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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

神々の島バリ(2008/02/17)

2008-04-15 21:20:19 | 日記

ホテルから通りをはさんだところにあるサヌールのジャズバーに来ていた。今日はこれが何杯目の酒になるのだろう。大勢の日本人旅行客を乗せた成田11:00発のガルーダ・インドネシア航空の飛行機に搭乗して、ングラ・ライ空港(デンパサール国際空港)へ着いたのは3時間前だった。
Narita-Denpasal(GA881 NRT-DPS)直行便。不死鳥のロゴマークをつけた飛行機は7時間のフライトを終え、「神々の住む島」へ静かに降りたった。飛行中、ダイビングウォッチにつけていたコンパスが南南西に針を示したまま、南の島へ一路向かう航路を指し示していた。夕刻にもかかわらず、溢れんばかりの光を受けて輝く空港建物の赤い瓦屋根が印象的だった。
2月15日のデンパサール空港の滑走路には風がほとんどなく、B744の機体は着陸のショックをほとんど感じられない丁寧なタッチダウンで地面に接触すると速度を落とした。さすがは国際線パイロットと感心する。ぼくのように墜落したりはしない。

飛行機のエアロックが解かれると、南国の息が詰まるような湿った熱気が一気に押し寄せてきた。入国審査を通過して、いよいよ神々との対面。耳なれない民族音楽が空港には流れていた。さっそく、着ていたColumbiaの防寒ジャケットを脱ぎ、ロングTシャツも脱いでオフホワイトのTシャツ1枚に。
当座のお金として、一万円を空港の両替で換金する。レートは82ルピア/円。空港の出口付近には、何軒もExchangeのカウンターが並んでいたのだが、どこも同じレートだった。カウンターの向こうに座った女性が「どこも同じ」と言って、にっこりと笑っている。彼女と目があってしまったので、そのカウンターで両替を済ませた。一万円が82万ルピアへ。10万ルピア札などインドネシアの高額紙幣を手にして、なぜか得したような気分になってしまう。

バリは観光の島だ。だが、バリ島民の約65%は農業で生活している。バリの農業は、火山の涌き水を利用して棚田の3期作が可能であり、水の利用が出来ない高地では、コーヒーやバナナをはじめ野菜や果物などの畑作が行われている。  
バリのヒンドゥー教はインドの神像崇拝とは異なり、普段は天空にいる神は、祭りなどの特定の時にしか寺院の石の座に降臨しない。寺院の入口には、真中で左右に割れたチャンディ・ブンタル「割れ門」がある。バリ島独特の門だ。割れ門が何故こういう形をしているのかはいくつかの説があるが、山の信仰に基づいて「山を切り開くことで神に近づく」というもの、左右の柱が2つの世界を対照させているという説などだ。
外庭は祭礼の準備に使われる空間で、集会場や台所、ガムラン小屋、供物を作る小屋、警報太鼓クルクルの塔などがある。