モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

千日小坊(Alternanthera porrigens 'Sennichi-Kobo')の花

2009-11-24 12:19:29 | その他のハーブ
(写真)千日小坊の花


アンデスの花には不思議な魅力がある。
花色としても珍しい黒の「サルビア・ディスコロール」、
そして3→3と枝分かれして、紅色のボンボリのような花をつけ徐々に大きくなっていく「アルテルナンテラ・ポリゲンス」の花が咲いた。

いずれもアンデス山中に咲く花であり、「千日小坊」は原種、「アルテルナンテラ・ポリゲンス」の園芸品種として愛知県一宮市の角田ナーセリーで作出された。

角田ナーセリーの開発商品
この「千日小坊」は、現在では40万ポットも販売するという人気商品だが、
角田ナーセリーの開発秘話を読むと、イギリスの花の展示会で3鉢だけブースの片隅にあったそうだ。これを輸入し、その後、1996年のジャパンガーデニングフェアーに出品し、この当時は名前がまだ付いていなかったそうだが、「千日紅(せんにちこう)」に似て小さな花だから“千日小坊”という名前をつけてもらったそうだ。


(写真) アルテルナンテラ・ポリゲンスが採取された場所(紫色のマーク) by google


原種「アルテルナンテラ・ポリゲンス(Alternanthera porrigens)」の原産地は、南米西岸を南北に7500㎞走る世界最長の山脈アンデス山脈に自生し、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリなどに分布し、熱帯・亜熱帯地方では2000-3000mの高地に、温帯地方では200-500mの山中に自生している。

原種を採取したのは、キューのプラントハンター、スプルース
この原種「アルテルナンテラ・ポリゲンス」を採取したのは、英国キュー植物園のプラントハンター、スプルース(Spruce, Richard 1817-1893)で、1857年にエクアドルのアンデス山中で採取した。

スプルースは、幼少の時から植物に興味があり身近な植物を採取してはその地域の植物リストを作っていた。しかし、専門的な植物学を学んだことがないプロのプラントハンターとなり、1849年から1863年までの14年間アマゾンからアンデス地帯を探検し、3万以上の植物を採取して標本を作り、5473種もの新種を発見した。キューのプラントハンター第一号のフランシス・マッソン(Francis Masson 1741-1805)同様にキューの一時代を築いた人間でもある。

特に有名なのは、原因が良くわからなかったマラリアの治療薬『キニーネ』の原木キナノキを採取し、スリランカなどのイギリスの植民地農園で栽培することに寄与したことだろう。

キナノキは、アマゾン川上流のアンデス山脈東部の雨が多く霧が発生する斜面にしか生息しない。栽培が難しい樹木だが、これの種子を採取し、育成し、スリランカで栽培できるようにした。

キナノキから取れるキニーネは世界を変えた薬用植物でもあるが、最終的には園芸・栽培技術の水準が高かったオランダがジャワ島で大量に栽培することになり、キニーネ供給の独占体制をつくることになる。
現在は、戦後にあの頭から散布されたことで悪名高いDDT等が蚊を駆除し、マラリアの発生は低下している。

もう一人の採取者:カミング(Cuming, Hugh 1791-1865)
カミングは、スプルースよりも1年早い1856年9月にボリビアで「Alternanthera porrigens var. ovata」を採取していたがこの異種は現在良くわからない。

カミングは、貝の膨大な収集とフィリピンでの蘭の収集で著名な英国のプラントハンター・貝類学者で'Prince of Collectors'とも称されている。
1819年、彼が28歳の時にチリに移住し、1821年から南太平洋で貝の収集を始める。1831年には英国に戻り、1836-1839年はフィリピンにわたり蘭の新種を発見するとともに、生きた蘭を英国に送った最初のプラントハンターでもあった。

