tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アンコール・トム

2011-10-26 22:07:30 | プチ放浪 都会編

 
 

世界遺産として有名なアンコール・ワットから2kmほど北へ行ったところにクメール語で「町、都」を意味する「アンコール・トム」の遺跡がある。こちらも世界遺産。四方それぞれが一辺3kmという巨大な敷地を持つ寺院で、東西南北、全てに門が設けられている。門には四面塔があり、それぞれ仏面が彫られている。外側を取り囲む第一回廊と、その内側に設けられた第2回廊。回廊の中心には、高さ43メートルのバイヨン(Bayon)という寺院がある。

南門を歩いてくぐり、内部の深い森の中を車で抜けると、その先にこのバイヨンが見える。バイヨンは、増改築が行なわれたために複雑な構造になっていて、ガイドがいないと道に迷ってしまいそう。まるで迷路だ。ぼくのように方向音痴の方は要注意。
第一回廊の壁面には浮き彫りがあり、また観世音菩薩とされる顔を刻んだ多数の人面塔がある。
このバイヨンが建てられたのは12世紀。ジャヤヴァルマン七世によって建てられた、古代インドの宇宙観による神々が暮らす寺院だ。

アンコール・トムには、いくつもの寺院遺跡がある。その中のひとつ、ヒンドゥー教の寺院だったバプウォン遺跡。地上から約2mほどの高さの参道は両脇が池だったそうで、空中参道と呼ばれている。
ガイドの説明によれば、シャム(タイ)の王子を預かったカンボジアの王は、臣下たちの「シャムの謀略」との助言から、預かった王子を殺してしまう。王子を殺され激怒したシャムの王は、大軍を攻め入らせ戦争が始まる。カンボジアの王妃は「今度は我が子の命が危なくなる」と、この寺院に隠したそうだ。そんな謂れから、この寺院は「子隠し」というの名前があるらしい。

「空中の宮殿」あるいは「天上の宮殿」といった意味を持つピミァンアカ遺跡。こちらは11世紀初頭に建てられたヒンドゥー教の寺院だ。
その昔、この寺の中央塔には9つの頭を持つ「ナーガ(蛇神)」が宿っていた。その蛇は夜な夜な、みめ麗しき美女に姿を変えて王の前に現われる。王は、妻と寝る前にその蛇と交わることを無理強いされたとのこと。美女には9つの頭があったんだろうか・・・。

Victory Gate ( 勝利の門 ) へ向かう道を挟み、像のテラスと向かい合うようにしてPrasat Suor Pratが建っている。塔をつないだ綱で綱渡りをさせていたことから「綱渡りの塔」の名前がある。また、王宮北側に位置するライ王のテラスの側壁には無数のデヴァター(天女)が、テラス上には「らい王」と伝えられる男性の坐像がある。
蛇を殺してその返り血を浴びてライ病になってしまったという王。その手には指がない。
(ガイドによれば、村の人がライ王とあがめてきた像の中から碑文が出てきて、その像はライ王ではなく、閻魔大王であることが最近になってわかったらしい)
閻魔大王には、奥方が2人いる。その1人は花を、もう1人は「閻魔帳」を持っていて記帳しているそうな。・・・かみさんが2人もかあ。そりゃひょっとして地獄じゃね?


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