山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

カナディアン・ロッキー(2-5)

2009-07-25 | 海外の旅
スギナとツクシ

歩いている脇にスギナとツクシが出ていました。
カナダで初めて見るツクシです。
何となく嬉しかったです。
ここでは採って食べるなどという習慣はないようでした。
すべてとるのは写真だけです。

倒木の根っこ

樹林帯の中を歩いています。
突然大きな岩のようなものがありました。
大きな倒木です。
日本の木もそうですが、木はあまり土の下に根を張らず
横に張って体を支えています。
それが強風などで倒れる場合があります。
ここでは倒れた根の跡に水が溜まり、池のようになっていました。
その中にいろんな植物が芽を出していました。
自然界に営みが見られた感じでした。

樹林帯

静かな樹林帯の中を歩きます。
湖は右手にあるはずですが、ここからは見えません。
丁度反対側を歩いているようでした。


フライハニーサックル

スイカズラの仲間です。
同じ茎から2つの花を咲かせます。
秋には濃い紫色の実をつけ、食べることができるそうです。
葉っぱの陰に隠れていることが多く、気がつかないで
通り過ぎることが多いようです。

クラスピングリーブドトゥインステッドストーク

非常に長い名前の花ですが、和名ではオオバタケシマランです。
日本にもたくさんあります。
この花も葉っぱに隠れていて葉っぱを持ち上げてみないと
花が咲いているかどうかわかりません。
小さい花なので、しゃがみこんで何回も挑戦しました。
なかなかピントが合わない花です。
花柄がくるっと曲がっているのがオオバタケシマラン、
真っ直ぐならタケシマランです。
秋に真っ赤な実がなりますが、食べられないようです。
労作の1枚です。




登山道のようすです。
しっかりした踏み跡が続いています。
オオバタケシマランの撮影で時間をとられたので、もう仲間の
姿はみえません。
道は1本ですから迷うことはありません。
すぐに追い付きました。

フォルスソロモンズシール

この花もたくさんありました。
ユキザサの仲間です。
葉っぱが上からみると1列に並んでいてきれいでした。
花は日本のユキザサよりかなり違う姿をしていました。


ツインフラワー

名前の通り、1本の茎から2つの花が仲良く咲いています。
リンネソウ、またはメオトバナとも呼ばれています。
スウェーデンの植物学者、リンネさんにちなんでつけられた
名前です。
日本でもハイマツなどの下に咲いていますが、見落とす人が
多い花です。
いつも下を向いているので、顔の中を見たことがありません。

クロスグリ

木の枝からぶら下がって咲いている小さな花がありました。
クロスグリと呼んでいました。
木全体の感じはフサスグリによく似ていました。
どうもその仲間のようです。
フサスグリの実ならジャムなどにすると美味しいです。
これも食べられるようでした。

ハートリーブドトゥエイブレイド

背丈が10cm以下の小さなラン科の植物です。
日本ではコフタバランと呼んでいます。
葉っぱが2枚でハート型をしています。
日本でもなかなか見ることができない花です。
一緒に後ろを歩いていたアシスタントガイドが
「目がどうなっているの?」としきりに感心していました。
歩きながらでも自然に花が目に飛び込んでくるようです。

フォルスマイタウォート

ズダヤクシュの仲間のようです。
日本のズダヤクシュも丁度今頃咲いていますが、花の姿が
少し違うようでした。
昔は喘息(ぜんそく)の薬草として重宝したようです。


クイーンズカップ

ツバメオモトの仲間のようです。
日本のツバメオモトは花をたくさんつけますが、ここでは
1個の花しかつけないようです。
花が終わる頃には茎をぐんぐん伸ばして種を目立つようにする智恵は
どれも同じようです。


ツバメオモトとゴゼンタチバナ

ツバメオモトとゴゼンタチバナが仲良く共存している
姿がありました。
ツバメオモトの花には小さな虫が止まっているようです。
こんな姿をみると微笑ましく感じました。


グランドベリー

別名:ヤチイチゴともいうそうです。
イチゴの仲間ですから、食べられるようです。
でもカナダではわざわざここまでイチゴを摘みにくる人は
いないそうです。
自然界のものにはできるだけ手を触れないというルールが
徹底しているようでした。


イエローラトル

葉っぱで光合成をするが同時に根を他の植物に寄生する
半寄生植物だそうです。
黄色い花をたくさんつけます。
ミツバツチグリに似ていると思いましたが、日本にはない
花です。


ロッジ

やがてロッジがたくさんあるところにでました。
naoママさんがここにきて泊まったそうです。
中は見ることができませんでしたが、ホテル並みの設備だそうです。
何人かの人がいました。



ロッジの軒先にフクシアの仲間が咲いていました。
あまりにもきれいな色だったので、エメラルドレイクをバックに
撮らせて貰いました。
八重咲きのフクシアのようでした。

約3時間のエメラルドレイクのハイキングを楽しみ、これから
アイスフィールドパークウエイを北上し、サスカチュワンクロッシング
に向かいます。


◎付 録
南八ヶ岳の花(4)
ミヤマシオガマ

権現に向かう岩場の陰にひっそりと咲いていました。
高山に咲くシオガマの仲間です。
葉っぱが幾つかに枝分かれしてそれが更に細かく切れ込んでいます。
ヨツバシオガマなどと比べると花のクチバシもそれほど長くありません。
高いところが好きな花です。

タカネシオガマ

ミヤマシオガマから少し離れたところに咲いていました。
ミヤマシオガマと比べると葉っぱの切れ込みがそれほど大きく
ありません。
花も頂点に集まって咲いているので区別できます。
ここでは同時に2種類の仲間を見ることができました。


キバナノコマノツメ

スミレの仲間です。
コマノツメとは葉っぱがウマのヒズメに似ているからのようです。
やはり高山の岩場に咲いています。
花びらの下のムラサキの筋がとてもきれいな花です。
たくさん咲いていました。

ツマトリソウ

お馴染みの花です。
花びらが7枚あるのが特長です。
花びらの先端がほんのりピンク色になりますが、
そのような花に出会うのはめったにありません。
名前がよいのですぐに覚えられる花です。

ミヤマハンショウヅル

ミヤマハンショウヅルはぶら下がっていました。
ツル性の植物です。
花弁は4枚ありますが、これ以上開きません。
花が終わるとふさふさした綿毛が出てきます。
南八ヶ岳も花が豊富な山です。

今日は年に1度の地元の夏祭りです。
昨日は雨模様でしたが、会場のテント張りをしました。
子供達も楽しみにしているようです。
夕べはかなりの雨が降りました。
今日は何とかよくなりそうです。