モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

どうだんつつじ(灯台ツツジ)の花

2009-04-14 07:49:17 | その他のハーブ
(写真)枝分かれした先につくドウダンツツジの花


サクラに浮かれていたらいつのまにかドウダンツツジの白い釣鐘型の花がビッシリと咲いていた。
この花は、満開になってから気づかされることが多く、自己主張しないというがしとやかというか控えめな感じがする。

しかし、良く見ると爪楊枝の軸ともなりそうな真っ直ぐな小枝が分岐し、その先に花がつく。
この姿が「結び灯台」と似ているので『灯台ツツジ』これが転化して『ドウダンツツジ』となったといわれている。

(出典)日下部あかりの資料館

灯台は、海の航路を安全に守るための灯台ではなく、昔の室内照明器具をいう。3本の竹を組み合わせてこれを結び、上に油皿をのせ灯心を立て火をともす木製の台のことを言う。

簡単だけどこれでは火事になりやすい。
きっと、秋になると真っ赤に紅葉する姿をも含めて『灯台ツツジ』と名付けたのだろうと思ってしまう。

どうだんつつじ(灯台ツツジ)
・ツツジ科ドウダンツツジ属の耐寒性がある落葉低木。
・学名は、Enkianthus perulatus C.K.Schneid.で、属名のEnkianthusはギリシャ語で妊婦のように膨らんだ花を意味する。
・和名は、灯台つつじ、満天星つつじ。枝分かれする形が昔の燈明・燭台に似ているところから灯台つつじ⇒どうだんつつじとなる。
・原産地は、日本の伊豆半島から以西に自生する。
・この属の種は東アジアに分布し、ヒマラヤ、中国、日本に10種がある。そのうち日本には4種がある。
・樹高は4mの落葉低木で、我が家では1m程度に丈をつめ、大きな鉢に植えている。
・開花期は4月から5月。
・釣鐘のような白い小さな花がたくさん咲く。
・もともと山地に自生しているだけあって、頑強。手入れは簡単。
・秋に紅葉する。その色は緋色であり夕陽に燃えるように輝く。

命名者シュナイダー(Schneider, Camillo Karl 1876-1951)は、オーストリアの植物学者で造園家。父親が破産したので大学には進学できず、ドレスデン、ベルリンなどで庭師として働き、1904年からはヨーロッパ各地を旅行し1906~1912年にかけてその成果として美しいイラストの入った植物図鑑を出版した。1913~1915年には、オーストリア・ハンガリー樹木協会のプラントハンターとして中国で植物探索をする。そのとき採取した数百種の植物・種、写真は失われた。中国上海からボストンに行きハーバード大学のアーノルド植物園に勤める。この中国の経験から命名者として献じられたのだろう。

(写真)ドウダンツツジの花

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