山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カナディアン・ロッキー(3-3)

2009-07-29 | 海外の旅
スノーコーチの車内

シャトルバスで途中まで来て雪上車に乗り換えます。
ここでは雪上車をスノーコーチと呼んでいました。
我々が乗ったスノーコーチは10名くらいでした。
かなり大きな車で40名くらい乗れるようです。
天井までガラス張りでした。




ゆっくりと氷河の上を進みます。
遠くまで氷の世界です。
ここでも岩山が大きくそびえていました。



この車はかなり大きな勾配もビクともしません。
氷河に降りるまでに45度くらいの勾配がありました。
何の問題もなく降りて行きました。



これも氷河に削られてできた山のようです。
山の上には雲がかかっていました。
この山の奥にも氷河は広がっているようです。



20分くらい走って車が停車しました。
ここから氷の上を歩きます。
観光客が運転者に何か質問しています。
車の大きさと人間を比べてみてください。
まさにモンスターのような車でした。
気温は5℃くらいでしたが、風がなかったので寒くはありませんでした。

アサバスカ氷河

ブルーのコーンがおいてあります。
あそこから先にでることはできません。
大きなクレパスがあるそうです。

コロンビア大氷原は長さが6000m、幅が1000mもあるそうです。
ここはそのうちの1部でアサバスカ氷河と呼ばれています。
氷の上に降りることができるのはここだけのようです。
この奥に広い氷原が広がっているのでしょう。



しばらくすると別のスノーコーチがきました。
これにはたくさんの観光客が乗っていました。
ここの観光はブリュースターという会社が運営しているようです。
このような車を23台所有していてそのうちの1台はアメリカに
貸し出しているそうです。
南極で使っているようでした。



2台並んでいるところです。
色は違いますが、両方とも同じ車体でした。
ここの氷の厚さは300mくらいあるそうです。
氷の表面はツルツルしていましたが、ゆっくり歩けば
大丈夫でした。


氷河の流れ

コーンの近くまで行って見ました。
水が音を立てて流れていました。
コップを出して飲んでみました。
冷たくて美味しい水でした。
ペットボトルがあったので、入れ替えました。
テルモスに詰め替えて日本に持って帰りました。
コーヒーに使ったら美味しかったです。



出発してきた基地の方向です。
右下に見える白い建物がシャトルバスとスノーコーチを乗り換えする
中継基地です。
かなり離れていました。



川幅を確認するためにザックを置いてみました。
広いところで1mくらいの流です。
普段の海外旅行はこのザック1つで出掛けます。
今回は登山靴を別にしたので、これより少し大きな
ダッフルバッグが1つ余計にありました。
日本の山を歩く時より軽かったです。
ヒマラヤのワッペンを縫い付けてあります。


スノーコーチ

スノーコーチの全容です。
タイヤはミシュラン製で直径1.5mくらいありました。
1本¥50万くらいするそうです。
タイヤだけで日本の高級車が買えそうです。



反対側です。
乗り降りするステップはドアが開くと同時に自動で降りてきます
小型飛行機のステップのようでした。
わずか30分くらいの短い体験でしたが、なかなかよかったです。



運転席に扇風機がありました。
聞いてみたら、夏は暑いので使うそうです。
記念写真を・・・といったら快くポーズをとってくれました。
明るいカナダのヤングマンでした。



岩肌が縦縞になっています。
これも氷河の爪跡でしょうか?
地球温暖化の影響でここの氷河も後退しているようです。
世界中の国が真剣に取り組まなければならない問題です。
これから基地に帰って昼食です。

昨日、東京に出て「メルトダウン・氷河融解」という映画をみてきました。
世界の屋根、」ヒマラヤにも地球温暖化の影響が及ぼしているという
非公開のドキュメンタリー映画でした。
氷河が溶けると氷河湖ができ、それが崩壊して村がなくなるという厳しい
現状がありました。

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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
氷河 (まよこ)
2009-07-29 09:58:19
山小屋さん今日は。
シャトルバス・・スノーコーチの先の
氷河をこんなにしっかりと見たのは初めてで
興味津々で拝見しました。

ソノーコーチの車体は大きいですね。
45度の傾斜にも耐えられるとはビックリです。
300mの深さの氷河が山肌を削って
動くのですね。

氷河が溶けて流れているお水は冷たくって美味しいかったようですが 遥かに遠い昔に降った雪だったでしょうね。
そんなお水を飲まれた山小屋さんは長生きできそうですね。

ヒマラヤの氷河が溶け湖が決壊し村を飲み込んで仕舞いそうな危機がが迫っている旨のTVを以前見ましたが何とかしなくてはならないですね。 
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おはようございます (おーちゃん)
2009-07-29 10:28:48
氷河の水でコーヒーを入れましたかどんなお味だったのでしょう。
うらやましいです。

