モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

チャービルの花

2008-04-30 08:11:47 | その他のハーブ
香味野菜に興味を持ち始めた。
理由は、リアルに花を見たことがないからだが・・・

昨秋から、チャービル、クレソン、チャイブ、フェンネルを栽培し始め、
クレソンは憤死してしまったが
第一号として、チャービルの花が咲いた。

(写真)チャービルの花


草丈が50cm程度まで伸び、1本の茎が枝分かれし、この枝分かれした複数の花柄に
5枚の花びらからなる白い小花がたくさんつき咲いた。
5枚の花びらは写真を確認してやっとわかるぐらいで、
目視ではわかりにくいほど小さい。

フランス料理で愛されてきたチャービルの葉。
花は地味で、園芸植物として或いは花をめでる観賞植物としての価値は
フランス料理での葉にはとても至らない。

概して、野菜・穀類などの食用植物は、花が地味で目立たないものが多い。、
食用などで役に立たない植物ほど、
生き延びるために艶やかなサインを花などの色・形で発信している。
どの社会でも同じ傾向なのだろうか?

チャービルは、花が咲くと葉は食べれない。
ではあるが、
チャービル、タラゴン、チャイブ、パセリを細かく刻んだ“フィーヌ・ゼルブ(fines herbs )”
フランス料理のおまじないだ。
スープにぱらぱら。オムレツにぱらぱら。肉料理にぱらぱら・・・・・・

日本の香味野菜で言えばさしずめこんなところか?
チャービルには同属のセリ、タラゴンは香り的にヨモギだが手に入りやすいセロリの葉、
チャイブの代わりはアサツキ・万能ネギ、パセリはそのままパセリ。
セリ、セロリの葉、アサツキ、パセリのみじんぎりを料理に“ぱらぱら”

様になるでしょうか?
悪くはなさそうですが、和食は、適したものどれか一つで十分かもわかりませんね?
足し算でつくる西洋料理と、余分なものを除いた引き算でつくる日本料理の違いが
調味料・香辛料・薬味の使い方にも違いが多少ありそうだと思います。

フランス料理で愛されてきたチャービル。
繊細な香りが濃厚なソースと対照的でもあり好まれてきたのだろうか。
だが、
端麗な和食ではこの繊細な香りが生きず、
没個性的となりセリの方が主張するものがある。

(写真)チャービルの立ち姿


チャービル
・セリ科シャク属の半耐寒性がある1年草。
・学名はAnthriscus cerefolium。英名がチャービル(chervil)、仏名セルフィーユ(cerfeuil)和名ウイキョウゼリ。
・原産地は、ヨーロッパ東部からアジア西部。
・草丈40~50cmで、セリのようなレースの葉が茂る。
・葉はパセリよりも甘さがある風味で4~6月頃が収穫期
・開花期は、4~6月頃白い小花が多数茎の頂につく。
・暑さに弱いの夏場は風通しの良い半日陰。
・湿った肥沃な土壌が適地。

チャービルは、ドイツ人Hoffmann, George Franz (1760-1826) によって1796年に命名・公表される。
彼は、モスクワ大学の植物学の教授で、苔・やなぎでの著名な権威でした。
コメント

ニオイナデシコの花 でもこの花は何?

2008-04-29 08:43:16 | その他のハーブ
(写真)ニオイナデシコの花


ニオイナデシコの花が一輪咲いた。
淡いピンクで、花びらの直径が3㎝程度の可憐な花だ。
ナデシコは、古来より“神様の美しい花”といわれていただけのことはある。

と、ここまでは良かったが、疑問が出てきた。

園芸店で“ニオイナデシコ”として売られていたが、
“ニオイナデシコ”というナデシコはなく、
“ニオイナデシコ”とは
どうも“カーネーションの原種”のことを言っているようだ。

カーネーションも同じナデシコ属であり、原種には強い芳香性があったようだ。
17世紀中頃の江戸時代にオランダから伝わり、オランダ石竹(セキチク)と呼ばれたが、
芳香があるので“ジャコウセキチク”“ニオイナデシコ”とも呼ばれた。

いまでは、英名で“クローブピンク(clove pink)”と呼ばれており、
名前のごとく、クローブのような甘い香りがするのでつけられた。

クローブピンクは、最も古い園芸植物の一つで様々な雑種タイプがあるようだが、

この花は、クローブピンクだろうか?
或いは、エゾカワラナデシコだろうか?

