モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

総選挙の総括①:プロの政治評論家にもレッドカード!

2009-08-31 09:22:34 | ニッポンの政治
これを書くきっかけは、“田原総一朗の朝まで生テレビ”のスタート部分を聞いていて不愉快に思ったからだ。

その不愉快な部分は、「民主党はとりすぎた。」ということをしきりに発言をし、選挙とその結果を理解していないのではないかと思った。
評論家の思い上がりを感じた。

田原さんは尊敬しているのであえて実名で批判するが、
これから始まるワイドショーとしての政治ニュースの報道について物申しておきたいと思ったからだ。

今回の選挙結果は、 「民意である」ことを評論家は理解すべきだと思う。
プロのプロたるゆえんは、情報ソースがあり、これを分析する視点がしっかりしていて、言葉・文字として発する説得力に切れ味があるから成り立つのだろう。

その際に、よってたつ情報ソースが永田町・霞ヶ関・研究室では生きた情報が入ってこずゆがめられた情報ソースに立っていることに気づく必要がある。
これでは民意を理解できない。
理解できないということは、語れば語るほどメディアの受けてである視聴者と乖離し浮いた存在となってしまう。

出来の悪い評論家は、メディアに消費されて消えていくのもそれでいいが、その前に行動する視聴者の抗議の電話が増えるかもしれない。
田原さんにはこうなって欲しくない。

情報ソースを永田町・霞ヶ関という特殊村にだけ基盤を置いた人間になって欲しくない。
もっと新聞社・テレビ局などの組織力を使った調査・取材力を活用するべきだろう。

民意を数としてつかんだのは、この出版社・新聞社などの調査だった。
民主党の獲得議席数が300-320と予測したのもこの調査だった。

だから今回の選挙結果は、不思議でもなく、驚くほどのこともない。ただ、実際は取りこぼしがあったが、この取りこぼしを分析するべきだろう。

私は、投票率が70%台にのるかと思っていたが、のらなかったようだ。
それでも最終的には前回を上回ったようだ。
小選挙区制でのこれまでの最高は、小泉首相のもとでの郵政選挙が67.51%であり、今回は69.28%だったというからとにかく素晴らしい。

このちょっとの差が、自民党の再生を難しくするヒトを再選させてしまった感がある。
自民党には再生して欲しいが、今回の『民意』を理解できない大物を石川と福岡などで再選させてしまったので、この重石を取るまで再生は難しいのだろう。

『民意』は何だろう。
政治家には税金の使い道の番人にまずなって欲しいということだろう。
国を憂える前に、世界を展望する前に、そしてえらそうなことを言う前に、我々が納めたカネをマネジメントして欲しい。最低の機能である“適切なところに適切に使うこと”をマネジメントし、我々が納める税金を少なくすることが目標となるはずだ。
この努力をしているのかということが問われたのだろう。中福祉・中負担は努力しない人の言葉で自分のカネと思っていない。

官僚も・政治家も証拠を残さない“どろぼう”と思われていたことに気づいたかな?

この最低の機能を果していない自民党には、退場していただこうというのが当然だと思うし、やっと出来た。
民主党への期待もここにある。ここから政治を組みたたていって欲しい。決して“どろぼう”の仲間にならないで欲しい。

さて、評論家は、メディアは、“どろぼう”を擁護するのだろうか?

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総選挙速報: テレビ局、スタート時の見出し(予想)

2009-08-30 19:24:35 | ニッポンの政治
20時になった瞬間にテレビ各局はいきなり総選挙の結論を打ち出す。
いきなりのカウンターパンチになるか?
はたまた意外な結果となるか?
多くの人がこの瞬間を固唾を飲んで待っているし見守るだろう。

テレビ各局では、既に見出しを作っていて、どれにするかを出口調査による予測と照らし合わせて選び、キャッチフレーズを制作している。

今回総選挙の焦点は、民主党が300議席をどこまで越えていくかという新聞報道をしているので、“自民党・公明党の負けっぷり”と誰が落選そして復活当選するかにありそうだ。
その負けっぷりの程度によりいくつか考えてみたが、こんな見出しを考えているのではなかろうか?

投票行動に影響することはなさそうなので、テレビ局よりも30分早くアップしてみようかな~


(1)自・公180議席をとった場合(民主250議席前後)
投票率が低いようなので、揺れ戻しがおきそうだとしたらこの線ではなかろうかと思いつつ作ってみた。

● 国民の審判下る。民主政権獲得。野党連合で絶対安定多数を確保。
事実淡々型のキャッチ。

● 自・公に厳しい審判、日本の政治は新しい次元へ!
賞味期限切れの自民党を指摘

● 民主政権獲得。自・公予想外に健闘!あの人は?
事前の調査よりも健闘したという意外性を強調。そして自・公で誰が当選・落選したかに焦点をあてる。


(2)民主党が300議席前後を獲得した場合(自・公は130議席前後)
● 自民大敗!民主圧勝で政権獲得!
基本はこれだろうが、これでは当たり前すぎて面白くない。テレビの前に釘付けにするためにここからどう変化させるかで苦労しているのだろう。

● 民主劇的な圧勝!自民、自滅で大敗。麻生総裁退陣か?