爪痕はすごい!見てるだけで、悩みなんか小さくしぼんでいきそうです。
雄大な眺めですね。

氷河融解、検索して見ました。
映画は2004年製作のようで、それからもう5年経った今、どのようになってるのでしょう。
止めることが出来るのでしょうか。
それとも地球の運命でしょうか。
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すご~い! (mint)
2009-07-29 11:02:04
見渡す限り氷ですね。まさに氷の世界!
氷河の流れの水、一体どんなお味なんでしょう。
この水で、水割りをいただいたら美味しいでしょうね~。
山小屋さん、ポケットウィスキーも持って行くべきでしたね(笑)
気の遠くなるような年月をかけて出来た氷原が、
これだけの氷原がどんどん溶けていったら、
どうなるのでしょう。
映画「デイアフタートゥモロー」では、温暖化の後すごい勢いで氷河期に入っていきましたけど・・・
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雪上車 (とくさん)
2009-07-29 11:19:30
おはようございます
カナダの氷河探検は、なんといってもハイライトですね。
地球温暖化で崩れる事有りありませんか。
今のうち見ておかないと氷河が無く有りそうな気がしますね。(笑)

以前スイスのアレッチ氷河の上に立ちましたが、感動した覚えが有ります。
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凄いですね~ (フレデリカ)
2009-07-29 12:59:47
夏でも氷の世界があるのですね、素晴らしい自然の宝庫ですね~。この場所は今日カナダを帰国のために出発する友達が写真アップしてたのを見ました、彼女は自分でレンタカーで移動だったので色んな所回るの大変だったでしょうか、素晴らしい旅になったみたいです。

氷河の水は冷たくて美味しそうですね、日本へ持って帰ってコーヒーにして飲んだのですね、思い出もわき上がってきた格別なお味だった事でしょうね。ツアーではガイドさんの横に座ると色々と沢山話が出来ますよね、特等席です。

100キロのスピードで運転は自分で運転するには怖そうです。私はここでは運転しませんが、日本で居た頃何度は高速の運転もした事ありましが、スピード出してるので凄く緊張したのを思い出しました。カナダの道は広いし運転しやすそうですね~。
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氷河 (だんだん)
2009-07-29 13:03:10
カナダならではの風景に、涼しさを貰いました。
ここまで来ると、日本の夏を忘れるでしょうね。
蒸し暑くて、またコロラドへ行きたくなってるワタシです(笑)
スノーコーチ、便利な乗り物があるんですね。

荷物はザックとスーツケースでしたが、
半分は空っぽなので、出入国は一度でパスでした。
仲間はデンバー空港で50ポンドをオーバーしたしたのが数人。
あれも、時間を無駄にしますよねー。

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氷河 (mcnj)
2009-07-29 17:39:25
温暖化とは言っても、有る所には、氷があるものですね。
300米の氷河が全部溶けたら、どんな山が現れるのでしょうか。
地球は、温暖化と、寒冷化の繰り返しなのですね。
人類の活動が、多少影響しても、微々たるものなのでしょう。
人類の繁栄なんて、地球の歴史から見たら、ほんの、瞬間でしょうから。
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氷河を歩く (モカ)
2009-07-29 17:54:39
山小屋さま、こんにちは~~♪

はい、このような氷河を見ましたのは初めてです。
氷の厚さが300mという氷の世界は、凄すぎですね。
その流れまではっきりと拝見させていただきました。
氷河の水でコーヒーを!! 歌がでてくるようですね~。
きっとミネラルいっぱいの延命のお水でしょうね~。

スノーコーチの大きなタイヤに驚きです。
それにしましても素晴らしい氷上の世界をありがとうございます。(*^_^*)
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Unknown ()
2009-07-29 19:10:10
氷河の上を歩いた感触、足裏にしっかりと感じてきましたか?
何時も踏みなれた雪上とは大分違ったでしょうね。
氷河の水で、コーヒーでしたか~!
家族には何よりのお土産でしたね。
私は南極の氷で水割りをご馳走になったことがあります。

スノーコーチ、まさにモンスターですね~@p@!
この重さがびくともしない氷河、流石ですね。

山の岩肌に見える氷河の爪あと、流れる水、驚きです。
「メルトダウン・氷河融解」、どんな気持ちでご覧になったでしょう!
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うらやましい風景です。 (地理佐渡..)
2009-07-29 20:03:29
こんばんは。

もう、調査に行きたいくらいの風景です。
融雪水が表が表層を流れていましたね。
こういう水はきれいでしょうねぇ。
飲みたくなる気持ち、わかります。
スノーコーチ。これまた氷河のあるとこ
ろならではの車です。タイヤはやはり特
注になってしまいますから値が張るんで
しょうね。

さて、最後の方に斜面が縦に深い小谷を
刻んでいましたね。これは雨裂(ガリー)
と言えるものではないかと思います。
削られた砂礫がその小谷の下に扇状地の
用に見えます。氷河のあるところと言い
ましても、やはり雨も降りますからね。
流水による浸食もありましょう。
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