においを嗅いだら、甘い香りがしクローブの香りだが・・・・・・

(写真)立ち姿


“ニオイナデシコ” が エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)の場合
・ナデシコ科ナデシコ属の多年草。
・学名は Dianthus superbus var.superbus。英名は Fringed pink。
・原産地は、日本の本州中部以北から北海道、北アジア、ヨーロッパ
・草丈は、30~50cmで、茎は、折れるように伸びていく。
・葉は、基部が茎を包むように1箇所で広がり、ほそ長い葉が対生に生える。
・開花期は、春から夏場までで淡いピンクの花が咲く。花弁は5枚で、先端が細く裂ける。

“ニオイナデシコ” が クローブピンクの場合
・ナデシコ科ナデシコ属の半耐寒性がある多年草。
・学名は、Dianthus caryophyllus。英名はクローブピンク(clove pink)、和名オランダ石竹、ジャコウセキチク、ニオイナデシコ
・カーネーションの原種で原産地はヨーロッパ南部、インド。
・草丈30~40cm、葉は丈夫で枝分かれし、数個のピンクの花をつける。
・グローブピンクにはいくつかの種類があるので花の色・形は異なる。
・花が咲いた後半分に切り戻す。
・夏場は半日陰で風通しの良いところで育てる。
・冬場は、耐寒性がある程度あるが根元を腐葉土などでマルチングする。

(写真)おしべと顎


コメント

サルビア・ミクロフィラ‘ホットリップス’の花

2008-04-28 07:37:55 | セージ&サルビア
チェリーセージと呼ばれるものには、
真っ赤なチェリーセージ(サルビア・グレッギー)と
ホットリップスが代表だがサルビア・ミクロフィラがある。

(写真)ホットリップスの花


サルビア・ミクロフィラ‘ホットリップス’が咲いた。
でもチョッと異変が起きている。

この花は、気温で花の色が変わる。

通常は、花びらのふちが 真っ赤な口紅を塗ったようになっており、
まるで“笑うセールスマン”(藤子不二雄A)の分厚い唇を思い浮かべてしまう。

今年は、同じ株に通常のホットリップスが少々と、
大部分は、赤1色の花が咲いた。

真っ白になるのは、気温が低い時。
真っ赤になるのは、気温が高い時。

サルビア・ミクロフィラにはこんな性質があり、1年のうちでも様々に変化する。
気温が高い時の赤は、グレッギーの赤よりも鮮やかで美しいが、
ホットリップスは、赤・白の方がそれぞれが際立って美しい。

ミクロフィラの歴史
真っ赤なチェリーセージサルビア・グレッギーは、1848年にグレッグによって発見されたが、
サルビア・ミクロフィラは、1885年にアメリカのナチュラリスト、
プリングル(Cyrus Guernsey Pringle 1838-1911)によってメキシコで発見された。
彼は、35年にわたりメキシコを中心とした北アメリカの植物調査を行い、
おおよそ1200の新種を発見したという偉大な成果を残している。

また、サルビア・ミクロフィラにはいくつかの種があるが、
その新種の名前には、大航海時代のスペイン統治の植物学者の名残りがある。
Martínとその盟友José Mariano Mociño(1756-1820)の名がついた
ミクロフィラの種(Salvia microphylla Sessé & Moc)がある。

Martín Sessé y Lacasta (1751-1808)は、スペインの医者でナチュラリスト。
彼は、スペイン国王カルロス三世にメキシコでの大規模な植物相の調査・探検を提案し実施することになった。
大航海時代は、香辛料・薬用植物・金を東洋に求めてはじまったが、
重要植物は機密としてスペインが秘匿してきただけでなく、よく知られない植物が多々あった。

マーティンは、メキシコの植物相の調査・植物学の発展に貢献したが、
彼が集めた植物のコレクション及び原稿は、また秘匿され
死後約2世紀後に世に出てくるという不思議なことになっている。

またということは、
16世紀後半のフランシスコ・エルナンデスの植物調査の成果
公開されないという同じようなことが以前にもあったが
重要な情報は集めるが秘匿するだけで活用されないという体質が伺える。
活用するために集めるという原点を忘れた体質が、頂点から滑り落ちたのであろうか?

