また、まったく見かけなかったもののひとつに、ものごいをする象がある。
数年まえにチェンマイに来たとき、夜のチェンマイの街中で象が歩いているのを見かけて感動したものだった。
さすがはタイだと。
象はタイでは実に身近な動物として親しまれ、古くから荷役用家畜として特にチーク材を中心とする木材の搬出・輸送には不可欠の役割を果たしてきた。しかし、乱伐による森林の急減を背景に1989年には木材伐採全面禁止法が制定され、以来多くの象と象使いが失業を余儀なくされた。
このため、象は観光用象キャンプでの飼育となったが、引き取り手のない象は餌代と生活費を稼ぐためバンコクやチェンマイなどの都会へ出て物乞い放浪生活をしていた。
しかし、こうした象は交通の障害になり、夜眠る時間に働かせるのは可哀相などの声から、物乞い象の規制がなされたようだ。
タイの象は約5000頭という。うち3000頭が象キャンプなどで人に飼育されていて、残り2000頭は野生化した野良象という。
タイぞうの前途はかなり厳しい。
↓リンクは、数年前にチェンマイの街中で偶然見かけた物乞いする象。もう、こうした風景を見ることはできない。
http://blog.goo.ne.jp/tetujin282014/e/de95fe37081b21496f18e0f2881ae86b
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