モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

サルビア・コクシネア(Salvia coccinea 'Snow Nymph')の花 二度咲き。

2008-07-31 06:39:35 | セージ&サルビア
6月20日に咲いたサルビア・コクネシア

切り戻して、夏休み中のサルビア・ウリカの大きな鉢の影に置いてたら
気づかないうちに真っ白な花が満開になっていた。

(写真)満開のサルビア・コクネシアの花


他のサルビアは、少しずつ長く咲くが、このコクネシアは、一気に満開になる。
それにしても、白い!!
‘スノーニンフ’という白さでしょうか?

耐暑性に強いが耐寒性に弱いため1年草扱いされるが、
うまく冬場を乗り越えれば越年できる。
チャレンジテーマが見つかった。

(写真)サルビア・コクネシアの立ち姿


サルビア・コクシネア‘スノーニンフ’(Salvia coccinea 'Snow Nymph')
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草だが、冬越えが難しいので1年草扱いがされる。
・学名、Salvia coccinea(S.コクシネア)。英名Tropical sage(トロピカルセージ)、Blood sage、Texas sage、Scarlet sage。和名はベニバナサルビア。
・白色なので、Salvia coccinea 'Snow Nymph' (Nymph Series)
・原産地はテキサスからメキシコなどの中央アメリカ、カリブ諸島、ブラジルなど
・開花期は、6月~11月。花柄を摘むと脇から新しい花が出る。
・草丈50~60㎝、春先に摘心して丈を詰め、枝を多くする。
・開花後に切り戻すと7月末に二度咲きした。

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ブラックペパーミント(black peppermint)の花

2008-07-30 08:17:31 | ミント

豪雨の後は、大掃除となった。

センテッドゼラニュウム、ミント等がかなりダメージを受けていたので、
痛んだ枝を含め大幅にカットした。

センテッドゼラニュウム、ミントは、刈り取った葉からいい香りがして
ゴミとなっても存在を主張している。
乾燥させて使うとポプリ、捨てればゴミなんだな~。

最も危ないと思っていたフェンネル、ロシアンセージが無事で
ロシアンセージからは、最高の香りが漂ってきた。


(写真)ブラックペパーミントの花


ブラックペパーミントも無事だった。
このブラックペパーミントは強い。
ロックガーデンのような日差しが強く乾燥した大鉢で身を小さく作り生存している。

悪環境から逃げ出そうと若芽を伸ばし鉢から脱出を図っているが
地上1m上に置かれた場所であり地面にはなかなか届かない。
それにしても諦めずに相当の長さの茎を3本ほど出している。

こうしてみると、植物は移動しないという神話は否定される。
植物も動くので“動くもの(動物)”の仲間だ。

(写真) 鉢から脱出を試みるブックペパーミントのなが~い芽


ブラックペパーミント(black peppermint)
・シソ科の耐寒性ある多年草。
・学名は、Mentha × piperita black peppermint 。英名はblack peppermint、和名はセイヨウハッカ。(Mentha × piperitaはペパーミント)
・ペパーミント系のミントで、オランダハッカ(M.spicata)とウォーターミント(M.aquatica)の交配種で強い香りがある。
・薄紫の花を咲かせる。開花期は7~8月。
・草丈は50cmぐらい。葉・茎に紫色が入った暗緑色であり、オーディコロンミントと似る。
・丈夫で、繁殖力が強い。
・湿った土壌を好むが、根が張ると乾燥した土壌でも耐えられる強さを持つ。
・生の葉をかんでみるとわかるが、ペパーミントの強い香りがし、サラダや調理で利用される。
・ミントは、地植えを避けるほうがよく、鉢などで生育領域を限定するほうが良い。

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シナモンバジル(cinnamon basil)の花

2008-07-29 08:19:42 | その他のハーブ

日本料理の薬味として使われるシソ、或いは、大葉はこれからの時期に欠かせない。
使われ方は、刺身などのナマモノに薬味(毒消し)として添えるか、大葉のてんぷらなどが代表的だと思うが、
シソに匹敵するバジルの使い勝手は幅広い。