● 鳩山政権誕生。自民党歴史的な大敗で大物も落選!党運営が混乱か?

● 自・公にレッドカード。国民の怒り爆発。民主政権誕生。

● 民主圧勝でねじれ国会解消。(来年の参議院選まで)日本の政局の安定高まる。

● 自・公崩壊。大物議員も落選。復活当選は誰か?

● 民主圧勝。平成維新始まる。

● 民主+野党で2/3の議席を確保。官僚もサボタージュ困難。


(3)翌日スポーツ紙の見出し

● くの一に負けた○○政治家達
● “驕るもの久しからず”だよね~、謙虚になろうよ。
● 国民の怒り、自民党に鉄槌1○○議席。

このレベルでは、スポーツ紙のレベルに届かないかな。無理は止めることにしよう!


ベルリンの壁が崩壊したほどのインパクトは無いが、こんなにもろく崩れ崩れ去るとは考えられなかった。しかし、現実に起きた。
変えられないことは無いというひとつの事例のようだ。
それにしても、自民党の一人舞台による“自滅”というのがふさわしいような負けかただ。

引き分けに持っていけないほど組織としての意思統一が出来なかったのだから、慰める言葉すらない。
日常語では、“お馬鹿チャン!”というのに適している。

こんなこと起こるのだから自戒しなければという戒めになる。
いい事例を残してくれてありがとうというべきなのだろう。

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総選挙の視点⑥: 返り咲き

2009-08-30 11:37:55 | ニッポンの政治
『投票に行きましょう!』

場所により異なりますが、20時が締め切りです。
台風の影響もあるので東海・関東地区の方はお早めに!


『返り咲き』といえば、落選した人が復活当選することを意味するが
小選挙区で落選し、比例区で復活当選する場合も“返り咲き”とすることにしよう。

今度の選挙の焦点は、小選挙区で落選して比例区で復活当選する議員だ。
制度自体の疑問を膨らませたりもするが、復活当選した議員が政党の指導的な立場に立つこともおかしいと感じさせることになる。

植物の場合は、一度咲いた花を切りもどしておくと2~3ヵ月後に再び咲くことがあり、これも『返り咲き』という。
ちょうど、この選挙の構造に似た“落ちて咲く花”が咲いている。

本日の注目点は、この『返り咲き』であるが、投票行動に影響するよけいなことを書けないので、 「オレガノ“ケントビューティ”」の花をしばし堪能していただきたい。
19時30分頃見出し予報をアップしようかな?

(写真)オレガノ“ケントビューティ”の花
        
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総選挙の視点⑤: 問いたいのは『責任力』。

2009-08-28 07:48:23 | ニッポンの政治
自民党派閥のボス、党執行部、閣僚たちの通信簿

自民党のキャッチフレーズは『日本を守る責任力』というものだが、

なにか誤解をしているのかな~
例えば、
・ 大店法改正で駅前商店街はシャッターが閉まり街を崩壊させたよね
・ 派遣法改正をして派遣切りをしやすくし、社宅も追い出され路上生活者を増やしたよね
・ 年金制度の崩壊、医療制度の崩壊など安心して暮らせていけない制度にしてくれたよね
・ 新しい産業の育成で雇用を増やしてくれたっけ?
・ 若者の就職先もなく、収入も低く、未来を夢見られるのとは程遠い現実だよね
これが『日本を守る責任力』なのだろうか?

・ 官僚の無駄遣い、天下りなど役人天国を創ってくれたよね
・ 社保庁のずさんな管理をチェックできなかったよね
・ 土建業の票が欲しいため選挙区に道路を作るなどいびつな政策に投資をしすぎてきたよね、
・ そして、関西国際空港のように役に立たないものを結構作ってきたよね
・ 道路・地方空港・小さな港湾整備など細かくばらまきすぎたので、気づいたら韓国に負けてしまい空港・港湾のハブ作りが後手に廻ってしまった。
これも『日本を守る責任力』なのだろうか? 「日本の成長戦略を考える自民党」なのだろうか?

いいこともあるんだろうが、ズダズダにいまの生活を壊し、未来をも創っていないというのが実感だが、どうだろうか?