スペインに取って変わったイギリスは、
キュー王立植物園を植物情報を収集する戦略拠点として構築・活用していくことになる。

(写真)ミクロフィラ 真っ赤な花と通常の花


サルビア・ミクロフィラ‘ホットリップス’
・シソ科アキギリ属の小低木で2年目から木質化する。
・学名はサルビア・ミクロフィラ‘ホットリップス’(Salvia microphylla 'Hot Lips’)
・原産地は、アメリカのテキサス州からメキシコに分布する。
・草丈  50~60センチ(摘心で大きさを作る。)
・開花期 4月~10月
・耐寒性 普通だが丈夫。(霜に当てなければ大丈夫)
・耐暑性 強い
・土壌  適湿(乾いたらたっぷりと)
・ふやし方 さし芽(5月頃に形を整えるために摘心を行うのでこの時期にさし芽)

チェリーセージの区別
1.グレッギー(Salvia greggii)標高1500~2800m
1848年 グレッグが発見
2.ミクロフィラ(Salvia microphylla)標高2400m~
1885年 プリングルが発見
3.ヤメンシス(Salvia xjamensis)両者の交配種、種類多い
1991年 コンプトンなどが発見


コメント

ジャーマンダーセージ  ダークブルーの花

2008-04-27 09:08:31 | セージ&サルビア
(写真)ジャーマンダーセージの花


チョッと早めだが、
20度をこす温度に誘われ、ダークブルーの美しい花が咲きはじめた。

この花は、メキシコの乾燥地帯が原産地で、
地面に溶け込むような灰緑色で肉厚なユニークな葉、
この枝先に、ダークブルーの花を春から晩秋まで休みなく咲かせる。
メキシコのセージの中では、地味で落ちついた植物だ。

ブルーの花は結構あるが、灰緑色の葉とのコンビネーションが良く、
好きなセージの一つでもある。
風にそよぐ花穂をみていると飽きない。

英名では、ジャーマンダーセージ、メキシカンブルーセージとも呼ばれ、
1876年 メキシコでJohann Wilhelm(Guillermo) Schaffner (1830-1882)によって発見された。

ジャーマンダーセージ(Germander sage)
・シソ科アキギリ属の常緑の多年草。
・学名は サルビア・カマエドリオイデス(Salvia chamaedryoides)。
・英名は、ジャーマンダーセージ(Germander sage)、メキシカンブルーセージ(Mexican blue sage)。
・原産地は、メキシコ北部、テキサス。
・-5℃以上の半耐寒性で、日当たりの良い乾燥した土壌を好む。
・草丈は、30~50cm程度で横に広がる。
・開花期は、初夏から晩秋までと長く、青紫の花が咲く。
・銀白色或いは灰緑色の葉が美しい。

コメント

ベルベットピンクな花 サルビア・ブキャナニー

2008-04-25 09:04:28 | セージ&サルビア
メキシコはサルビアの宝庫と思う。
日本の花、ヨーロッパ・地中海原産の良く知られているハーブから見て、
奇想天外、度肝を抜かれるということが多々ある。

この造形物をつくった主は、われわれが知っている主とは異なりそうだ。
形と色の組み合わせ、そのベースとなるテクスチャーとでもいえる茎・葉・顎・花柄など
信じられない組み合わせが起きている。

(写真)サルビア・ブキャナニーのつぼみ


サルビア・ブキャナニー。
茎は燕尾茶。
葉は光沢を持った深緑。日本のツバキの葉に似ている。
つぼみは、深緑の顎から桃赤紫のベルベットのような柔らかな毛をまとったつぼみが顔をだし、
くじら、或いは、お化けのキャスパー(古いアメリカのアニメ)に似ているのか
どこかユーモラスな形をしている。

サルビアなので、口唇形の花となるが、実に大柄な花で長さが4~5cmはある。
つぼみのときよりは桃色が鮮明になり、
大柄ゆえにか、数少ないつぼみが花穂につき次の開花を準備している。

あでやかな花に目が行くが、茎・葉のアンバランスさに魅力がある。

(写真)大柄な花


この花はメキシコ原産だが、
氏素性が多少あいまいで、調べた限りにおいて2説がありそうだ。
定説は、英国人がメキシコに行き、そこである女性から植物をもらった。
その男性がブキャナンであり、キュー植物園にその植物を持ってきた。
それが、ブキャナンの名前を取り名付けられた、サルビア・ブキャナニーだ。
という。