(写真)1千日小坊の立ち姿
        

千日小坊(Alternanthera porrigens 'Sennichi-Kobo')
・ヒユ科アルテルナンテラ属の半耐寒性の常緑多年草。
・学名は、Alternanthera porrigens cv. Senniti-kobo。 属名はalterno(互生)+anthera(葯)でおしべとめしべが互い違いに生えることを意味し、種小名のporrigensは広がった様をいう。
・原種の学名は、Alternanthera porrigens (Jacq.) Kuntze(1891年命名)、英名はDwarf bozu。
・原産地はペルー・エクアドルで、原種アルテラナンテラ・ポリゲンスの園芸品種
・草丈は、60~80cm。
・短日性で10~2月に小さな赤紫の花を咲かせる。
・暑さには強いが、冬の寒さには弱く室内で栽培したほうが良い。
・日当たりの良い場所で栽培する。
・花後に強く刈り込む。挿し木で増やす。

<管 理>
・花後、切り戻しをする。
・気温が5℃以下だと葉が紅葉したり、地上部が枯れたりするので、室内の日当たりの良い場所に入れる。水は控えめに。
・4月の春野菜を植え込む時期になったら植え替えて、日が当たる戸外に。
・9月上旬までに、切り戻しをし続ける。根元から15―20cmのところで。この時、水+肥料は多めに。注意することは日照管理。
・11月上旬(10月下旬)から可愛い花が咲く。

原種の命名者
オットー・クンツ(Kuntze, Carl Ernst Otto 1843-1907)
クンツは実業家として成功し、この資金を使い余生は趣味の植物探索旅行と植物収集に費やし、植物分類の体系に新説を提案し迫害があったドイツの植物学者。チャとツバキは同属と修正したのがクンツ。
最近は実業界から趣味を極めて学者に転進するほどのヒトがいないようなので、興味を持ちフォローしてみようかと思った。

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サルビア・ディスコロール(Salvia discolor)の花

2009-11-18 08:43:53 | セージ&サルビア
(写真)サルビア・ディスコロールの花


「サルビア・ディスコロール」命名の由来は、黒に見えるダークブルーの花と灰緑色の萼、そして、表面は明るい緑色の葉で裏側が銀緑色と、その異色な色彩の組み合わせ“discolor”にある。

また銀白色の茎は粘着質で、周りの木々などに粘りついて成長し、茎の強度の弱さをカバーして成長する。

耐寒性が弱いので冬場は軒下などで霜を避けさせると関東以西では戸外でも栽培できる。

本来の開花期は夏から晩秋までのようだが、我が庭では11月ころから1月までが最盛期のようであり、原産地の日照・気温などとの関係がわからずいまだに疑問が解決していない。

        

「サルビア・ディスコロール」の歴史
「サルビア・ディスコロール」の原産地は、ペルー、ピウラ(Peru Piura)の1350-2900mのアンデス山脈中にしか生息しないという珍しい植物で、アンデスの銀緑色の葉を持ったセージ“Andean silver-leaf sage”という別名を持つ。
しかし、いつ発見され、いつガーデンに登場したかが良くわかっていない。

この花の命名者は、ドイツの植物学者で南北アメリカの植物分類で知られたクンツ(Kunth, Karl(Carl) Sigismund 1788-1850)で、1818年に命名されているので19世紀初め頃にヨーロッパに導入されたものと思われる。

クンツは、1813-1819年パリに行きドイツの博物学者・探検家・地理学者フンボルト(Friedrich Heinrich Alexander, Freiherr von Humboldt, 1769-1859)のアシスタントとして働き、フンボルトがコロンビア・ペルーなどラテンアメリカ探検(1799-1804年)で持ち帰った大量の植物標本を分類したので、きっとこの中に「サルビア・ディスコロール」が入っていたのだろう。

またクンツ自身も1829年から3年間南アメリカ探検に出かけ、チリ、ペルー、ブラジル、ベネズエラ、中央アメリカと西インド諸島を訪問していてアメリカ大陸の植物相の権威としても知られている。