民主党には経済の成長戦略がないと自民党・公明党は言っているが、民主党の政策を実行した場合、民間のシンクタンクなどの予測では2010年度のGDPはプラスに転じると予測している。
土建屋さんに廻る金が直接家庭に収入増として戻ってくるので、タヌキが散歩する道路が増えたり、アニメの殿堂など不必要な箱物などを作ることなく、壊れかかっている家庭・地域の再建に結びついていきそうな気がする。

この発想の違いは大きい。自民党・公明党の生産者サイドからの政策は行き詰っていて、独立法人、そこに天下る官僚OB、この蜜にぶら下がる人々で無駄遣いされてきた感が否めない。民主党には自民党には無い生活者サイドからの国づくりという政策が期待できそうだ。
ここに政権が変わるという意義がありそうだ。

『日本を壊してきた責任』を問う
このままではダメだということに気づいたが、4年間も待たされてしまった。
特にこの4年間は一体なんだったのだろうか?
政策を通すための衆議院2/3という多数にしがみつき、自分たちの延命だけを考えてきたのだろうとしか思えない4年だ。

「何をしたいか目標がないと仕事は見つからない。」と求人件数が減っている中でのたまうとか
「金が無いなら結婚するな」と少子高齢化を考慮もしていないとか
846兆円という膨大な借金を積み上げてきて、「財源は?」などとおっしゃるなど
鼻持ちならないスノビズムでは国が治まらない。

政権のリーダーシップを取ってきた方々には、スローガンどおりに責任力を果していただくことになる。
引き続き政権を担うということではなく、政治家としてこれまでの政策の反省をしていただくために結果責任を取ってもらいたいということだ。

一度ただの人になって家庭・地域の問題をじっくり見ていただきたい。そして日本の未来を新鮮な感覚で描いて欲しい。これなしには政治家として再登場していただかなくても結構だし、リーダーシップを発揮していただかないで結構だと思う。

という退場勧告が自民党のリーダーたちに今度の選挙で出されるようだ。

『日本を守る責任力』が、『日本を壊してきた責任』と読まれてしまい、選挙戦略もミスってしまった。
『責任力』なんか言わなければよかったのに! と後悔しても既に遅すぎる。


『日本を壊してきた責任』の取り方
朝日新聞が中盤の情勢を調査したデータからは、自民党が惨敗するだけでなく、個別に見ると、リーダーに厳しい結果がでそうだ。派閥のボス、麻生内閣の閣僚、自民党の党役員の状況を見ると、これはすごいことになりそうだという期待感でワクワクしてしまう。
まあ~これぐらいの責任の取り方は当然かな~。もっと厳しく評価してもいいかな~
出来れば比例制で復活させないようにして欲しいな~とも思ったりする。(比例制で復活させないためには、小選挙区でも票が入らないことのようだ。)

<1>自民党派閥のボスの通信簿(○当選、×落選、▲危険)
・多くの派閥のボス自身が小選挙区で危ない状況にあり、小選挙区での落選者が多数出そうだ。

1.町村信孝派(←森派←福田派←岸派)
清和政策研究会、 89人(衆62人、参27人)
・ 町村信孝(北海道5区) ▲
・ 森喜朗(石川2区) ▲

2.津島雄二派(←橋本龍太郎派←小渕派←竹下派←田中派←佐藤栄作派)
平成研究会、69人(衆46人、参23人)
・ 津島雄二(引退)、津島淳(息子、無所属) ×
・ 久間章生(長崎2区) ▲

3.古賀誠派(←堀内光雄派←加藤紘一派←宮沢喜一派←大平派←池田勇人派)
宏池会、60人(衆51人、参9人)
・古賀誠(福岡7区) ▲

4.麻生太郎派(←河野洋平派←宮沢喜一派)
為公会、20人(衆16人、参4人)
・麻生太郎(福岡8区) ○

5.伊吹文明派(←江藤・亀井派←渡辺美智雄派←中曽根康弘派←河野一郎派)
志帥会、26人(衆20人、参6人)
・伊吹文明(京都1区) ▲

6.山崎拓派(←渡辺美智雄派)
近未来政治研究会、40人(衆37人、参3人)
・山崎拓(福岡2区) ▲

7.高村正彦派(←河本敏夫派←三木武夫派)
番町政策研究所、16人(衆14人、参2人)
・高村正彦(山口1区) ○

8.二階俊博派(←羽田・小沢G←竹下登派)
新しい波、14人(衆12人、参2人)
・二階俊博(和歌山3区) ▲

9.無派閥48人 (衆院 42、参院 6 )


<2>麻生内閣閣僚の通信簿(○当選、×落選、▲危険)