サラダ、スープ、煮込み料理、焼き物の薬味として使われるので、
シソ以上に活躍していると思う。

シソの原産地は中国、バジルは世界各地の熱帯地方に自生しており、
インドでは、神ヴィシヌとクリシュナ(the gods Vishnu and Krishna)にささげる
神聖なハーブとして王様よりも尊敬されていたなど
エジプトでも、ギリシャでもハーブの王として大切にされてきた歴史がある。


(写真)ピンクと白のシナモンバジルの花


メキシコで生まれた栽培品種のシナモンバジルは、鮮やかな緑の葉、
そして、美しい花を咲かせる素晴らしいハーブだ。

アフリカンブルーバジルも美しいと思うが、シナモンバジルはさらに美しい。

1年草ということで、これまで避けてきたが、
殺虫剤・農薬・化学肥料を極力使わない栽培を目指すには、
コンパニオンプランツとしてのバジルの殺菌作用を活用し、他の植物を守るのが良さそうだ。

しかも、花が極端に減る夏場に、美しく咲くし、
食材としてつまめるのもよい。

(写真)シナモンバジルの花穂と葉


シナモンバジル(cinnamon basil)
・シソ科メボウキ属の耐寒性がない1年草
・学名は、Ocimum basilicum 'Cinnamon'。英名がcinnamon basil(シナモンバジル)、和名は、メボウキ。
・原産地は、メキシコで作られた園芸種。
・草丈60㎝で、つやがある緑の葉と紫色の茎、シナモンの香りがかすかにする。
・開花期は、7~9月で、口唇形の上がピンク、下が白の花が咲く。バジルの花は全体的に美しいが、シナモンバジルも素晴らしい。
・葉はサラダ、ドレッシングで利用。
・食材として利用する場合は、花穂が出てきたら花を咲かせないで切り戻す。
・肥沃な土壌で育てる。窒素分を切らさないように与える。過剰だと病害虫に弱くなるので注意。

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ムスクマロウ(Musk mallow)の花?

2008-07-28 08:07:46 | その他のハーブ

(写真)淡いピンクがかかったムスクマロウの花


マロウ3兄弟、最後に、ムスクマロウの花が咲いた。

最初に咲いたコモンマロウが2mを超える高さまでになり、
赤紫の枯れた花を咲かせている。

マーシュマロウは最盛期ではあるが、蒸し暑さにあえぎつつも白い花を咲かせている。

最後がムスクマロウのはずだが、さて、悩ましいものが咲いてしまった。
ムスクマロウと表示されていたが、葉を見るとどこかおかしい。
ムスクマロウの葉は、深い切れ込みがあるが、
これは、切れ込みがなく、コモンマロウの葉に近い。

ムスクマロウには、6種類の新種があるが、
花の色が“白”系だと“alba(アルバ)”という品種があるが、これともちがう。

葉の形以外は、ムスクマロウの条件を持っているのだが。
わからない。

(写真)ムスクマロウの花と葉


ムスクマロウ(Musk mallow)
・アオイ科ゼニアオイ属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Malva moschata。英名がMusk mallow、和名はジャコウアオイ(麝香葵)
・原産地はヨーロッパ。
・草丈は、60cmぐらいで、コモンマロウよりは小ぶり。
・土壌は肥沃でやや湿り気味にする。
・開花期は7~8月。薄いピンクが入った直径5cmの花が咲く。
・柏のような形をした葉には名前どおりのムスクの香りがする。葉の形はコモンマロウに近い。
・葉は茹でて料理に使える。ビタミンA・B・Cを含む。

(写真)コモンマロウの花と葉


(写真)マシュマロウの花と葉

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ドクダミの花。侘び寂びが・・・

2008-07-27 05:37:23 | その他のハーブ

調べれば調べるほど
先人先達で行き着いた感がある“ドクダミ”を前に、
トライしては撃退され、またトライしてはあきらめ
花の時期がすっかり終わってしまった。

(写真)白十字にたたずむドクダミの花


写真を見ると、6月4日に撮っているのでだいぶ悩んでしまったようだが
あらためてみると、美しい花だと思った。

落ち着きがあり奥が深いインテリジェンスをかもし出している。
特に、雨にぬれたドクダミの渋さは、他には類を見ない渋さだと思う。
鉢物として一点だけドクダミの花が咲いている姿は様になりそうだ。
その鉢物が、茶室にあったりしたらどうだろう・・・

