モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ヘーゼルナッツゼラニウム(hazelnut geranium)の花

2009-04-07 08:06:23 | ペラルゴニウム&ゼラニウム
センテッドゼラニウム或いはニオイゼラニウムと呼ばれる香り豊かなゼラニウムの開花の季節になった。四季咲き性がないので春だけの花だ。

(写真)ヘーゼルナッツゼラニウムの花


いつも一番に咲くのが、ヘーゼルナッツゼラニウム。

柔らかいうす黄緑の葉、ピンクの入った赤の花びら、そして、ヘーゼルナッツのような香りがするので、ヘーゼルナッツゼラニウムと呼ばれている。

花びらは、上に2枚、下に3枚の不整斉花で1cm程度の大きさ。
ゼラニュームは南アフリカが宝庫であり、陽射が強く乾燥した冷涼なところが適地となる。
夏場は、風通しの良い半日陰の方が株をいためない。

この南アフリカのゼラニウムを多数発見してヨーロッパにもたらしたのは、あのキュー植物園のプラントハンター、マッソンであることは言うまでもない。

ゼラニウムに関するショートストーリーは以下を参照してください。
その65:喜望峰⑪ 南アフリカからの贈り物 ゼラニウム物語 No1
その66:喜望峰⑫ 南アフリカからの贈り物 ゼラニウム物語 No2 -Final

(写真)ヘーゼルナッツゼラニウムの立ち姿
        

ヘーゼルナッツゼラニウム(hazelnut geranium)
・ フウロソウ科ペラルゴニウム属(和名テンジクアオイ)の耐寒性がない低木。
・学名はPelargonium × concolor Sweet。 英名はscented geranium hazelnut、和名がニオイゼラニウム、ニオイテンジクアオイ。
・センテッドゼラニウムは、250種ほどあるテンジクアオイ属のうち葉に芳香或いは刺激臭がある低木類の総称を言う。
・原産地は南アフリカ。
・日当たりの良いところ。夏場は涼しいところ。冬場は、耐寒性がないので、軒下か室内で管理。移動しやすい鉢植えが望ましい。
・乾燥気味で育て、乾いたらたっぷり水をあげる。梅雨の時期は雨のあたらない風通しの良いところで育てる。
・成長期の肥料切れに注意。
・開花期は、4月~初夏。鮮やかな赤系の小花が咲く。
・葉は、黄色が入った黄緑の葉で芳香を放つ。
・花が終わった梅雨前または秋に10cm程度を残した強剪定をする。
・4~5年で株が老化するので春か秋に挿し木で増やす。

命名者、ロバート・スイート(Sweet, Robert 1783-1835)は、英国の植物学者・園芸家・鳥類学者で、16歳からストックウエル、フルハム、チェルシーなどの庭師として働き、「英国の花園」など英国の庭で栽培する植物の本を執筆出版した。それらの本には、エドウィン・ドルトン・スミス(Edwin Dalton Smith 1800-1866頃)による美しいイラストが描かれているので知られている。

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