長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今日はさわやかな月曜日

2012-07-09 07:47:36 | Weblog
月曜の朝は「卵かけごはん」

月曜日の8時から10時まで、朝定のようなTKGこと、卵かけごはん
をやっている。蕎麦を供するカフェなので、ごはんものは、おいていない。
でも毎朝の朝ごはんはパンでは物足りないので、ほぼ毎朝のようにごはん。
あじの開きに、香のものに、味噌汁があれば、一日が幸せ、という感じだ。
妹夫婦が福岡で米をつくっていて、定期的におくってくれる。この米がうまくて、
安心なので、月曜日の朝だけ、ごはんを土鍋で炊いている。味噌も点前味噌だし、
糠どこも安全なお米の米糠をつくり、そこでつけたものを出す場合が多い。
卵は「平飼い」の卵を毎週のようにでかける田舎などで調達している。
醤油は最近、「卵かけごはん用」みたいなものをいろんなところで見つけるけど、
「かえし」にしている。蕎麦屋で一番気を使うものが「かえし」。醤油を2種類
つかっているけど、そこに到達するまで3年くらいかかった。きっかけをつくって
くれた友人には、鶴の恩返しみたいに、お礼をしている。くらい「かえし」をしっかり
する、というのは肝心。

あ、時間がせまる。

今日の夜は「易の勉強会」

明日は「英語で蕎麦会」

明後日が「かっぽれ」

いよいよ来週は大石学さんのライブ。
告知する前に満席になり、毎日ブーイングを頂戴している。

8月2日に、またすごいコンサートがある。
今日の午後にお店のホワイトボードに書く予定。
昨日決まったのだが、すでに半分くらい埋まった!
ホワイトボードに手書きするような人たちではない人たちが、
暑い押上にやってくる。

そば打ち前にすること

2012-07-08 08:11:31 | Weblog
「そば前」というのがある。蕎麦がでる前に、一杯やること。
居酒屋が今みたいに幅をきかせる前は、そばやがお酒を楽しむ場所だった。
だから蕎麦屋には、そば味噌、卵焼き、いたわさなど、左党にはたまらない
酒肴があったり、いい酒をおいていた。「そば前」も「左党」も、絶滅危惧語
になりつつあるが・・・
左党、左利きともいう。大工さんは、金鎚を右手に持ち、左手でのみを持つ。
その「のみ」と「飲み」をかけたもの。

今日も蕎麦を打つ前、つまり「そば打ち前」に、毎日欠かさないことをやった。
毎日、あきないことを仕事にする。あたりまえだけど、大事なことだと思う。
お店の前の掃き掃除、めだかの餌やり(冬はなし)、自彊術体操、座禅・・・
それから煎茶を入れ、気合いが乗ってきてから、蕎麦を打つ。
今年から、もうひとつ、やることが増えた。ネコのえさやり。
音楽家のやまね家に拾われた「♪音符」というネコと、絶対に遺伝子が同じ「休符」というネコ
が、天真庵のオープンエアーなところに、きはじめた。冬の寒い日に、つかまえて、常連の
動物病院の先生のところにいって去勢手術をしてもらった。それから、少し小さめのさばとらの「チビ」
とふたり(二匹)で、毛布のひいてある場所で寝るようになった。最近は休符が遠慮したのか、「チビ」
だけが、お泊りの日が多い。ときどき、三食昼寝付きの情報が伝達され、外野ののら猫が、素泊まり
することもある。宿を譲ったり、えさを残したり、する姿を見て、「おれがおれが」の人間たちより、
持続可能な「シェアー」な生活をしていると痛感した。飼いネコではないので、狩猟の本能も残って
いて、ときどきネズミを捕まえたり、ごみの日にやってくるカラスをねらったりしている。
そんな姿を見ていたら、この地球のいう星は、生きとし生けるもの、ねずみやカラスや魚や虫やイヌネコ
まで、みんな共通の命(魂)を共有しているんだな、ということがよく理解できる。

昨日は、福島の人で、家にも帰れなくなった女性が、わざわざ上京して天真庵に珈琲を飲みにきてくれた。
復興はいっこうに進んでいないし、人災だといわれた原発がまた動きだしたりする理不尽な世の中だけど、
その女性があまりにも元気で、運命を「受け入れている」姿に感動した。
夕方には、名古屋からわざわざきて、「卒啄珈琲塾にきたい」とかいわれた。
論語ではないけど、「友の遠くからきたりあり、またうれしからずや」だ。
何をどうやって伝えていこうか・・・暗中模索だけど、元気な同志たちが、反対に導いて
くれているみたいだ。共育、ともに育つ。卒啄、つついあう。なんだかいい感じになってきた。



沖縄病になろう!今日は三線パーティーが押上である!