このブキャナンに関して2説があり確認がされていないので2説を紹介する。

第一の説は、
1950年代にブキャナン卿(Sir Charles Buchanan)がメキシコシティから園芸植物として持ち帰ったもの。

第二の説は、
ブキャナン、ジョン(Buchanan, John 1819~1898)であり、
彼は、1876年にアフリカのNyassalandへスコットランド国教会ミッションとして送られた。
彼の滞在の間に、キュー植物園に1,000以上の乾燥植物標本を送って、そのうえいくつかの
植物種をイングランドの園芸品取引に持ってきた。
彼に関連した植物は、Carex buchananii、Clerodendrum buchananii、Acaena buchananii、
Aloe buchananii、Salvia buchananii、Newtonia buchananiiと名付けられた。

であり、時代も人物も大きく異なる。
この欠落を埋められる情報がある方、教えてください。

サルビア・ブキャナニー(Salvia buchananii)
・シソ科アキギリ属の常緑の耐寒性がある多年草。
・学名は、Salvia buchananii。英名は buchanan's sage。
・原産地メキシコ。
・草丈30~50cmで、基部は木質化する。
・葉は深い緑でツバキのようにつやがある。
・開花期は6~10月。桃色が入った赤紫色の花がつく。
・耐暑性は強く表土が乾いたら水をあげる。
・耐寒性も強いが、霜に当てないよう根元をマルチングする。

コメント

スモークツリー・ロイヤルパープルの葉

2008-04-24 08:53:37 | その他のハーブ

(写真)ロイヤルパープルの若葉


4月初旬に若葉が出る。

この若葉は、透きとおった茶色でとても美しい。

ロイヤルパープルという名がぴったりだ。


葉が大きくなるにつれ、緑が入るようになり、色彩的には魅力が落ちる。

だが、花柄が伸び花が咲いたあとの霞のような或いは煙のような姿は幽玄そのものだが

葉は時間が経過するに従い汚れた色になっていく。


まるで、人生を見ているようだ。


秋には、一瞬だが紅葉がきれいになり、夕陽にあたる燃えるような赤は素晴らしい。

(写真)つぼみが出た葉


スモークツリー・ロイヤルパープル
・ウルシ科コティヌス属の落葉樹。
・学名は、Cotinus coggygria。英名は、smoke bush。和名ハグマノキ(白熊の木)、ケムリノキ。
・原産地、南ヨーロッパ、ヒマラヤ、中国。
・樹高は120cmで芯止めをしている。4mぐらいまで大きくなる。
・開花期は6~7月。花は目立たないが、その後に羽毛状のフワフワしたものが伸びてくる。これが煙のようにたなびく。
・耐寒性、耐暑性に強い。


コメント

チェリーセージ その3:サルビア ビナフォア レッドバイカラーの花

2008-04-23 06:32:23 | セージ&サルビア
(写真)ビナフォア・レッドバイカラーの花


最初だけしか気がつかないが、
チェリーセージは、ご挨拶をするかのごとく2個の花弁が並んで咲く。
まるで、仲の良いつがいのように・・・・
そして、これからよろしくとでも言わんばかりに・・・・

どの花もそうだが、最初の一輪が美しく見つけたときは感動ものだが、
最盛期には気にもならなくなり、疎ましくなったりもする。

この人間のわがままを承知しているかのごとく
つがいで挨拶されると、
考えを是正してしっかりお世話させていただかざるを得ない。

チェリーセージは賢いのだろうか?

このビナフォア・レッドバイカラーは、
サルビア・グレッギーにサルビア・ミクロフィラ・ミニローズを掛け合わせてつくられた園芸品種であり、
サルビア・ヤメンシスということになる。

登録商標でもあるサルビア・ビナフォア・レッドバイカラーは
埼玉県深谷市の小林さんが育成し、2006年3月に農林省に品種登録している新種だ。

驚くことに、小林さんは『ビナフォア』シリーズで10種類を登録していた。
他にはサントリーフラワーズ(株)は本業だから当然と思うが、
トヨタ自動車が2種を登録しており、バイオ事業の関連なのだろうか?
自動車と較べるとあまりにスケール間の違いがあるので不思議に感じた。
まあ~大企業、小企業、個人にかかわらず“緑”を大切にすることは歓迎だ。

都市、砂漠の緑化が地球の温度を下げ環境を改善するのではなかろうか?
都市の場合、雨水をうまく使えば水の節約にもなる。
雨樋の水を樽に集め、これを花壇に使うようにすると一石二鳥だが・・・
建材を物色してみよう!