真っ白な4枚の花びらに見えるものが実は苞(ほう)で、
真ん中に突き立っている太く短い黄色の穂が、小さな花の集まりなのだ。

ハート型の葉は、赤紫色が入り、サツマイモの葉に似ているが、
全体から独特の臭気が漂い、手につくとなかなか消えない。
この匂いの成分は、乾燥或いは加熱させると消える。

古から毒下しの薬として活用されてきたが、生葉には、抗菌抗カビ作用が認められ、
乾燥した葉を煎じて飲むと生活習慣病予防作用が期待されている。

ドクダミは、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の代表的なハーブであり、
玄人受けしているハーブの代表でもあろう。
ドクダミには科学の手法が入るとまだ隠された効能が発見できそうだ。
民間療法の水虫だけでなく、癌などの予防効果があるといいのだが???

仏教伝来とともに、中国の医学が日本に伝わり、薬草という考え方もこのときに伝わる。
江戸時代から江戸の方言として“ドクダミ”と呼ばれるようになったが、
それ以前は、“之布岐(シブキ)”と呼ばれていたそうで、
このドクダミ・シブキの歴史に関心のある方は、
これでも大分わかりやすく解説してあるすばらしい都立薬用植物園のサイトをご覧あれ。

(写真)ハート型のドクダミの葉と花


ドクダミ
・ドクダミ科ドクダミ属の-10℃までの耐寒性がある多年草。
・学名は、Houttuynia cordata。和名がドクダミ、別名ジュウヤク(十薬)、英名は、Heart-leaved houttuynia。
・原産地は、日本(本州から沖縄)、台湾、中国、ヒマラヤなどの東南アジア。
・草丈30cm程度で半日陰、日陰の湿った場所に生息する。
・地下茎で増殖し全草から独特の臭気がし、このニオイで嫌われる。
・乾燥させると成分が変化して無臭となる。
・繁殖力は旺盛。
・初夏~夏に茎の先に穂状の花序をつけ開花する。4枚の白い花びらのようなものは葉が変形した苞(ほう)。
・開花期に地上部を刈り取り乾燥させたものが十薬(ジュウヤク)。

学名の由来
・属名ホウツイニア(Houttuynia)は、オランダの医師ハウトインの名にちなみ、種小名のコルダータ(cordata)は、葉の形がハート型で心臓の形に似ているのでラテン語で心臓の形を意味する。
・命名者は、日本に来たことのあるスエーデンの植物学者ツンベルク(Thunberg, Carl Peter 1743-1828)

和名の由来(出典:都立薬用植物園
江戸時代中頃以前の古名を“之布岐(シブキ)”と呼ばれていて、この古名は“滞る(とどこおる)”という意味の古語で“渋く(しぶく)”に因み、ドクダミが林下の湿った窪地に群生して毒気(悪臭)が立ち込めることから“毒渋き(どくしぶき)”が短縮転訛して単に“しぶき”となった説があります。

本題の“ドクダミ”の由来は、漢字をどの字を充てるかで説が分かれていて、調べた範囲では四つの説があります。

江戸時代の方言集である“物類呼称(1775年)に依ると“しゅうさい、じゅうやく、しぶきは、江戸でどくだみ、武蔵にてじごくそばと云い、上野にてどく草、駿河沼津ではしびとばな、越前にてどくなべと云う”と有るように、薬草としての視点がないことを拠り所にして各説を評価すると
説一:毒溜(ドクダメ)説は、古名のシブキと同様に、林下の湿った窪地に群生して毒気(悪臭)が立ち込める場所を指していた言葉が植物を指す言葉となり”ドクダメ”が転訛して“ドクダミ”となった。

説二:毒痛(ドクイタミ)説は、化膿した腫物の膿を取る、利尿効果があるなど体内の毒素や痛みを取るので“ドクイタミ”が転訛した説は薬草の視点なので相応しくない説。

説三:毒矯(ドクタメ)説は、毒痛説と同様に、化膿した腫物の膿を取る、利尿効果があるなど体内の毒素や痛みを矯める(正しく直す)のでと云う説が有るが、毒を除く言葉は“毒消し”とか“毒下し”などで あって“毒矯め”とは決して云わないので、日本語の使い方に無理があり、薬草の視点で相応しくない説。