現職の大臣で当選圏内にいるのがわずか3名で、後はかなり危ない。これまでは大臣というポストは選挙での大きなメリットだったが、今回はデメリットとなっている。

総務大臣 佐藤 勉 <栃木4区> ▲
法務大臣 森  英介 <千葉11区> ▲
外務大臣 中曽根 弘文 (参院) -
財務大臣 与謝野 馨 <東京1区> ▲
文部科学大臣 塩谷 立 <静岡8区> ▲
厚生労働大臣 舛添 要一 (参院) -
農林水産大臣 石破 茂 <鳥取1区> ○
経済産業大臣 二階 俊博 <和歌山3区> ▲
国土交通大臣 金子 一義 <岐阜4区> ▲
環境大臣 斉藤 鉄夫 <公明党比例中国ブロック> ?
防衛大臣 浜田 靖一 <千葉12区> ▲
内閣官房長官 河村 建夫 <山口3区> ○
国家公安委員会委員長 林 幹雄 <千葉10区> ▲
内閣府特命担当大臣 (経済財政政策) 林 芳正 (参院) -
内閣府特命担当大臣 行政改革担当 甘利 明 <神奈川13区> ▲
内閣府特命担当大臣 消費者行政推進担当 野田 聖子 <岐阜1区> ▲
内閣府特命担当大臣 (少子化対策 男女共同参画) 小渕 優子 <群馬5区> ○


<3>自民党役員の通信簿(○当選、×落選、▲危険)

幹事長 細田 博之 <島根1区> ○
幹事長代理 石原 伸晃 <東京8区> ▲
総務会長 笹川 堯 <群馬2区> ▲
政務調査会長 保利 耕輔<佐賀3区> △
国会対策委員長 大島 理森<青森3区> ▲

※ 朝日新聞の衆院選中盤の情勢調査から

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総選挙の視点④: 裁判官を裁く!国民審査

2009-08-26 09:08:42 | ニッポンの政治
「ここまで計画的なのは素人にしては素晴らしい!」
検察・警察を感嘆させているのは酒井法子の逃亡の計画性が明らかになってきてのコメントだが、

「ここまで無計画なのは玄人にしてはどうしょうもない!」というのが相変わらずの麻生首相の発言だ。
『金がないなら結婚するな』という若者への発言には驚いてしまう。社会の存続・継続が何によって成り立っているかいまだにわからないアホ~を通り越したどうしょうもない人間のようだ。

こういうヒトをトップにいただいた組織が崩壊するのはいたし方がないだけでなく、担いだ派閥のボス達には責任を取ってもらいたいものだ。
それぞれの選挙区情報を聞くにつれこの派閥のボス達は選挙区で苦戦しているようなので、投票できない選挙区の人たちの気持ちが乗り移っているようだ。残念ながら比例区で生き残る可能性があるので比例区でも生き残れないようにしたいものだ。
古いサル山のボス達が消えることによって自民党は経験・歴史にこだわらずに再生する可能性が高まるので徹底的に破壊させたい。

という意見にとらわれることもなく,8月30日には投票に行きましょう。
そうすると、こんな疑問にぶち当たる。

エ~、どうしょう??
この投票と同時に、いまだに良くわからない不可解な投票も同時に行う。
そう、 『最高裁判事の国民審査』というものだ。

多くの人は、わからないが故に全員に○をつけたり、気持ち誰かに×を少し入れたり、面倒だから白紙て投票したりしていたのだろう。

いまだに誰一人として国民審査で罷免された判事がいないというから、意味はあるのだろうが死んだ仕組みの一つでもあるようだ。

今朝の新聞に県選挙管理委員会の折込チラシが入り、「最高裁判所裁判官国民審査広報」があったが、大本営発表の意味が良くわからない広報は無いに等しく読んでも投票行動を決める参考にならない。

現段階は、衆議院の改革が論点になっているが、何れ、検察・裁判所が論点になる時期が来そうだ。我々日本国民の安全・安心・財産を守り民主主義の番人が機能しなくなったのでは困る。
警察への盲目的追従をする検察、これを追認する裁判所という構図が誤審裁判の時に明らかになる。そして、誤審に対して検証をしようとしない警察・検察・裁判所がある。

日本テレビ「報道バンキシャ」の誤報に関しては、つい最近にこの番組内で誤報のレビューをやり、どこに問題があったかを報道した。また関係者の処分もあり取材と報道の基本を再確認する行為を行った。

他人・第三者からメスを入れられる前にエリを正すことが大切で、
裁判官・検察・警察は自らの制度とその運用にメスを入れてもらいたい。
そうしないと、自民党のように突然一気に危機に至るだろう。

ということを考えると、今回の国民審査は、読んでも良くわからない広報だけなので、全員に初めて×をつけてみようと思った。
×が多くなると少しは考えるようになるだろう。

追:国民審査に興味が沸いた方は、8月26日朝日新聞「もっと知りたい」コラムを参照してください。

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総選挙の視点③: 後の祭り!