2012-07-07 08:44:58 | Weblog
沖縄病、というのがある。
初めて沖縄にいって帰ってくると、誰はばかることなく、沖縄の
話ばかりしゃべりだす。骨董病と同じで、表情が、みな幸せである、
というのが大いなる特徴らしい。
話せばながくなるけど、夏になるとプーラル茶を煎じて、冷蔵庫に
冷やして飲む、という習慣がある。15年くらい前に沖縄の人との縁
によって始まったものだ。半導体を生業にしていたころ、香港なんかに
よくいったけど、そちらの仕事はそこそこにして、「いいお茶」を探して
いた時期がある。

今日は七夕。沖縄の三線の神さまに憑依されたようなタケシィー
が、押上文庫で投げ銭ライブをやることになった。
ここ数日、蒸し暑くなったけど、三線を聴きながら、オリオンビール
でも飲むと、スカッとする。こんなひとりごとを書くと、文庫くんは自転車を
かっとばして、調達してきそうなので、軽い冗談だと思っていただきたいが・・
泡盛は確かあったと思うし・・・

19日(木) 大石 学 ソロ LIVE (ジャズ) !!満席!!

演奏:大石 学(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)



28日(土) もにじん花火大会 らいぶ ドレスコード:ゆかた・甚平

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)


29日(日) 星野彩乃ピアノコンサート

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


30日(月) 星野彩乃ピアノコンサート !!満席!!

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

明日は七夕だ~ 押上文庫にタケシーがやってくる。

2012-07-06 08:24:47 | Weblog
昨日は休みだったけど、午前中は焙煎三昧。
暑い中で、ガリガリと焙煎機を回していると、途中から
異次元の世界に入っていく。夏はとくに、汗をかくし、
気が遠くなるほどやるので、座禅でもしているような錯覚に
陥ることがある。
昨年、品川のお寺の住職にサイフォン珈琲をごちそうになった。
入れ方を見ていると、なんやらブツブツと呪文を唱えながら、入れていた。
達人の域に達すると、常人には見えない世界へひょこっといけるようなコツ
を知っているかのようだ。

その後、亀戸のとあるお店を探しにでかけた。生まれつき方向音痴
なので、界隈に5年以上住んでいるけど、亀戸と錦糸町の地図がごちゃまぜ
になっていて、チンプンカンプンなことが多い。昨日は暑かったので、焙煎で
体中の水分が蒸発し、亀戸で迷い道クネクネしていたら、朦朧としてきた。
ポカリスエットを自動販売機で買って、文庫くんに電話。
「○○が○○け○ん、はどこにあるの?」と尋ねたら、親切にも
「10分以内でそちらにいきます」といってくれて、8分ちょっとで押上から
亀戸の迷子くんのところまできてもらった。持つべきものはお金よりも友達だ、
と痛感。明日、押上文庫にタケシーがきて投げ銭ライブ。暑い夏は、三線を
聴きながら、踊るのがいい。

その後は、煎茶のお稽古。表参道ヒルズにも、○○が○○け○ん、は入っている。
昨日は、茶櫃点前を、大分のかぼす大使といっしょにお稽古。今回の大雨は、
豊の国、大分も甚大な被害がでたようだ。国が反自然の原発なんかに依存するので、
神がまた怒りだした、みたいに、天変地異が続く。ほんとうにこの国は大丈夫?
と、誰に聞いたらいいんやろ?

今日の夜は「ねんど」
土、とか自然に触れていると、人間の小ささとか、人知が遠く及ばないこと
を学ぶこと多しだ。
「どうやって生きていけばいいの」みたいな悩みから毎年三万人以上の人
が自殺している。「ただしく生きる」しかないと思うけど、
国までが、「何が正しいか」の座標軸がない。困ったものだ。

19日(木) 大石 学 ソロ LIVE (ジャズ) !!満席!!

演奏:大石 学(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)



28日(土) もにじん花火大会 らいぶ ドレスコード:ゆかた・甚平

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)


29日(日) 星野彩乃ピアノコンサート

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


30日(月) 星野彩乃ピアノコンサート !!満席!!

