(写真)ペレニアル・フラックスの花
最初に開花する花はもっとも美しい。
久しぶりの出会いであり新鮮な驚きがよみがえる。
しかも、5千年前から人類とともに歩いたフラックス。
その太古の知を感じさせる透きとおった青は目にしみる。
朝日が昇る頃に深いブルーのつぼみとなり、日が昇るにしたがって花開くが、夕方5時頃には散る。
たった一日のためだが、このブルーの花は決して手を抜いていない。永遠に続くかと思われる完璧な仕上がりでお目見えできる。
五千年の年輪がありそうだ。
風が吹けば柔らかく受け流し、一緒にしなる。外見からは強さを感じないが、内剛外柔でとても強い芯を持っている。
コモンネーム(Common names)の推移が残っていて、植物の名前の呼ばれ方がわかる。
1806年には単にフラックス(Flax)であり総称されていた。1845年にはフローリング・フラックス(Flowering flax)と花が強調され分化する。さらに多年生であることから1878-1942年には現在も使われているペレニアル・フラックスとなった。
現在もっとも使われているのは、花色をさらに強調した「Blue flax」となっている。
(写真)ペレニアル・フラックスの葉と花
ペレニアル・フラックス(Perenial Flax)
・アマ科アマ属の耐寒性がある多年草。ただしフラックスは1年草。
・学名はLinum perenne.L.。英名Blue Flax、Perenial Flax、Linseed。和名 アマ(亜麻)
・原産地はヨーロッパになっているが、中央アジアではないかとともいわれている。
・草丈30~60cmで細長い茎が風にそよぐように直立する。
・茎の先に花穂をつけ、青い花をつける。朝花を開き陽が沈む頃に落ちる。
・開花期は5~8月と長く咲くが、4月末から咲き始めた。
・夏の開花後に茎をカットする。
・日当たりと水はけのよい肥えた土壌を好む。
・フラックスの種子から亜麻仁油が取れるが、リノール酸、オレイン酸などが含まれておりうれしい贈り物だ。(ただし、自分で採油するのは注意が必要です。)
・茎からは、耐久力に優れた繊維がとれこれで織った織物がリネンとなる。
・日本には、17世紀に中国から渡来し亜麻仁油をとるために栽培されはじめた。
命名者
1.リンネLinnaeus, Carl (1707-1778) 、1753年
2.ラマルクLamarck, Jean Baptiste Antoine Pierre de Monnet de (1744-1829)、 1779年改定
3.Villars, Domínique (1745-1814) 1787年改定
ドミニク・ビラース、フランスの植物学者。1805年にストラスブールの植物学や医学教授
4.Gussone, Giovanni (1787-1866) イタリアの植物学者ナポリ大学の教授。
<Contents of the last year>
古代エジプトから人間に有用な植物であり、
茎は上質の織物となり
タネは薬用の油が取れる。
しかも、栽培が簡単ときているから申し分ない。
鉄鋼とガラスとエレベーターがあったから摩天楼が建築できたように
フラックス(属名 Linum)の茎の繊維リンネルがあったから
長期間の航海に耐えられる帆となりロープとなり繊維の強靭さが生かされた。
羅針盤、大型船、リンネルがそろって15世紀からの大航海時代が始まったともいえそうだ。
日本には、17世紀に中国から渡来し亜麻仁油をとるために栽培されはじめた。
21世紀ともなると
大“後悔”時代のメタボリックシンドロームを気遣ったありがたい成分オレイン酸がこの植物にはあり、食油を選ぶ場合はオレイン酸がはいったものを選ぶことになる。
フラックスからつくられた高級織物リネンは
自重の20倍まで湿気を吸収しかつ空気中に放出するようなので、夏涼しく冬暖かいという特色を持ち“天然のサーモスタット機能”とも言われている。
ベットのシーツなどには最適で贅沢ではあるが豊かな安眠が約束されるようだ。
茶色に薄い黄色が入ったリネンの自然の色合いである“亜麻色”のベットシーツは
肌に優しく静電気、アレルギーなどから守ってくれ、親から子へと代々受け継がれてもよい生活良品でもある。
