山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

カナディアン・ロッキー(2-3)

2009-07-23 | 海外の旅
ブラックトウィンベリー

花は薄黄色くチューブ型です。
花弁は5枚あります。
英名の通り秋に黒い実を2つつけます。
日本にはありません。
大きな葉っぱの下で静かに咲いていました。


ラフフルーツドフェアリーベル

この花は以前にもご紹介しました。
日本のチゴユリの仲間ですが、花はチゴユリよりかなり大きいです。
チゴユリの実は食べられませんが、これは食べることが
できるそうです。
フェアリーベルとは「妖精のベル」という意味です。



ハイキング道路のようすです。
よく踏まれています。
木はトウヒの仲間のようですが、下の枝は自然に枯れて
落ちるようです。
花はこの道沿いに咲いていました。

バンチベリー

もうすっかりお馴染みになったゴゼンタチバナです。
4枚の花びらのように見えるのはガク片です。
花は真ん中にたくさん集まっています。
どれもまだ蕾のようです。
日本のものより大きく感じました。


コモンピンクウインターグリーン

何とも長い名前ですが、ベニバナイチヤクソウの仲間です。
これもまだ蕾でした。
冬になっても葉っぱが緑のままなので、ウインターグリーンという
名前がついています。
日本の山でも今咲いています。

イエローコロンバン

カナディアンロッキーで一番多く見られるオダマキの仲間です。
日本では黄色いオダマキをヤマオダマキといいます。
外側のガク片が大きく反り返っています。
かなり背丈が高く、風に揺れてなかなか撮らせてくれませんでした。

トールパープルフリーベン

キク科の植物です。
和名はありませんが、ムカシヨモギの仲間のようです。
アカムラサキ色の舌状花と黄色い筒状花から構成されています。
この仲間も多いようです。

イエローレディーススリッパー

今までいろんなところで会いましたが、これほど立派な株は
初めてでした。
花は一つ一つが独立しています。
なかなか大家族のようでした。



花の背丈は20cmくらいです。
山を何とかバックに入れたくて、地面に寝転んで撮影しました。
何枚か撮りましたが、コンデジだとなかなかうまく行きません。
やっと会心の1枚が撮れました。
花が大きく口を開けて合唱しているようでした。

イエローレディススリッパー

代表者に登場して貰いました。
別名:カラフトアツモリソウといいます。
側花片がきれいにカールしています。
レディススリッパとはよくつけた名前だと思いました。

イエローコロンバン

コロンバンとはオダマキのことです。
これはガク片が少し赤くなっていました。
このような種類も多いそうです。
背丈も1m近くなるようです。
なかなかきれいでした。

サスカトーンとマウントバージェス

花と湖と山の3拍子です。
時々風景も楽しみました。
花はサスカトーンです。
湖の色がだんだんとエメラルドグリーン変わってきました。
山はマウントバージェス(2590m)です。




足元にゴソゴソと動くものがありました。
木の間を歩き回っている小鳥でした。
名前はわかりません。
ふかふかとした毛が温かそうでした。

ビーナススリッパー

和名ではホテイランといいます。
垂れ下がった舌弁が布袋さんに似ているようです。
この花には別のところでもまた会いました。
葉っぱが1枚というのが特長です。

コモンバターウォート

和名ではムシトリスミレと呼んでいますが、スミレの仲間では
ありません。
湿地帯に生える食虫植物です。
かなり群生していました。
葉っぱに粘液があり、昆虫を捕らえて消化し栄養に
しているそうです。
日本でも湿った岩場で何度か会ったことがありますが、
咲いている場所が限られているので、なかなか会えない花です。
これほど群生している姿に会えるとは思っていませんでした。


◎付 録
南八ヶ岳の花(2)
ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲが咲いていました。
少し早いような気がしました。
加賀の白山で最初に発見され、花が1つの茎に1個なので1華(イチゲ)
です。
これから夏山でもたくさん出会います。

ミヤマオダマキ

亜高山~高山の岩場に咲くオダマキです。
里で咲く花より背丈が低いです。
強い風にも耐えられるようです。
まだ咲き始めたばかりのようでした。

ミヤマキンバイ

やはり岩場を好む花です。
花びらが5枚で、それぞれがきれいなハート型をしています。
花の中心が少し濃いオレンジ色です。
南八ヶ岳にはたくさんあるようです。


ツガザクラ

葉っぱがツガの葉に似ています。
小さな鐘状の花をつけます。
やはり岩場が好きな花です。
立ち上がって挨拶してくれました。

チシマアマナ

アマナの仲間ですが、葉っぱも茎も細くてヒョロヒョロして
います。
花はあまり開きません。
足元が不安定な岩場が好きなようです。
岩場での撮影は神経を使います。
しっかり足場を確保しないと、たいへんなことになります。
もう少し南八ヶ岳の花を紹介します。