(写真)サルビア・ディスコロールの葉


サルビア・ディスコロール(Salvia discolor)
・ シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草。
・ 学名 Salvia discolor Kunth(1818)、英名 アンディアン・シルバーリーフ・セージ(Andean silver-leaf sage)、ベルビアンセージ。
・ 原産地はペルー。アンデス山脈にあるピウラ一帯に生息する。
・ 耐寒性が弱いので、霜の降りる場所では越冬できない。軒下、又は室内で管理。
・ 陽に当てれば冬でも開花。
・ 対暑性は比較的強い。
・ 草丈は30cm程度だが、つるのように横に広がるのでヒモなどでとめる。
・ 葉は、薄い鮮やかな緑だが裏側が灰白色。茎は粘着質。
・ 開花期は、夏場から晩秋だが、日当たりがよいと冬場でも咲く。
・ 花の色は、黒色に近いダークグレイ。淡い灰緑色の顎と対照的。
・ 増やす時は、さし芽で増やす。
・ 花後に思いっきり剪定しても大丈夫。

命名者:クンツ(Kunth, Karl(Carl) Sigismund 1788-1850)
ドイツの植物学者、1820年からベルリン大学の植物学教授。この当時のアメリカ大陸の植物相の権威。

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ひき肉と白菜のミルフィーユ と 香辛料のケッパー

2009-11-15 14:39:23 | 男の料理
Mille-feuille de porc et hakusai 失敗談

(写真)ひき肉と白菜のミルフィーユ


これはいけそうだと思ったが、作って食べてみると売り物とはなりそうにもなかった。
時間をかけたペシャメルソースが合わないのが決定的かもわからない。このソースを醤油味のクズかけにしたらマッチしたかもわからないとも思った。

イメージはロールキャベツの白菜版で、これを煮込むのではなくオーブンで焼きさらに醤油ベースのクズをかけたソースだとピッシと決まったかもわからない。

さて、どう直したらいいのだろうか? アイデアを募集したい。
というのが今回の主目的となった。

まずは、レシピどおりにつくってみると、材料、つくり方は次のようになる。

【材 料】 (4人分)
白菜             8枚
鶏がらだし汁         200ml
<肉だね>
ひき肉            500g
タマネギ           1個
ベーコン           30g
パン粉            50g
塩              小さじ1杯
コショウ           適量
鶏がらだし汁         100ml
<ソース>
ホワイトソース(ペシャメルソース)400ml
ケッパー           30g

【つくり方】
<ペシャメルソース>
・ 材料:バター50g、薄力粉50g、牛乳400ml
・ 常温に戻したバターに薄力粉をふるい入れてゴムべらで馴染むまで良く混ぜ合わせる。
・ 牛乳を沸騰させ弱火にし、混ぜ合わせたものを少しずつ入れて泡立て器で良く混ぜる。混ぜ終わったら弱火でこれを10分ほど煮込む。
・ 結構時間がかかるので、時間がない場合は市販のホワイトソースを使う。

(写真)鍋に出来上がったペシャメルソース
     

<肉だね>
1. 白菜はサッと茹でて水気を切っておく。
2. タマネギ、ベーコンはみじん切り。
3. このみじん切り、ひき肉、パン粉、鶏がらだし汁100ml、塩、コショウをあわせて粘りが出るまで良く練る。
4. 大き目の耐熱皿或いは鍋に白菜、3の肉だね、白菜、3の肉だねと4層に薄く重ねて延ばす。(肉ダネは4分割しておくとわかりやすい)その周囲に鶏がらのだし汁200mlを廻しいれる。
5. 4の耐熱皿を170-180℃に予熱したオーブンで40分間焼く。
6. 焼きあがったら、耐熱皿からスープを全て取り出し、この肉汁とペシャメルソース、ケッパーとを合わせてソースを作る。
7. 5の焼きあがったものを人数分に切りわけ、ソースを添える。

