tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

そして中国

2011-10-23 22:09:52 | プチ放浪 都会編

 
 

2000年11月の江澤民中国国家主席のカンボジア訪問は中国のメンツをかけたものだった。
中国は「われわれのポル・ポト派支援は、主権と独立を守るカンボジア人民の努力に対するもので、中国は誤った政策を支援したことはない」とし、「当時の国際社会はポル・ポトを承認していた。中国はカンボジアの主権を支持した」と主張。
プノンペンでは、この江澤民国家主席の訪問に際して、クメール・ルージュを支援していた中国を紛糾する学生デモが起こる。しかし、カンボジア政府は
「過去は水に流して我々は、カンボジア問題の未来を見つめなければならない」
との声明を発表。
かくして、中国はかつてのクメール・ルージュ支援の責任を取ることを拒否。カンボジアは経済関係の強化を取り付けただけで、中国の過去を不問に。。

イデオロギーの持つ力は、どんなに愚かしく思えることでも可能にしてしまう。それが、狂気ともいうべき集団心理に結びついた時、計り知れない悲劇が起こる。
狂人たちに武器を供給した中国。中国は支援としてカンボジアに貸した金をちゃらにすることで、この問題を終わりとした。儲けたのはどこかの国の死の商人だけ。
狂気による凶弾は、いつも弱い一般市民に襲いかかる。今一度、武器輸出に関わる国際社会のあり方、輸出入の監視の仕方が見つめなおされるべきであろう。こうした悲劇を繰り返さないために。
皆が声を大にすれば・・・今、ぼくの胸には、ジョン・レノンの「イマジン」が響いている。


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