説四:輯菜(シュウサイ)、輯草(シュウソウ)はドクダミの漢名“輯(シュウ)”の字に菜とか草を加えて草の意を表し、説一か説二の読みを与えたもので、ドクダミの由来を説いたものではない。

この様に考えると、説一しか生き残れないのですが、如何でしょうか。
別名のジュウヤク(十薬)は、“大和本草(1709年:貝原益軒)”によれば“ワガ国ノ馬医コレヲ馬ニ用イルト、十種ノ薬ノ能アリトテ十薬ト号スト云”に因むとされています。
また、他の説に“名医別録(5~6世紀頃の中国の医師陶弘景)”には“輯(シュウ)”と集録されていて“シュウ”の音が転訛して“ジュウ”なり、多くの薬効が有る事から、“十薬(ジュウヤク)”と云うようになり、大和本草ではそれなりの理由が付けられた。

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ホワイトキャンピオン(white campion)二度咲き

2008-07-26 14:28:40 | その他のハーブ
(写真)ホワイトキャンピオンの花


春先の花ホワイトキャンピオンがカムバックした。
二度咲きするとは思わなかったが、真夏に負けずに咲いている。

しかもホワイトキャンピオンの白は、重厚な白であり、
厳かで気品が漂っている。

うれしいチャンピオンのカムバックだ。

植物の特徴として気になるところは、
短命な多年草か1年草であり、余力を振り絞って咲いているのだろうか?
或いは、チャンピオンとして誇りを示したかったのだろうか?

確かに、春先は、1輪づつポツン、ポツンと咲いた。
孤独なチャンピオンだった。

今は、茎が耐えられる重量を超えて咲いている。

(写真)ホワイトキャンピオンの鉢


ホワイトキャンピオン(white campion)
・ナデシコ科シレネ(和名マンテマ)属の耐寒性のある1年草か短命な多年草。
・学名は、Silene latifolia subsp. Alba。英名はwhite campion、evening campion、white cockle。
・和名はヒロハノマンテマ、別名マツヨイセンノウ(待宵仙翁
・原産地は地中海沿岸でヨーロッパ、西アジア、北アフリカに分布。
・草丈20~30cm・
・開花期は4~5月で、バランスの良い白い花が咲く。通常より遅れ5月末に咲く。
・高温多湿に弱いので、梅雨の時は蒸れに注意し、夏場は半日陰が良さそうだ。
・こぼれダネでも増えるので花壇の奥の花としても適している。
・ホワイトキャンピオン、レッドキャンピオンを混裁すると雑種化しやすくピンクの変種が出来やすい。
・日本には、昭和初期に伝わる。

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ペニーロイヤルミント(Pennyroyal Mint)の葉と花

2008-07-25 06:58:27 | ミント

ペニーロイヤルミントの花が咲いた。

(写真)ペニーロイヤルミントの花


淡い赤紫の花が丸まって茎に連なり、団子が串刺しされている様相に近い。
匍匐性があるため、地面を這う傾向があるが、
直立した場合は、この姿がユーモラスで愛嬌がある。

その姿からはうかがい知れないが、
結構強いハッカのにおいがするので、ねずみ・虫除けとして使われていた頃もある。
料理やハーブティーで使われているが、他のミントを使うようにし、
ペニーロイヤルミントは避けておいたほうがよさそうだ。

花壇では、花を楽しむ以外に、虫除けとして大事な植物の近くに置くとよい。
タイム、サントリナなどと組み合わせて配置すると、虫を忌避する効果がある。

(写真)ペニーロイヤルミントの立ち姿


ペニーロイヤルミント(Penny royal Mint)
・シソ科ハッカ属の耐寒性が弱い多年草。
・学名は、Mentha pulegium(メンタ・プレギウム)。英名がPennyroyal Mint、和名はメグサハッカ。
・原産地は西ヨーロッパ、中央ヨーロッパの湿った草原、砂地。
・草丈15cm程度で、ほふく性がある。
・冬場は、霜があたらない屋根の下などで腐葉土でマルチングする。
・苦くツンとくる強い香りがあり、ねずみ・虫除けなどで使用。
・香りのグランドカバーに適している。