(写真)切り分けたひき肉と白菜のミルフィーユ


【評 価】
“う~む”気の抜けたビールのような一本芯のない味となってしまった。ハンバーグのように肉ダネに香辛料を入れて特徴のある味を創るか、ソースに特色をつけるかこのままでは個性が弱い気がする。

淡白なマイルドな味といえないこともないが、このままでは売り物になりそうもない。
さてさて、どうしたらいいものやら??
かかった時間から見ても満足いくものではない。

さて、残った“ペシャメルソース”“ひき肉と白菜のミルフィーユ1/4”“白菜”などを使って「白菜ときのこのホワイトソースのスパゲッティ」を作ることにした。
ニンニク、オリーブオイルでミルフィーユを崩して炒めなおし、だし汁で割ったペシャメルソースをいれ、これにショウガを足して味を変えてパスタソースを作り直す。
これに、小口切りした白菜をゆがえて追加し、パスタを入れて軽く炒めてみたらどうだろうか?

結構いけそうな気がするが今晩のお楽しみとする。

【スパイスノート】
ケッパー(Caper)
ケッパー(学名:Capparis spinosa)は、地中海沿岸が原産のフウチョウソウ科半蔓性の常緑低木で、このつぼみをピクルスにしたものをもケッパーと呼び、塩漬け・酢漬けされたものが瓶詰めなどで市販されている。
スモークサーモンには、よく薄切りのタマネギと緑色のコーンサイズの粒が使われているが、これがケッパーであり、味覚はちょっと酸っぱくピリッとした刺激がある。

ケッパーの花は滅多に見られない。何故かというと、花が咲く前につぼみを摘み取りこれを塩漬けするので、花が咲いたのではケッパーが食べられなくなるからだ。
しかし、しべが長くピンクが入った白色の花は美しい。
(ケッパーに関して詳しくはこちら)

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トリコロールセージ(common sage 'Tricolor')の葉

2009-11-13 08:57:35 | セージ&サルビア
(写真)トリコロールセージの葉


コモンセージの園芸品種には、斑入りの観賞用の品種がある。
「ゴールデンセージ」は前に紹介したので、同種の「トリコロールセージ」を紹介する。

「トリコロールセージ」或いは「トリカラーセージ」とも呼ばれるが、名前のとおり緑、白、紫の三色の斑入りの葉に特色があり、ガーデンの縁取り、コンテナでの混裁などに適している。

花はまだ見ていないが2年目の夏にラベンダー色の花が咲くという。

しかし過湿と夏の直射日光に弱く、育てるのが多少難しい。夏場は半日陰で乾燥気味に育てると良さそうだ。また、3年ごとに株を更新させるのが良さそうで、6月か10月頃にさし芽で株を新しくする。


トリコロールセージ(common sage 'Tricolor')
・ シソ科アキギリ属の多年草。
・ 学名Salvia officinalis ‘tricolor’。英名common sage 'Tricolor'
・ 「コモンセージ、Salvia officinalis」の栽培品種。
・ 草丈30-60㎝で、ザラザラした葉に三色(緑、白、紫)の斑入りと特色がある。
・ 開花期は夏で、ラベンダー色の花が咲く。
・ 春先に古い葉を取り除き、日当たりの良い場所で乾燥気味に育てる。水分が多い土壌では根ぐされ病になりやすいので多少育てにくい。
・ コモンセージ同様料理などに使える。

(写真) トリコロールセージの葉
        
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パンパスグラス(pampas grass)の花

2009-11-09 14:07:28 | その他のハーブ
(写真) パンパスグラスの花


アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは、ラプラタ川の中流域にあり、この川の流域を中心に広大な草原が南米に広がっている。ビリアードの台に例えられるほど平坦というからそのスケールは壮大なようだ。

ミシシッピー川を中心とした北米の大草原を“プレーリー(Prairie)”と呼び、南米アルゼンチン・ブラジル・ウルグアイなどに広がる大草原を“パンパ(pampas)”と呼ぶ。