2009-08-23 12:00:52 | ニッポンの政治
鳩山チルドレンは、小泉チルドレンに学べ!!
世は総選挙でにぎわっているが、選挙カーが通ったその庭先には「サルスベリ」の花が満開になっている。
熟達した木登りの名人である猿も滑り落ちるほどのすべすべした木肌で、木登りの素人である人間はもっと簡単に滑り落ちてしまう。

こんな 滑り落ちる ことが今回のテーマである。

郵政選挙では大量のアマチュア政治家いわゆる小泉チルドレンが誕生した。
当時を振り返ってみると武部幹事長が行儀作法から教えたことが思い出される。

しかしといったら悪いが小泉チルドレンは、今度の総選挙でどれだけ生き残れるのだろう。
8月30日に結論が出るが、壊滅に近いのだろう。

“何故?”ということを問いたいのは小泉チルドレン自身だろう。

察するに、自民党という船が座礁してしまうので乗組員は船とともに運命を共にすることになるが、こんなにもろく崩れるとは思ってもいなかっただろうし、こんなに早く来るとは思ってもいなかったのではないだろうか?

ということは、鳩山チルドレンにも同じことが起きるということが既に類推でき、政権交代後の次の選挙では滑り落ちてしまう可能性があるということだ。
手を打つ必要があるが、どう手を打つのだろうか?

意地悪くお手並みを拝見していきたいが、自民党の崩壊のように腐って滑り落ちて欲しくないし、鳩山チルドレンの水準が高くなればなるほどチャレンジャーの水準も高まるので、一緒になって考えてみたい。

その雛形は実は「共産党」にある。
好き嫌いはおいておくと、今最も戦略的にモノゴトを考えられるのは共産党だろう。特にテレビ討論などでも自民党・公明党のレベルの低さに対して共産党の政治家の戦略のわかりやすさと説得力を含めた人間力の高さが際立っている。

自民党には再生してもらいたいが崩壊から立ち直れない可能性もあり、次の政界は、民主党と共産党の二大政党になる可能性もありそうだ。

それほど近年力をつけてきているのは、この党の自己革新力と組織力にある。
この党は、企業献金を受けず、政党助成金ももらっていないので、国・企業に頼らず個人献金と事業でその政治活動費を捻出している。
かつては、ソ連から或いは中国から活動費が来た時代もあったようだが、今はこの怪しさがなくなったと思われる。

政治活動費を個人で集めた個人商店の集合体としての政党から早く脱皮し、組織としての政策立案、情報収集力を構築したのが共産党である。

自民党がひどすぎるので、共産党の近代的な仕組みを学ぶことは決して損ではないと思われる。民主党も自民党に近い世代と意識を持った政治家がいるので他山の石(自民党の崩壊)から謙虚に学んで欲しい。

学ばないと次は民主党におきる。そして、その犠牲は小泉チルドレン同様に鳩山チルドレンにおきる。
これは予言でもなく必然と思うがどうだろう?

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総選挙の視点② :官僚のサボタージュ

2009-08-21 14:51:29 | ニッポンの政治
政策立案機能の再構築
「民意を受けた政策立案機能を政党が持つべきだ」というごく当たり前のことを実現するにはどうしたらいいのだろうか?

“カネ”“人材”“情報”をつけてあげればよい。
そしてこの機能を組織として形をつけて、官僚の手の届かないところにおけばよい。

こんな簡単なことですむはずなのにどうして出来ていないのだろう。という疑問がある。
それは作る意思がなかっただけなのだろう。という単純な結論に至る。
また作られて困る官僚があの手この手で邪魔してきたのだろう。

税金を自分たちの思い通りに使いたいという官僚の気持ちもわかる。
再選するために選挙区の利権しか考えない下劣な国会議員のために働くよりは、国のために我々がやるのだという正義感に燃える官僚もいることは否定しない。

このようなミソ・クソが混在する現状を切り分けた方が良い。
どう切り分けるかというと

1.官僚組織は与党が決定した政策と予算に従い、その専門性を活かし実行計画の立案と承認を受けたプランの実施を行いその成果をレビューする。
2.日本の国策のグランドデザイン、年度方針、年度予算、重点政策などに関しては与党(政党)が作る。
3.税金を使用した省庁が保有する情報・政党が保有する情報は原則として公開する。またそのルールを作る。

多分これは今と変わらないと思うが、1,2を官僚が作り政党は乗っかっていただけでやっていなかっただけなのだろう。だからやれるようにすれば良いと思う。

官僚のサボタージュは許さないという手を考える。
民主党政権になったら、官僚がサボタージュをするのではないかということが言われている。民主党政権樹立に投票をした人たちは、これを興味深く見ていくことになるでしょう。どうしたらサボタージュした官僚を切り捨てることが出来るかを。

