山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

入笠山(その4)

2009-07-02 | 長野の山
大阿原湿原

大阿原湿原はかなり荒れていました。
湿原というより草原に近い感じでした。
木道があり1周できます。


コミヤマカタバミ

コミヤマカタバミが咲いていました。
見落としてしまいそうな小さな花です。
花は光が弱いとと開いてくれません。
いつもうつむいていることが多い花です。




しばらく歩くと先ほどよりは開いた花がありました。
ピンクの筋が特長です。
背丈が10cmくらいで花も1cm以下です。
葉っぱはカタバミによく似ています。
静かな林の中が好きなようです。

シロバナヘビイチゴ

この花はたくさん咲いていました。
大阿原湿原をでて入笠小屋に帰る途中で会いました。
花弁が5枚でオシベがたくさん飛び出ています。
葉っぱは3枚でイチゴの特長をしています。
モデルになりたいというような顔をしていましたので、
撮ってあげました。
このまま植物図鑑に載せてもよさそうです。

ヤマウド

小屋までの途中でヤマウドを見つけました。
1本見つけるとその近くにたくさんありました。
道具も何もありません。
素手で夢中になって掘りました。
小屋に着いてからナイフで調理して仲間に振舞いました。
初めて食べた人も多く、あっという間になくなりました。
葉っぱの部分は持ち帰って油炒めで食べました。
新鮮なヤマウドは捨てるところがありません。
タラノメもありましたが、数本だけでした。

バースディケーキ

小屋に着いたら、午後4時でした。
夕食までにはまだ2時間あります。
今回小屋泊まりにしたのには訳があります。
山仲間の1人(女性)の喜寿の誕生日でした。
スズランの花が咲いている特性のケーキです。
ローソクは真ん中に長いのが1本、周りに小さいのが7本あります。
ビールやワイン、ウイスキーもたくさんあります。
総勢21名で「♪Happy Birthday・・・♪」を歌い
盛大にお祝いしました。
あと10年は元気で山登りを続けて欲しいものです。
このケーキを東京から持参した人はたいへんだったと思います。



クリンソウ

一夜明けました。
夜から明け方までかなり雨が降りました。
この日のスケジュールは前日終わっているので、午前中は
フリータイムです。
昼食を小屋に頼んでいたので、キャンセルできません。
小降りだったので、外に出てみました。
小屋の近くにはクリンソウが群生していました。
雨に濡れてしっとりしていました。


ニガイチゴ

ニガイチゴの花を見つけました。
平地ではもうとっくに終わっています。
赤い実がなって食べられますが、種が苦いのでこの名が
つきました。




昼までには3時間以上あります。
傘と水だけ持ってもう一度湿原に行ってみました。
前日素通りした入笠湿原の案内板があります。
ここは標高1734mです。
いろんな花が次々と咲くようです。
これから咲き出すヤナギランなども見事だと思います。




朝早いせいか、湿原にはまだ誰もいません。
雨は少しずつ止んでくるようです。
もう一度歩いてみることにしました。




前日見たズミ以外に目新しい花は見つかりませんでした。
木道が濡れていて滑りやすいです。
ここはズミのトンネルのようですが、花は少なかったです。
誰もいない湿原散歩もなかなかよいものです。



足元の湿原を覗くと黒い穂が風に揺れていました。
アゼスゲの仲間のようです
小さな白いものが花です。
スゲの仲間もたくさんあります。
もう少し遠くまで歩いてみます。