この大草原“パンパ(pampas)”は、征服者のスペイン人が入植・開拓し、小麦・トウモロコシなどの世界の食糧庫として大農園農業が発達したのは19世紀になってからのことで、それまではイネ科の丈が2-3mもする植物が草原の主役として鎮座していた時代が長かった。

「パンパスグラス(pampas grass)」は、この広大な大草原の主役としてふさわしい姿であり、雌雄異株で雄株は貧弱だが雌株が細長い緑の葉と銀白色に輝く花穂を伸ばし、その美しさはシンプルで力強く見るものに根源的な生き方を教えてくれる。

素朴、簡素、余分なものを排除した着飾らない生き方などなど、豊かな台地でもあるに関わらず削ぎ落としたたたずまいをしている。
豊饒な環境であるのに、過剰な美に走らないこの生き方は、先々の道先案内となりそうだ。
そして、私たちがたどり着く生き方の一つを示していそうだ。

「パンパスグラス(pampas grass)」は、その巨大さで家庭の庭には入りきれない。公園・植物園などスペースがあるところでないと難しい。
この植物は、散歩コースにある清水公園ノジュウガツザクラの近くにたたづんでいた。

(写真) パンパスグラスの立ち姿


パンパスグラス(pampas grass)
・ イネ科 コルタデリア属の半耐寒性の多年草
・ 学名は、Cortaderia argentea Stapf.(1897年命名)。英名がパンパスグラス(pampas grass)、和名はシロガネヨシ(白銀葦)。
・ 属名の“Cortaderia”は、スペイン語で切断・カッターを意味し葉の縁の鋭さを指している。種小名の“argentea”は、銀色を意味する。
・ 原産地はアルゼンチン、ブラジルの草原(パンパ)に育つ。
・ 草丈2-3mで細長い葉が根元から伸び、大株になるので株間を大きく取る必要がある。
・ 開花期は9‐10月で、垂直に伸びた茎の先に銀白色の羽毛状の花穂がつく。この姿から和名のシロガネヨシ(白銀葦)の名がつく。雌雄異株で雌株のほうが見栄えが良く1mもの花穂がつく。

命名者:Stapf, Otto (1857-1933)オーストリア生まれの植物学者。オットー33歳の1890年にキュー王立植物園に移籍し、この時代の著名な植物学者でもあった。彼は、ペルシャ・インド・アジア・アフリカの植物相に取り組んだ。

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平成維新の政治③:6日の国会論戦を聞いて

2009-11-07 06:32:59 | ニッポンの政治
11月6日の参議院予算委員会での国会論戦で、鳩山首相、小沢民主党幹事長の政治資金の虚偽申告についての追求が自民党 西田昌司参議院議員からあった。
これはこれで追求しなければならないことではあるが、この先は東京地検に任せて欲しいと感じた。

何故ならば、これ以上国会でこの件で時間を使うのは我々国民に有益な時間とは思えないからだが、自民党首脳はどう考えているのだろう?

もっと知りたいことがあるという我々の思いがわかっているのだろうか?
どうしてもやりたいときは、テレビ放送がない時間帯でやってもらいたい。
こんなことをテレビで見る時間がもったいない。

多分、結構な数の人が同じ思いを抱いたのではなかろうかと思うが、質問者の西田議員の政治資金も徹底的に洗い出して欲しいと思った。
天に向かってつばを吐くようなことがなければ幸いだが、ヒトを攻めるには身奇麗でなければ最低の条件を有しないと思うがどうだろう?
西田議員は、税理士出身といっていたが、危ない指導をしているとか、秘書の費用とか大丈夫なのだろうか?新聞ネタにならないことを祈りたい。

