モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

柏 竹やぶ

2014-08-21 09:13:57 | グルメ
柏市の手賀沼が眺望できる丘の上にある『竹やぶ』は、蕎麦通の人は一度は暖簾をくぐって見たいという店のようで、店主はこの道では有名な安部孝雄という。

物の本によると、20歳のときに江戸蕎麦の伝統を引き継ぐ「藪」「更科」「砂場」のうち『藪』系統の「池之端藪蕎麦」で修行し、22歳の1966年のときに柏駅前で「竹やぶ」を開業したという。

しかし以上のようなことは、訪問後しばらく経ってから知ったことで、柏公園の近くにうまい蕎麦屋があるという情報だけで行ってみた。

駐車場がよくわからなかったので公園の駐車場に入れ、道路際から20~30mそびえる崖上に向かって歩いて登って行った。
帰りに気づいたのだが、公園から竹やぶに行くには3つのコースがあり、最も遠回りをしてしまったようだ。

(地図)竹やぶに歩いて登る3つのコース


正しくは、竹やぶの崖下駐車場に入れ、コーヒーハウスの左脇にある上り坂を登っていくのだが、最初はこれがなかなか分かり難い。つい、3号宮前緑地にある上り坂を歩くことになる。よく見ると、7号宮前第二緑地に行く公園からの歩道橋があることに気づく。このコースは歩いていないが、歩道橋を渡っている人を下から見上げたら天空を歩くという不思議な光景だった。


(写真) せいろそば 


肝心の蕎麦の味はどうだったかといえば、水切りが悪いのかヌメとした感じが最初にありこの感じはいただけないが、後は可もなく不可もなかった。
藪そばによくある値段が高いごく普通の蕎麦かなという印象だった。

驚きと感動は、蕎麦ではなく帰り道にあった。

入ってきた方向と反対の庭に出てみると、蕎麦とは無関係の世界が広がっていた。
和と洋が混沌とした中で調和していてこれは何だろう? と感じた。
完成形ではなく発展途上にあるということでは、ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet, 1852-1926年)のスペイン、バルセロナで現在も建築中のサグラダ・ファミリアSagradafamilia に近いものを感じる。

蕎麦だけではなく空間をも楽しんでもらおうという安部孝雄の考えで始まったようだが、これは一見に値すると思った。

安部孝雄の世界
(写真)玄関を出た庭


(写真)下に降りる道と東屋


(写真)東屋


(写真)途中にある門


(写真)道の脇にあるガジェット






(写真)門の先の下り坂 


(写真)登り口にある喫茶店


(写真)駐車場脇の入り口、ちょっと分かりにくい!


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