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スペアミント(spearmint)の葉と花

2008-07-24 09:56:23 | ミント

(写真)切れ込みがあるスペアミントの葉


ミントの基本系であるスペアミントは、
葉に特色があり、濃い目だが明るい緑色、槍の穂先のようにとがっており、ふちには刃こぼれのようなギザギザが入る。
スペアミントの名前は、この槍の穂先(=spear)からきているぐらいだからわかりやすい。

そして香りは、
ミントの香りだが甘い感じが残る。

スペアミントから取れる精油には、カルボンという成分が多く含まれ、甘い香りがする。
この点で、ペパーミントの主成分はメントールなのでクールで鎮痛作用があるのとことなる。

生の葉を軽くかむと、シャキ~という音とともに、それほど強くないミントの味がする。

(写真) スペアミントの花


ミツバチが大好きなスペアミントの花。
この5センチぐらいの穂に、ハチ、小さな虫などが群がり
縄張り争いもなく、早い者勝ちで蜜を吸っている。

アメリカでは、ミツバチが大量脱走で消えていっているというニュースがあった。
原因はよくわかっていないが、大農法による単一作物の花粉がミツバチの抵抗力を下げているようだ。

好き嫌いなく食べることは生存にとって重要なことであり、
大農法は、どこまで飛んでも同じ植物であり、抵抗力を弱め死亡させているか
繁殖しなくなっているようだ。

ミツバチは、花粉をつける重要な役割を担っており、
受粉しない作物は、結実しない種・果実となり、農作物の価格アップになってしまう。
受粉ロボットは開発されていないので、この代わりを人間がやると大変らしい。

単一作物の大農法は、非効率という曲がり角に来ているようだ。
受粉ロボットでこの曲がり角を抜け切るのか、
或いは、ミツバチを大事にすることで切り抜けるのかここからが思案のしどころらしい。

アメリカの農業は、ミツバチが消えた瞬間から砂漠化する危険性をはらんでいる。
ただでさえ大量の地下水をくみ上げて使っているので、この地下水とともに消える宿命にもあるそうだ。

スペアミントは、トマト、キャベツなどと混栽するといい関係で成長するそうだ。
ハーブ、中でもミントは生命力が強いので、
現在の農業が抱えている危険を低下させる能力がありそうだ。

(写真)花の形がよくわかるスペアミントの花序


スペアミント(spearmint)
・シソ科ハッカ属の耐寒性がある多年草
・学名は、Mentha spicata L。英名がspearmint、別名オランダハッカ(阿蘭陀薄荷)、ミドリハッカ(緑薄荷)
・葉は長卵形で、強い香りを持っているミント。
・肉の臭みを消す、殺菌・防腐効果があるなど料理で使う。
・日当たり、半日陰での湿っぽい土壌が適している。
・開花期は7~9月で、茎の上部に円錐形の花穂を出し、白い小花を多数つける。ハチが大好きな花であり彼らが受粉させる。
・葉をハーブティー、肉の臭みを消す、殺菌・防腐効果などを活用して料理で使う。
・コンパニオンプランツ(共栄植物)的には、家庭菜園でのトマト・キャベツとの相性がお互いによいようだ。

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その44 ハーブの優等生“ミント”を、ちょっと整理してみました。

2008-07-22 06:54:52 | ときめきの植物雑学ノート

ミントは自然交配種が多い。
ということは雑種が多いということになるので見分けが難しい。
よくガーデニングでは、鉢植えでのミントの混載がなされているが、これはお奨めできない。

生育環境は、よく肥えた湿気のある土壌で半日陰でも育つので、
キッチンハーブとしても、香りのハーブとしても室内で育てられる。
美しい花が咲くベニーロイヤルは、妊婦は使用を避けたほうが良いので、
安全には注意したほうが良いものもある。

そこで、簡単な見分け方の防備録として、自分でもわからなくなるのでミントを整理してみる。

1.スペアミント系(Mentha spicata)
・代表的な品種で、サラダ、肉料理などに使用される。
・スペアミント、カーリーミント、ジンジャーミント、ホースミント
(写真)スペアミント系スペアミント


2.ペパーミント系(Mentha ×piperita)
・ウォーターミントとスペアミントの交配種で、メントールが多く含まれるので、ピリッとした辛さと清涼感があり、
ハーブティとして利用されている。殺菌力もあるので最近注目されている。
・ペパーミント、ブラックペパーミント、ニホンハッカ
(写真)ペパーミント系ブラックペパーミント