今知りたいことは、政権与党の政策がこれからの日本及び我々の生活にどう影響するのかということが知りたいからで、犯罪を暴き政争に持っていく意図には賛同しかねる。

自民党が明確なポリシーを持ち政権に復帰しても大丈夫だと自らが自信を持った時から政争にしてもらいたい。
混乱をつくるのではなく、世界の二流国家にしてくれた過去から立ち直ることの方が先決で、真摯に政策論争をして欲しいというのが願いだ。

「政治と倫理」は重要だが、今は政治が役立っていないということに謙虚に答える時だと思う。もとといえば、自民党の政策が日本を行き詰らせたということを自らが反省しているのだろうか?
ということを自覚していないとしか思えない。

犯罪は犯罪で裁かれるので、自民党は、建設的な次の政権を担える野党として日本のこれからについて論戦をして欲しい。というのが願いだ。
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ジュウガツザクラ(十月桜)の花

2009-11-06 09:54:00 | その他のハーブ
(写真)ジュウガツザクラの花(野田市清水公園で撮影)


季節外れのサクラかと思いきや、秋から冬にかけて咲くサクラがある。
これらを総称して「冬桜」と呼ぶようだが、その中には、「ジュウガツザクラ(十月桜)」 「コブクザクラ(子福桜)」  「フユザクラ(冬桜)」 などがある。

(写真)隣で咲いていたフユザクラ


「ジュウガツザクラ(十月桜)」は、その名前のとおり10月末から咲くので名付けられたというが、同時期に咲く「フユザクラ(冬桜)」と間違えられやすい。「ジュウガツザクラ(十月桜)」の花は、淡い紅色で八重だが、「フユザクラ(冬桜)」は白い色・一重の花なので区別しやすい。

江戸時代末期は、日本の園芸技術・文化とも高度に成熟した時期であり、この頃にサクラの品種改良も進んだようだ。
「ジュウガツザクラ(十月桜)」もこの頃に作られ、 「エドヒガン(江戸彼岸)」と 「マメザクラ(豆桜)」の交雑種といわれている。

今では日本のサクラの代表となっている「ソメイヨシノ」も江戸時代末期のこの頃に作られた。

サクラには、その出自に“~ ~といわれている”という謎が多くまだまだ論争が続きそうだが、その要因は、両親の系図などを記録として残さなかった、或いは、そこに意味なり価値を認めなかった江戸の日本人が存在しているようだ。

武芸・料理など伝統を受け継ぐ“門外不出”“一子相伝”が売り物になっているが、排他的な考え方が園芸にもあったのだろう。
リンネが植物の種の体系を作ろうとし、これを公開して広めようとした発想とは大きく異なる。

(写真)ジュウガツザクラの花


ジュウガツザクラ(十月桜)
・ バラ科サクラ属の落葉小高木
・ 学名は、Prunus × subhirtella Miq. 'Autumnalis'。和名が10月末から咲き始めるので、ジュウガツザクラ(十月桜)。英名は、rosebud cherry 'Autumnalis'、winter cherry。
・ 種小名の“subhirtella”は、毛深いを意味するラテン語、“Autumnalis”は秋咲きを意味する。
・ コヒガンザクラ(小彼岸桜、学名Prunus × subhirtella)の園芸品種。なお、コヒガンザクラは、エドヒガン(江戸彼岸)とマメザクラ(豆桜)の交雑種といわれている。
・ 開花期は、10月末から翌年の1月中旬頃でつぼみ全体の1/3が咲き、残りの2/3は、二度咲きとして3月中旬から4月初旬まで長く咲く。
・ 小型で八重の淡い紅色の花が咲く。同時期に咲くフユザクラ(冬桜)は花弁が一重なので区別しやすい。
・ 若枝、成葉、葉柄などに毛がある。
・ 江戸時代の後期から栽培されたという。