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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日々是好日。暑くても寒くてもいい。お金があろうが、なかろうが、いい。

2012-07-05 08:47:40 | Weblog
「チルチンびと」という雑誌(季刊誌)がある。「住まいは生き方」というような
タイトルがついている雑誌。

今本屋に並んでいるのが「古き美を愛おしむ暮らし」という副題。
その冒頭の8ページに、「好日居」が紹介された。主人の横山晴美さんとは、不思議な縁
で知り合って、仲良くさせてもらっている。

横山さんが最初に天真庵にやってきたのは、3年前の夏だったと思う。「京都の夏は暑いのでかなわないから、
天真庵の二階でお茶会やらせてもらいませんか?」ということで、売茶翁(ばいさおう)のように、茶道具を
ひとかかえにして、クーラーのない、しかも天井をとって暑い暑い天真庵の二階で、茶会をやったことがある。
「岩茶」という中国茶の最高峰のお茶を10人くらいで楽しんだ。そんな「小さなお茶会」が縁で、いろいろな
人が上洛する折に、岡崎の「好日居」を訪ねる。ワカも旅立つ半年前、最後の京都旅行の時、松尾大社にお参りした後に、
好日居に寄ってくれた。お茶はやっぱり一期一会を教えてくれる。それがわかると、何事にも「感謝」したくなる。
大正時代に建てられた家を、うまいこと、今の時代に蘇らせた。詳しくは雑誌を・・

日々是好日。お茶なんかをやる掛け軸によく使われる禅語。
「居」(here now)といっしょ。暑かろうが寒かろうが、今日を迎えれらて、
今、ここに居る。そんな活かされている命をみつめていると、何事のも感謝したくなる。
世の中混沌としてきたけど、時代はいつも混沌。明日が見えない日々の連続が歴史を
紡いできた。明日はどうなるかわからないけど、今はまあ、一服。そんな気持ちに
なれるかどうかが、大事だと思う。今日も至福の一服をしましたか?
脱糞して「ああ」もいいけど、それはネコとか犬もそのくらいの境地にはなるよ、毎日。


流木を探しに・・・

2012-07-04 19:19:00 | Weblog
秩父のダムの管理事務所が、「流木をさしあげます」というメッセージを
だしてあったので、今朝車を飛ばしていってきた。無人の事務所の横に
流木がおいてあった。ので、少し持ち帰った。
ひさしぶりに、関越自動車道を使った。池袋にいた時は、お客さんと
ゴルフにいったりするのも、ほとんどが関越自動車道だった。

帰りも同じコースをたどり、目白の千草画廊で個展をやっている安土さんを
たずねる。天真庵のビールグラス、レスカのカップなどは、みな彼の作品。
シンプルで、無駄な力や作為がなくて、とても使いやすい。久保さんの陶器
と同じで、使い手の裁量しだいで、輝きをます。そんなところが気にいっている。

ショットグラスを買って、うきうきしながら、平井の「やなか草」で、
夕食。ここは親戚筋のやっているラーメン屋。和風の出汁なので、もたれないし、
繊細な味がする。しめに「麦ごはん」に、その美味い汁をかけて、いっきにかきこんで食べると、
のどちんこを過ぎたあたりから「しあわせ」という声がきこえてきそうなくらい、美味い。
熱い厨房の中で作務衣をきて、はちまきをしめている無骨の主人の姿がまた、いい。

明日も休みだけど、最近、ネットで珈琲豆の注文がよくくるので、仕事になりそう。

お豆の旅

2012-07-03 08:10:16 | Weblog
祇園にそんな名物をだす料理屋がある。
藤山寛美さんが大好物で、名づけ親。大豆が湯葉になり、それがちりめんとか
干しシイタケとかと出会って、佃煮風になり、酒肴やお茶づけになる。
その物語を「お豆の旅」と命名した故人の感性が素晴らしい。

今朝メールを開いたら、珈琲の豆の注文が二件きていた。二県でもある。
アフリカや中南米から旅してきた生豆を焙煎して、またいろいろな地方に
珈琲豆になって旅する。そんなことを考えていたら、ふと京都の北郎のことを
思いついた。人のこころとは、ほんとうに不思議なものだ。

19日(木) 大石 学 ソロ LIVE (ジャズ) !!満席!!