サボタージュを巧妙に行う古い官僚には辞めてもらうことを考えるべきで、現行のルールで、配置転換と降格を運用すべきで、毒されていない若手の登用を大胆にして欲しいものです。明治維新を考えれば、こんなことたいしたことないと思います。

巧妙なサボタージュを阻止するために、情報公開を徹底してもらいたいものです。
たとえば、政権与党が官僚に期待する方向を明示した項目を作り、省庁に入った国会議員がその省庁の今を評価し、定期的に発表していくことで、期待値とのギャップを明らかにしていくなどを国民も(官僚もいずれかは)望んでいるのではないでしょうか。
この項目開発・実施計画などは、コンサルティング会社、シンクタンク、広告会社などにコンペで発注すると簡単に出来、評価した後の広報まで提案があるでしょう。


官僚のプランニング機能に競争という視点を導入するアイディア
・ 政策立案に関わるデータを官僚の秘匿からはずし、政党もアクセスしこれを使えるようにする。
・ 政党は、分析・立案する人材を育てるためにも、官僚以外の人材を積極的に活用する。
・ そのためのコストを税金から支出する。いずれは政党助成金の中に政策立案助成金を出すように制度改革を行うか、官僚・政党から独立した政策を立案するシンクタンクを作る。
・ 政策を実行する省庁にプランニング機能がないといけないので、その範囲を実行計画の精度を高めるプランニングに特化させる。
・ 官僚も政策提案は出来るが、提案先は政党であり、民間などとのコンペティションで評価され採用が決定する。政策立案は官僚しか出来ないという間違った考えを是正し民間との競争でのレベル向上を意図する。
・ 省庁主導の諮問会議などの運営から省庁をはずし、政権政党が委託するシンクタンク・コンサルティング会社・広告会社などの運営能力がある外部に委託する。これらのコストを捻出するために、減った機能の人員・人件費の削減と省庁の経費予算を見直す。(過去の諮問会議の経費・人件費を削減しあてる。)
・ 上記の手法では官僚のやる気をそいでしまう可能性があるので、政権与党が政策立案・検討予算を持ち、省庁からの提案を受け付けて予算を付与しアウトプットを評価する仕組みに変えていくことを考えると良さそうだ。
・ これらのアウトプットは、国益の範囲で情報公開する。


政権交代があり、政党は政策の違いで選ばれるためには、官僚に依存してきた「政策立案機能」と「情報収集機能」とを再構築する必要がありそうだ。

「政策立案機能」を政党が持ち、政権交代があっても活かせる形が最終形となるが、まずは代替機能を官僚以外で作ることが出発だ。
ここで対峙しないと省庁間の間にある絡み合った問題を解決できない。自民党は、この問題を特定のボスが暗黙知で処理してきたが、この個人技では持たなくなっている。
この仕組みを作り、予算をつけ、実施してみることが肝要だ。

「情報収集機能」は、薬害肝炎問題でも明らかだったが、ないといっていたモノが厚生省の倉庫に眠っていたことは記憶に新しい。
まずは、情報の公開を進めることだが、このルール作りが必要だ。ルールは出来ても出したくないものはでてこないし、ためにする情報は求めなくともでてくる。

第三者機関に委託して、各省庁の情報公開の実態と運用についての監査をすべきだろう。
無駄な金がかかるように思うが、新しい官僚の効率的な仕組みに切り替えていくためには必要なコストであり、庁舎を新築する費用よりも重要だと思う。
庁舎は耐震性に問題がなければもうしばらく我慢してもらいましょう。地方分権が行われると長い眼で必要もない庁舎が出来てしまうことになる。

国の経営者としての政権与党、その信頼できる政策実施の官僚のそれぞれの立つ位置を変えていくのがこれからであり、基本に戻って見直し、いらないもの・無駄なものを大胆に捨てていかないとならない時期に来ていると思う。
国の経営者としての自覚を期待したい。

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総選挙の視点: 『選べる』魅力

2009-08-19 07:27:48 | ニッポンの政治
戦後に生まれた私たちの世代は、 『選べない』という経験が多くのことでしかも長くあった。

母親から聞いた話では、食べるものがなく選ぶなんてことは考えられない。親は自分の食べる分を減らし子供に多くを与えていたようだ。
着るものはお下がりで、つぎはぎだらけでありファッションなんてなかった。
冬は寒く、夏は暑く暖房冷房をコントロールするなんて考えすら出来なかった。

日本テレビが民放として初のテレビ放送を開始したのが1953年(昭和28年)からで、現在の天皇が美智子さんと結婚した1959年(昭和34年)には、このパレードを見たいがためにテレビの普及が加速したが、この時期にはまだ200万台しか普及していなかった。