命名者:Miquel, Friedrich Anton Wilhelm (1811-1871)
シーボルトの『フロラ・ヤポニカ』は、共著のシーボルト、ツッカリーニの二人が亡くなってからはミクェルがこれを完成させた。
ミクエルは、「日本植物誌試論」を著し、ヨーロッパでの日本の植物の研究を進化させる貢献をした。
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豚バラ肉と野菜の煮込み八角風味 Ragout de porc au anis etoile

2009-11-04 08:02:24 | 男の料理
鶏肉のワインヴィネガー煮込み がよかったので、フランス料理づいてしまった。

豚バラ肉と野菜の煮込みを中華風に八角で風味をつける。
なかなか良さそうなので材料をそろえ、いざ出陣と思いレシピを見たらこれは大変!
豚バラ肉を5cm角に切りタコ糸で縛り、野菜をカットしてこれらをボールに入れ、白ワインなどを加えて冷蔵庫で一晩ねかせてマリネを作らなければならない。
さらに翌日の煮込み時間が1.5~2時間というのでこれにはめげてしまった。

材料はあるので、このピンチを普段の1時間程度での調理時間に切り替える算段をしてみた。

(写真)アレンジ変えした豚バラ肉と野菜の煮込み八角風味


どこを変えたかというと
豚バラ肉を1㎝の厚さに切り、マリネを作るところを野菜類を炒めて煮込み時間を30分に短縮させた。

八角が利いたソースは独特のソースとなり濃くとアニスの香りがする煮込みとなった。

【材 料】 (4人分)
・豚バラ肉ブロック        500-600グラム
・タマネギ            2個
・にんじん            2本
・セロリ             1本
・ニンニク            2片
・しいたけ            4個
・ブロッコリー          適量
・八角              2個
・小麦粉             適量
・塩・コショウ          適量
・サラダ油            適量
・白ワイン            200ml
・トマト水煮缶詰         1/2
・鶏がらだし汁          200ml
・セロリの葉(みじん切り)    適量(大さじ2杯分)

【つくり方】
1. 豚バラ肉は1㎝の厚さに切り、塩・コショウをふり、小麦粉をまぶす。
2. タマネギ、ニンジン、セロリ、ニンニクは乱切りにする。しいたけは石づきを取り1㎝幅に切る。
3. ニンジン・ブロッコリーを硬めに茹でる。
4. 小麦粉をまぶした豚バラ肉を中火で焦げ目がつくまで焼く。
5. タマネギ、茹でたニンジン、セロリ、ニンニク、シイタケをフライパンで炒める。
6. 4・5を煮込み用の鍋に入れ、鶏がらのだし汁とトマト、八角、白ワイン、塩・コショウを入れ沸騰したら弱火で30-40分煮込む。
7. 最後にセロリの刻んだ葉を入れ、塩・コショウで味を整える。
8. 盛り付けの際にブロッコリーを添える。

【評 価】
ボリューム満点のフランス料理なのか中華なのか良くわからない煮込み料理が出来る。八角は初めて使ってみたが、豚バラ肉のくどさを昇天させて濃くとうまみに変える触媒となり迫力のある一品となった。
材料から見て信じられないほどの濃くがある。

今度はレシピどおりに手間隙かけて作ってみようかなという気になった。
一日ねかせてマリネを作り、この肉と野菜がしみこんだスープからソースを作ると、どのように味が変わるのだろうか?
というところが気になり始めた。
きっと今回の作り方よりも上品な味が期待できそうだ。

【スパイスノート】

        

八角
中国原産の高木「トウキシミ(唐樒、学名:Illicium verum)」の果実を乾燥させたもので、八角状の星型をした棘を出している。この形状からスターアニスとも呼ばれる。
中華料理の香辛料として使われ、アニス、ウイキョウ(フェンネルの実)に似た香りがし、豚肉・鶏料理に使われ甘い香りがするので(豚足の煮込みのあの香りです。)、1個か2個で十分効果がある。
また、新型インフルエンザに効くといううわさがあるが実証されていない。薬効を求めずに美味しさを求めれば満足できる。
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鶏肉とトマトとのワインヴィネガー煮込みVolaille de bresse au vinaigre