サルビア・ビナフォアレッドバイカラー
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草。
・ミクロフィラ種(S. microphylla)とグレッギー種(S. greggii)との種間交雑種で、埼玉県深谷市の小林孝之氏が育成。
・よく分枝して、小さめの長卵形の葉が対生する。
・草丈  50~60センチ(摘心で大きさを作る。)
・開花期 4月~10月
・耐寒性 普通だが丈夫。(霜に当てなければ大丈夫)
・耐暑性 強い
・土壌  適湿(乾いたらたっぷりと)
・ふやし方 さし芽(5月頃に形を整えるために摘心を行うのでこの時期にさし芽)をしてみようと思っている。


コメント

豆腐と桜海老と黒豚の低カロリーハンバーグ

2008-04-22 07:44:35 | 男の料理

黒豚のひき肉が珍しく目に入った。
残っている2パックを買っても300グラムを超えるくらいと量は少ない。

チョッとずれますが、、
黒豚のバラ肉塊を探しているのだけど、姿が消えて久しい。
デパートでも見かけなくなり、量が少ない分直ぐ売れてしまうのだろうか?
これでつくる野菜スープは絶品だが・・・・

前々から、豆腐を使ったハンバーグを作りたかったので
香りを出す桜海老、黒豚ひき肉とで豆腐ハンバーグを作ることにした。

豆腐は木綿で水切りをしっかりすると、あとは簡単。
材料をボールに入れ、こねるだけ。
そして、型を取りフライパンで焼くと出来上がり。
というのだから本当に簡単。

カロリーの高いハンバーグを避けたいが、
ハンバーグを食べたいという時にむいている。
豆腐と肉 1対1がギリギリのハンバーグですね。
コツは、タマネギ。半分は甘みを出すために火をいれ、
残り半分は、シャキシャキ感を出すために生で使用。



味は和風あっさり系で、調度良いハンバーグだった。
鶏肉にしたらもっと低カロリーになるが、ハンバーグさが消え別物になるだろう。

<材 料>(4人分)
木綿豆腐           1丁(350グラム)
豚挽き肉           300グラム
タマネギ           1個
桜海老(乾燥)        大さじ3
卵              2個
塩              適量
コショウ           適量
酒              大さじ2
片栗粉            大さじ2

ダイコン           15cm程度
万能ネギ           1把
ポン酢            適量

<作りかた>
1.豆腐の水切りをする。
2.タマネギを荒みじん切りし、1/2を電子レンジで過熱する(1分程度)。冷めたら水分をペーパータオルなどで取る。残り1/2はシャキシャキ感を出すため生で使う。
3.万能ネギは小さくきざむ、ダイコンはおろす。
4.大きいボールに、豆腐、ひき肉、タマネギ、芝エビ、卵、及び、調味料の塩、コショウ、酒、片栗粉を入れて粘りが出るまで練る。
5.手ごろな大きさの小鉢・小皿で型を取り8個ぐらい作る。
6.フライパンに油をひき、両面をしっかり焼く。ふたをして蒸し焼きにすると良い。
7.焼きあがったら、大根おろし、万能ネギを添えポン酢で食べる。

<評 価>
1.豆腐と肉の量がほぼ同じなので、肉を食べているというよりは、豆腐と大根おろしのやさしい味です。胃が疲れているときに最適です。
2.桜海老は、もう少し多くしてあげた方がいいかなという感じでした。
3、下準備を早めにしておくと、後は簡単です。


コメント

ライラックの花 咲く頃

2008-04-21 09:21:10 | その他のハーブ
(写真)ライラックの花


サクラのあとは、ライラックの出番でその季節になった。

ライラック色といわれる青紫の多数の小花が葡萄状につらなり
かぐわしい香りとともに風になびいている。
特に、今年のライラックは色鮮やかできれいだ。
(サクラもきれいでした。寒暖の差があった年はきれいですね!)