アメリカのホームドラマがテレビで見られるようになり、その豊かさに目を見張ったものだ。いつかこういう生活をしたいという願望を作り出したことは間違いない。
豊かさは選べることが背後にあると気づくようになったのは、大学を卒業し社会人になった直後の1973年のオイルショックを経験してからだろう。

買うお金がない時代の貧乏を経験し、買うものがないオイルショックという貧乏を経験し、はじめて身体で経験し『選べないことは貧乏なことなのだ』ということが理解できた。

それから60年以上もたち残された最後のものとしてやっと『政権』が選べるようになりそうだ。
ここまで自民党を長生きさせてきたのは、我々に貧乏を気づかせなかったからなのかもわからない。
でも何かおかしいぞということは気づいていて、参議院ならいいかなということで民主党・野党を選択しておいた。

これが私たちは政治的に貧乏な国民なのだということを決定的にわからせてしまった。

野党が多数を占めるようになったがために、政権与党の大本営的な一方的な発表に疑義があるというチェックする機能がまっとうに動き始め、年金問題で隠し通してきた悪質な行為が明らかになり、“おやこれはおかしいぞ~”となった。

さらに悪いことに、政治的な貧乏だけでなく、経済的な貧乏をも多数生み出すことをやってしまった。産業を起こすという政策を取らずにコンクリート産業だけを重視したために若者の職を作ることをせずに、未来の納税者を路頭に迷うようなことをやってしまった。

自民党の支持基盤である人たちを大事にするが故に「土建国家」作りに予算を使いすぎ、新しい産業を興し、若者の職をつくり、国際的な貿易での補完関係・助け合いを作ってこなかった。

私たちの生活が豊かになる時期を担ってきた自民党だったが、これからの私たちの生活を貧乏にしかねない自民党という構図が見えてきてしまった。

「選べる」ということはありがたいことだ。
経済的にはしばらく厳しい時期が続くので、この間の「貧乏」は我慢することとして、政治的な「貧困」からは脱出できるいいチャンスだ。

我々の生活での経済的な貧乏は、豊かではないとは言い切れないのでこれを愉しみたいものだ。
かっての貧乏な時期を振り返ってみると、夢があり、好奇心があり、向上心があり、想像力を刺激し行動するエネルギーがあったので、心は豊かだったかもわからない。

長寿・高齢化社会では、自分たちの子供・若者に我々の食べるものを譲り、健全な心も持つ社会人として育っていくエールを差し上げたい。こんな原点に戻るチャンスでもありそうだ。

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夏ナスとひき肉の赤唐辛子とろみ煮

2009-08-17 09:23:43 | 男の料理
いわゆる定番の“麻婆ナス”。
特徴は、口の中の奥で辛味を引き出せるなかなかの出来ばえだったのであえて紹介してみる。熱々ご飯の丼めしに具をかけて食べたい感じがした。

調理はいたって簡単で、すばやく出来るところもうれしい。手馴れていれば30分で出来上がる。

(写真) 夏ナスとひき肉の赤唐辛子とろみ煮


【材 料】 (4人分)
・ナス          6個
・ひき肉(何でも良い)   300グラム
・ピーマン        2個
・ごま油         適量
・粉山椒         大さじ2/3

<調味料1>
・赤唐辛子        4個
・ショウガみじん切り   小さじ2杯
・ニンニクおろし     小さじ1杯

<調味料2>
・水           200cc
・粉末鶏がらスープのもと 小さじ2杯
・醤油          40cc
・味りん         40cc
※醤油、味りん各200ccに昆布5cmを切っていれ冷蔵庫で一晩ねかせた合わせ調味料を使うと最適。

<調味料3>
・片栗粉         小さじ2杯
・水           大さじ2杯
・味噌(赤)        大さじ1

<お好み>
今の時期に美味しいミョウガの千切りを最後の薬味としてちらす。

【作り方】
1. ナスはヘタをとり縦半分に切り、それぞれを斜めに5㎜幅で切る。ピーマンは縦4つに切りタネを取り食べやすいサイズに半分に切る。
2. 赤唐辛子はヘタのところを切り、タネを取り出してお湯に5分ぐらいつけて戻しみじん切りのように細かく切る。
3. ボールか器を3個用意し、調味料1-3を作る。
4. フライパンにごま油大さじ1杯をひきひき肉をボロボロになるまで炒め、粉山椒を加えて混ぜる。
5. さらに調味料1をくわえてニンニクの香りが立ったら、ナス、ピーマンを加えしんなりするまで炒める。焦げ付きそうな時はごま油を足しながら炒める。
6. ナスがしんなりしたら、調味料2を加え沸騰したら蓋をして2-3分煮込む。
7. 最後に調味料3を良くかき混ぜまわしいれし、全体を混ぜ合わせてとろみがでたら完成。
8. 器に盛り付けてお好みでミヨウガ千切りをちらす。