演奏:大石 学(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)



28日(土) もにじん花火大会 らいぶ ドレスコード:ゆかた・甚平

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)


29日(日) 星野彩乃ピアノコンサート

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


30日(月) 星野彩乃ピアノコンサート !!満席!!

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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7月の天真庵は、おもろいで!

2012-07-02 07:50:35 | Weblog
はやいもので、今年も歴の半分がおわって、後半戦だ。
人生も40から50あたりが、中じきり。折り返し地点だ。
京都名誉市民で、立命館大学の総長だった末川先生の最後の講演
にいったことがある。ピカピカの大学一年生。先生を尊敬して、上洛した
ばかりの時。民法の「権利の乱用」の大家であられたけど、最後の講演は
人生について語られた。
「人生は3つにくぎるといい、と思う。最初の三分の一は、親に育てられる。
真ん中の三分の一は、自分のためにやりなさい。残りの三分の一は、人や社会の
ためにがんばってください」とのことだった。ご本人の人生を振り返って、実践哲学だと
思った。「いい話だな~」と思って、ふらっと入ったカフェの珈琲にひとめぼれして、
この道、極道の珈琲道に入ってしまった。そろそろこの大学の卒業論文をしあげないと・・・

今日は「卵かけごはん」
いけない、時間だ・・・



22日(金) 大石 学 ソロ LIVE (ジャズ) !!満席!!

演奏:大石 学(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)



28日(土) もにじん花火大会 らいぶ ドレスコード:ゆかた・甚平

演奏:じんじん(ギター)・マツモニカ(ハーモニカ)

17時開場 17時半開演 ¥3,000(蕎麦・珈琲 付き)


29日(日) 星野彩乃ピアノコンサート

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


30日(月) 星野彩乃ピアノコンサート !!満席!!

演奏:星野彩乃(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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風流な週末

2012-07-01 08:38:22 | Weblog
昨日は「お花のお稽古」
この日は、二階をかたしたり、お店の花を生けなおしたり、
自分も稽古をするので、前日から用意周到にしておく。
朝5時には蕎麦をうたなければ、間に合わないし、焙煎も5・6回はしたい。
そして、夜のコンサートの分まで、朝のうちに用意し・・・

そんな感じで、「夏のかきつばた」を生けた。
寸胴に水を8分目ほど入れ、「くばり」をつくる。
悩みがあると、考えもせず、すぐに携帯をつかったり、ツイッターで
「よわった、ボリボリ・・・」みたいなことをやるので、人間が軽薄に
なるよいに、けんざんに花をさす、みたいな便利さを求めると、花が
死んでしまう。枯れた木をナイフやはさみで、削ってVの字をつくり、
寸胴にはめる。これが「くばり」、つまり土台だ。
土台がしっかりしていないと、砂上の楼閣みたいなものしかできない。
「きめる」ところを、きめないと、何事も授受しない。
そんな人生の肝要なことを「花」や「お茶」など、日本の習い事は
教えてくれる。
夏のかきつばたは、日本の夏の暑さを吹き飛ばすように、涼やかで、優美な
たたずまいを醸し出してくれる。きんちょーるがなくても、「日本の夏」だ。

浴衣をきた美人と酒を酌み交わしたような優雅な気分で、開店の準備をする。
開店と同時に、そんな気持ちが吹き飛ばされるくらいに、大混雑になり、
また2時ころ蕎麦が売り切れた。連続KO負けの気分。
5時閉店では、夜の蕎麦が間に合わないので、4時に閉店して、お客さんが
まだカウンターにいるのに、蕎麦を打つ。でも蕎麦打ちと、焙煎は、どんな
時でも、気持ちが集中して、異次元の世界へいざなってくれる。


そば通は だれはばかることなく 音で喰う

夜は、蕎麦を手繰る元気な音を聴いた後、薩摩琵琶と尺八のコンサートになった。
珍しい組み合わせだけど、どちらも幽玄なまんだら世界へ、一秒で
迷い込む、といった感じの音色だ。
大きな自然の気の流れに、笹舟を浮かべて、酒でも飲みながら、風流に
さらされとその流れにまかせる。そんな情緒がある。

演奏が終わった後、星野村から届いた今年の新茶の玉露を、ガラスの急須で
冷やして、みなで飲んだ。一瞬にして、体中の毛細血管まで玉露の甘露が染みて
酔っ払いそうだ。
この世なのかあの世なのか区別ができないくらいの不思議な世界を逍遥する。