3.アップルミント系(Mentha suaveolens)
・マルバハッカとも呼ばれる丸い葉、ウールのように毛で覆われた肌触りの良い葉、りんごのような甘い香りで
ミントソースに適している。またオレンジミント系同様にポプリにも良い。
・生命力にあふれているので、混裁すると一人勝ちとなりかねない。
・アップルミント、グレープフルーツミント、パイナップルミント
(写真)アップルミント系アップルミント


4.オレンジミント系(Mentha citrata)
・ベルガモットミント、オーデコロンミントとも呼ばれる。香りが素晴らしくポプリなどに使われる。葉の色合いも美しい。
・オーデコロンミント、レモンミント、ベルガモットミント
(写真)オレンジミント系オーデコロンミント


5.ベニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、その他
・ペパーミントを強くした香りがあり、また、ほふく性があるので香りのグランドカバーとして使われる。
・乾燥させると防虫剤として使用できる。
・食用では注意を要する。
・ペニーロイヤルミント、ウォーターミント
(写真)ペニーロイヤルミント系ペニーロイヤルミント



7月からの夏場は、ミントの開花期となる。
昨年は、ミントの種類を増やすことで熱中したが、何故かしら今年はクールダウンしている。
鉢替えをせず、肥料も春先にあげたぐらいで極限の空間での耐久生活を強いている。
それでも、大きく育ち、風が強いと倒れてしまうことが多々ある。

ミントは、生きることにおいての強さ、劣悪資源での耐久力、他の品種との雑種化など
個体としてはすばらしい能力を持っている。

そして、新鮮な緑の葉、気分を爽快にする香り、ハーブティー、料理などでの利用など申し分ない。

こんなにすばらしい優等生ハーブなのに
どうしてクールダウンしたのだろうか?

それは、優等生過ぎて面白みがない。からだということに気づいた。
ミントを活用する目的が明快でないために、手間がかからない、怪我もない、事故もないとなると
愛着のようなものが湧いてこない。

“苦労をかける子ほどかわいい”とはよく言ったものだ。

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アップルミント(Apple mint)の葉と花

2008-07-21 08:57:28 | ミント

(写真)アップルミントの丸い葉


ハーブの中での優等生軍団ミント、
その中での優等生は、アップルミントかもわからない。

明るい緑色の優しい丸い葉が対生し、直立で50cm程度まで大きくなる。
そして葉からは、
フルーティな香りが漂い、気分を爽快にする効果がある。

アップルミントは、ハーブティー、ミントソース、ポプリなどに活用されるが、
休日の朝のモーニングティーにイメージがピッタリと合っている。

これを飽きずに出来たらイメージではなく生活に定着したのだろう。
イメージ、ムード優先は、ほとんど飽きてしまう。

一番飽きない活用の仕方は、
目線が下を向いているときに、
この状態は、脳が考え事をし答えが出ずにループ状態で空回りしている状態であり
長続きは避けたいがこの状態から脱出する方法が以外とわからない。

こんな時に、アップルミントの葉を1枚つまみ、
指先でウーリーな感触と香りを確かめると良いかもわからない。
その時の感触と香りを“文字で表現する”ことをしてみるとさらに効果が出ると思う。

抜け出すコツになると思います
ただし、ここまで読まれた方は、こんな心配はありません。
ピンクの丸い粒がかすかに見える花を愉しんでください。

(写真)アップルミントの花


アップルミント(Apple mint)
・シソ科ハッカ属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Mentha suaveolens(メンタ・スアウェオレンス)。英名がApplemint、羊毛のような柔らかい毛触りからwoolly mint(ウーリィーミント)とも呼ばれる。
・和名では、葉が丸いので、別名マルバミント、マルバハッカ(丸葉薄荷)とも呼ばれる。
・原産地は、地中海沿岸地方。
・フルーティなスペアミントの香りがする。
・開花の時期 7~9月頃茎の先の穂状花序に円錐形に白かピンクの小花が密集してつく。
・草丈は60~80㎝。明るい緑色のしわが入った卵形の葉が対生してつく。
・クリーム色の斑が入ったパイナップルミントは、アップルミントの変種。
・ハーブティ、料理などに使える。

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