2009-11-02 11:29:14 | 男の料理
(写真)胃にやさしい鶏肉とトマトとのワインヴィネガー煮込み


弱った胃を刺激するやさしい煮込みです。
意外と簡単で鶏肉は柔らかく、タマネギの甘さとワインヴィネガーがトマトとマッチして心地よい酸味をかもし出し、仕上げに入れた牛乳とバターが矛盾する柔らかさと濃くとを作り出し、“なるほど”という味に仕上がる。

レシピどおりにするとメインのディッシュとしてはボリューム的に不足感があり、煮込みの間に簡単に作れるサラダ、スープなどを追加するか、鶏肉及びキノコ類などを追加する手もありそうだ。

このボリューム感以外はお奨めの一品と思う。
煮込む時間が30分あるが、1時間以内で出来上がり手離れがいいところも高得点となる。

【材 料】
・鶏肉           2枚(500g)
・タマネギ(みじん切り)  1個
・トマト          1個(缶詰めの場合は半分)
・ニンニク         2片
・ローズマリー       2枝
・塩・コショウ       適量
・サラダ油         適量
・白ワインヴィネガー    100ml
・鶏のブイヨンだし汁(固形、粉末)150ml
・牛乳           適量
・バター          適量

【つくり方】
1. 鶏もも肉は大きめの一口サイズに切り、塩・コショウをふる。
2. タマネギ・ニンニクはみじん切りにし、トマトは7mm角に切る。
3. フライパンにサラダ油をひき鶏肉を中火で焦げ目がでるほどに焼く。
4. 3に、タマネギ・ニンニク・トマト・白ワインヴィネガー・鶏のブイヨンだし汁・ローズマリーをくわえて沸騰したら蓋をして弱火で30分煮込む。
5. 仕上げに牛乳・バターを入れ、沸騰したら出来上がり。

【評 価】食欲不振のときにお奨めです。ワインヴィネガーが食欲をかきたててくれると思います。
特に、鶏肉を炒めた時にでる脂を使わないようにすると(煮込みようの鍋を使用する。)さっぱり感がまします。
牛乳・バターの代わりに生クリームがあるともっとコクが出ると思います。

鶏肉・キノコ類などの具材を増やす場合は、だし汁を多めにするとよい。

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タイバジル(Ocimum basilicum ‘Horapha’)の花

2009-11-01 09:42:51 | その他のハーブ
(写真)タイバジルの花


ライムライトの葉が寒さのためにか紅葉をし、その頭上に赤紫の萼に包まれ淡いピンクの花が咲く。この組み合わせが観葉植物としても美しい。
全体からアニス・クローブの香りがし、香辛料・香味食材として使われる。

タイ・ヴェトナムなどのエスニック料理に欠かせないのがバジルで、3種類が使われているという。
「Horapa」と呼ばれるタイバジル、ホリーバジルの一種「Thai holy basil」、レモンバジルの一種「Thai lemon basil」であり、肉・魚・サラダ・スープなどに使われなれると病み付きになる独特の味を創る。

育て方は、夏場の水切れに注意し、週一回の液肥で柔らかな葉を作る。

(写真)タイバジルの立ち姿
        

タイバジル(Ocimum basilicum ‘Horapha’)
・ シソ科メボウキ属の非耐寒性の一年草。
・ 学名は、Ocimum basilicum 'Horapha'(ホラパー)。英名がThai Basil。
・ バジルの原産地は熱帯アジアだが、バジルの栽培品種の一つ。
・ 茎・花は赤紫で、ライム色の葉とよくマッチする。
・ 開花期は夏から秋で、開花前に葉を利用する。(葉を利用する場合は花穂を摘み取る)
・ 葉からはアニス・クローブのような香りがし、タイ料理で使われる。
・ 適度な湿りと肥料に注意するだけで日当たりの良いところで育てる。

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