通信網への投資も進めたせいでもある。
そのおかげで、貧困層の近年の所得増加の結果、生活必需品や基本的サービスに対する巨大な需要を生み出している。一般に所得が低いほど消費性向が高いのが事実。
ぼくが旅行した2017年3月は、あちこちの州で選挙中だった。詳しいことはわからないが、貧困層の唯一の関心事は、生活がよくなるかどうか。
それを見越してパナソニックのインド現地法人パナソニック・インドは、国民食であるカレーの汚れ落としコースを搭載した全自動洗濯機の販売をこの1月から始めたそうだ。

かつての日本がそうであったように、今やインドではテレビ、冷蔵庫、バイクが三種の神器。そこで疑問が生じる。日本のかつての神器のひとつ、洗濯機はどうなんだろう。調べてみたら、難しい社会制度の壁があるらしい。
つまりこうだ。洗濯屋(ドビー)の社会的地位の低さの理由は、「血」と「死」に結びついている穢れ。
・・・生理中の女性は大変に穢れており、普通は家族の食事を作ることもできず、寝る部屋まで別にしなければならない。それゆえ、女性の穢れた衣類に触れる洗濯人は穢れた存在。逆を返すと、穢れを引き受ける洗濯人がいるから、インド人家庭では洗濯機はなかなか普及しない状況のようだ。
ストリートで寝起きするドビーたちは、あとしばらく、インド社会の”けがれ”を流し続ける・・・のかも。


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