日本を代表する花木のひとつ。カメリア・ヤポニカ(Camellia japonica)。
妖女の姿を聯想すると夏目漱石が草枕で書いたツバキ。
伊豆大島では「ツバキ祭り」が終わったばかりだが、園芸品種の大柄な花は4月に見ごろを迎える。
ツバキの花の色はたしかに唯の赤じゃない。
「唯鮮かと云うばかりで、一向陽気な感じがない。ぱっと燃え立つ様で、思わず、気を奪られた、後は何だか凄くなる。あれ程人を欺す歯名はない。余は深山椿を見る度にいつでも妖女の姿を連想する。黒い目で人を釣り寄せて、しらぬ間に、嫣然たる毒を血管に吹く。欺かれたと悟った頃は既に遅い。向こう側の椿が目に入った時、余はええ、見なければよかったと思った。あの花の色は唯の赤ではない。目を醒ます程の派手やかさの奥に、言うに言われぬ沈んだ調子を持っている」
草枕:夏目漱石
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