最初に開花する花はもっとも美しい。
久しぶりの出会いであり新鮮な驚きがよみがえる。
しかも、5千年前から人類とともに歩いたフラックス。
その太古の知を感じさせる透きとおった青は目にしみる。
朝日が昇る頃に深いブルーのつぼみとなり、日が昇るにしたがって花開くが、夕方5時頃には散る。
たった一日のためだが、このブルーの花は決して手を抜いていない。永遠に続くかと思われる完璧な仕上がりでお目見えできる。
五千年の年輪がありそうだ。
風が吹けば柔らかく受け流し、一緒にしなる。外見からは強さを感じないが、内剛外柔でとても強い芯を持っている。
コモンネーム(Common names)の推移が残っていて、植物の名前の呼ばれ方がわかる。
1806年には単にフラックス(Flax)であり総称されていた。1845年にはフローリング・フラックス(Flowering flax)と花が強調され分化する。さらに多年生であることから1878-1942年には現在も使われているペレニアル・フラックスとなった。
現在もっとも使われているのは、花色をさらに強調した「Blue flax」となっている。
(写真)ペレニアル・フラックスの葉と花
ペレニアル・フラックス(Perenial Flax)
・アマ科アマ属の耐寒性がある多年草。ただしフラックスは1年草。
・学名はLinum perenne.L.。英名Blue Flax、Perenial Flax、Linseed。和名 アマ(亜麻)
・原産地はヨーロッパになっているが、中央アジアではないかとともいわれている。
・草丈30~60cmで細長い茎が風にそよぐように直立する。
・茎の先に花穂をつけ、青い花をつける。朝花を開き陽が沈む頃に落ちる。
・開花期は5~8月と長く咲くが、4月末から咲き始めた。
・夏の開花後に茎をカットする。
・日当たりと水はけのよい肥えた土壌を好む。
・フラックスの種子から亜麻仁油が取れるが、リノール酸、オレイン酸などが含まれておりうれしい贈り物だ。(ただし、自分で採油するのは注意が必要です。)
・茎からは、耐久力に優れた繊維がとれこれで織った織物がリネンとなる。
・日本には、17世紀に中国から渡来し亜麻仁油をとるために栽培されはじめた。
命名者
1.リンネLinnaeus, Carl (1707-1778) 、1753年
2.ラマルクLamarck, Jean Baptiste Antoine Pierre de Monnet de (1744-1829)、 1779年改定
3.Villars, Domínique (1745-1814) 1787年改定
ドミニク・ビラース、フランスの植物学者。1805年にストラスブールの植物学や医学教授
4.Gussone, Giovanni (1787-1866) イタリアの植物学者ナポリ大学の教授。
<Contents of the last year>
古代エジプトから人間に有用な植物であり、
茎は上質の織物となり
タネは薬用の油が取れる。
しかも、栽培が簡単ときているから申し分ない。
鉄鋼とガラスとエレベーターがあったから摩天楼が建築できたように
フラックス(属名 Linum)の茎の繊維リンネルがあったから
長期間の航海に耐えられる帆となりロープとなり繊維の強靭さが生かされた。
羅針盤、大型船、リンネルがそろって15世紀からの大航海時代が始まったともいえそうだ。
日本には、17世紀に中国から渡来し亜麻仁油をとるために栽培されはじめた。
21世紀ともなると
大“後悔”時代のメタボリックシンドロームを気遣ったありがたい成分オレイン酸がこの植物にはあり、食油を選ぶ場合はオレイン酸がはいったものを選ぶことになる。
フラックスからつくられた高級織物リネンは
自重の20倍まで湿気を吸収しかつ空気中に放出するようなので、夏涼しく冬暖かいという特色を持ち“天然のサーモスタット機能”とも言われている。
ベットのシーツなどには最適で贅沢ではあるが豊かな安眠が約束されるようだ。
茶色に薄い黄色が入ったリネンの自然の色合いである“亜麻色”のベットシーツは
肌に優しく静電気、アレルギーなどから守ってくれ、親から子へと代々受け継がれてもよい生活良品でもある。