【評 価】
材料から見ても何も不思議なものはないが、ラー油、七味などと違い赤唐辛子は後で効く辛味をもたらす。これに山椒がプラスして口の奥で味がするので奥行きがあるとでもいえるのだろう。
家庭での辛さはこの程度でいいのかなと思うちょうどいい辛さだった。
丼飯にぶっ掛けて食べたい代物であった。(ご飯は少な目がいいです)

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第四弾(最終)、中国・四国・九州・沖縄選挙区予測 と 雑感

2009-08-16 13:02:52 | ニッポンの政治
途中で止めたくなったが何とかたどり着いた。
生き物の選挙に古いデータで何をするのだろうかという疑問もあるだろうが、自分の選挙区だけでなく日本全体を見るきっかけになれるとうれしい。

ここまでやってみで、経験も実績もあるが古い自民党候補者に厳しい選挙区とそうでない選挙区がある。
守るモノがあるから「保守」となるが、「守る」モノよりもこれから困難を乗り越えても『再生・創造』に向かいたいという意識が、『政権交代』『新旧交代』を促している原動力になっていると思う。

膨大な借金をつくり「利権・権益」の再配分を守り続けてきた自民党を支持し続けると、国だけでなく我が家までがつぶれてしまいそうだ。

前置きはこのくらいで、最後の選挙区データにうつると・・・

中国ブロック
・ 鳥取2選挙区は自民党強し。1区おたくのプリンス石破茂(農林大臣)、当選した後は政策集団に脱皮させてNew自民党の軸となれる人材と思うがどうだろうか?
・ 島根2選挙区は、1区細田博之(現党幹事長)危なし。官房長官時代は良かったと思ったが、幹事長になったとたんに古い自民党を代表する広報マンになったようだ。
・ 岡山5選挙区は、3区平沼赳夫が焦点となるが民主は3議席確保か。
・ 広島7選挙区では、4区中川秀直(元党幹事長)を初め自民党が奮起している。6区亀井静香は当選圏内か。
・ 山口4選挙区には、1区高村正彦(元外務大臣)、4区安倍晋三(元首相)がいるが自民党と民主党が分け合う状況のようだ。ハトとタカ。危ないとしたらハトが危なし。戦犯はタカなのに。

四国ブロック
・ 徳島3選挙区は、自民党が優勢のようだが1区は民主党仙谷由人が優勢。
・ 香川3選挙区は、民主・社民が優位。
・ 愛媛4選挙区は自民党が優勢。1区塩崎恭久(元官房長官)が破れるようだと連鎖的になりかねないところのようだ。
・ 高知3選挙区は、2区中谷元(元防衛長官)が現職の強みを発揮していない。民主との接戦。
自民王国の四国にも民主の風が吹いていて、拮抗した状況になっている。

九州・沖縄ブロック
・ 福岡11選挙区には、自民党の重鎮が多く、2区山崎拓(元党副総裁)、3区大田誠一、6区鳩山邦夫(元総務大臣)、7区古賀誠(道路族のドン)、8区麻生太郎(現総理大臣)、この人たちが全て落選すると自民党は大きく変わることが出来るが、残念ながら生き残る可能性が高い。実に残念だ。この一言のためにこの作業をやっているようなものだが4~7区が台風の目となりそうだ。
・ 佐賀3選挙区は、自民党が優勢で3区保利耕輔(元党政調会長)も健闘。これも残念だ。
・ 長崎4選挙区で注目は、原爆容認発言をした2区久間章生(元防衛庁長官)だが必死に防戦していて、薬害肝炎訴訟で冷静に勝訴レベルまで持っていった民主党福田衣理子が苦戦している。福田頑張れ!
・ 熊本5選挙区では、自民、民主・社民が分け合う形。
・ 大分・宮崎・鹿児島は、力尽きてしまったが自民対民主は五分五分で、競っているところが多い。
・ 沖縄4選挙区は、自民全敗の可能性がある。


日本の曙は歴史的に西からおきている。一番最近では宇宙(種子島)、エレクトロニクスだが、明治維新も西からおきた。平成の維新も西からおきて欲しいところだが、政治的には既得権益を擁護する意識が強そうで残念だ。

制度疲労した政治・行政を作り直す時期に来ていると思うが、これをNew自民党にも求めたい。そのためには、政治家が取り替わらなければならないと思う。

これまでの人が続く限り政治も行政も変わりようがない。そこには甘い蜜に群がりぶら下がっている人たちがいる。
この人たちを切り捨てる時期にそろそろ来ている。無駄だけでなくゴミを処分し再生させることが必要となっている。
思い切って捨てること!ここからの出発があると思う。

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