この花は、札幌市の花で、今年も5月21日からライラック祭りがあるが、
耐寒性が強いので、北国、冷涼な高地などに適した樹ではあるが、
その美しさと幸せをもたらす樹ということもあり、
世界中の門口に植えられる樹として広がっていった。

日本への伝来は
1890年札幌にある北星学園の創始者サラ・クララ・スミス女史
故郷のアメリカ、エルマイラから持ってきたといわれている。

そのアメリカには
フランスで迫害されたユグノー教徒によって1690年頃伝えられたようであり、
ヨーロッパには、チューリップと同時期の15世紀中頃に伝わっている。
しかもブスベックという同じ人間がオスマントルコから持ってきたという。

神聖ローマ帝国のトルコ大使ブスベック(Ogier Ghiselin de Busbecq 1520 or 1521-1592)は、
オスマン帝国の首都コンスタンチノープルからウィーンに戻る1562年に
チューリップだけでなく、ライラックをも持って帰っており、古書・コイン・骨董品などをも収集した。
その中には、ディオスコリデスの薬物誌の時代が異なる写本がいくつかあるが、
その一つを収集したのもブスベックのようだ。

そういえば、世界初のカフェが出来たのが1554年のコンスタンチノープルなので、
ブスベックもカフェに行っているはずで、
コーヒーを飲みながら情報収集者等とあっていたのだろう!
でなければ、古書・骨董・動植物など専門性と機密を要する情報が集まらないだろう。
カフェのおかげで、ライラックが手に入り早く広まったのかもわからない。

ブスベックに先立ちライラックを記述した人間がいる。
フランス人のナチュラリスト・旅行家ピエール・ベロン(Pierre Belon 1517-1564)。
1553年に出版した中近東・ヨーロッパの旅行記『観察記』に、
「紫色の花が小枝のまわりに“キツネのしっぽ”と同じようにふさふさと咲く潅木」と書いている。
ライラックは、フランスが育てヨーロッパ中に広がっていった。
フランスといえば“リラ”そしてシャンソン。
「リラの花が胸に咲く今宵・・・・」(リラの花咲く頃:寺尾 智沙作詞)は、
甘酸っぱい思いを喚起する。

この“リラ”英語ではライラックは、
オリーブと並んで永遠とでも思えるほど寿命が長いという。
だから家の門口にライラックを植える。というわけではなく、美しいから植えるのだろうが、
家の寿命を超えて生存するライラックの青紫の花は、
懐かしい未来を夢想させてくれそうだ。

(写真)ライラックの木と花


ライラック(Lilac)
・モクセイ科ハシドイ属の耐寒性がある落葉樹。
・学名は、Syringa vulgaris、日本名は、ムラサキハシドイ。フランス名はリラ(Lilas)、その英名がライラック(Lilac)。
・原産地は、東欧バルカン半島、トルコ、ペルシャ地方。
・開花期は、4~5月 。ライラック色といわれる青紫色の素晴らしい芳香のある花が咲く。
・落葉小木で、日当たりのよいところ。夏場は、半日陰がよい。

コメント

月桂樹の花

2008-04-20 10:01:37 | その他のハーブ

(写真)月桂樹の花


(写真)月桂冠のつぼみ


月桂樹の花が咲き始めた。

雌雄異株のため実が出来たことはない。
オリーブも雌雄異株のため、追加1本を手にいれたが、
月桂樹も手にいれてあげる必要がありそうだ。

つぼみは、5つの小さなつぼみで形成され、
これがはじけて黄白色の花を多数つける。
緑の葉に隠れる色であり存在を主張しない花のようだ。

葉に関しては、カレーの必需品だが、
自分家のローリエは意外と使えないものだ。

月桂樹は、太陽神アポロの樹であり、
言葉をつかさどる“詩人”と“征服者”は月桂樹を身につける権利があり、
オリンピックの勝者にも月桂冠が与えられた。

こんな由来を肴に、学生時代は月桂冠で酔ったものだ。
貴重品時代の月桂冠はうまかったような気がするが、
今では、飲んだこともなくなってしまった。

量が支配している時代に淘汰された個性が
日本酒でいうと、量を作るために桶買いしてブレンドしていた酒があきられ、
細々と生きてきた地酒が注目を浴びるようになって来た。

個性が認められ、生きられるということは素晴らしいことで、
月桂冠を、公正に個性が評価される時代にあげたい!!

(写真)月桂冠の花の数々


月桂樹(Laurus nobilis)
・クスノキ科の常緑高木
・学名はLaurus nobilis。英名はベイ・ローレル(Bay Laurel)スィート・ベイ(Sweet Bay)
・原産地は、地中海沿岸で、雌雄異株。
・葉(ローリエ)は香辛料として使われる。
・4~5月に黄白色の花をつけるが、雌雄異株なので実をつけることが難しい。
・鉢植えの場合は、乾燥させないようにする。葉が黄色く黒ずんできた場合は注意。


コメント