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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今日は「ねんど」

2011-07-08 08:47:01 | Weblog
押上の駅前に「こねる」というかいらしい雑貨やがある。
そこの女将、まいかさんが、ねんどを教えにやってくる日。
彼女とかよちゃんといっしょに話していると、消えかけた記憶
が蘇るみたいな感じになって、関西弁がでてきてしまう。
先週の取材の女子ふたりも、まっとうな関西弁だったので、すっかり
言語をつかさどる神経の中が、関西になった。
こねる、といえば、土をこねる。嵯峨美をでて、初窯のころから
縁のある陶芸家、渡辺愛子さんも、きれいな京都弁をしゃべる。
土をこねる、京都弁をしゃべる。みんな元気な女子たちだ、ほんま。

今日は暑い夏日にもどるらしい。
ぼくの健康法は、朝起きたらすぐに、冷蔵庫の中の「冷たい裸麦茶」
をコップ一杯飲んで、蕎麦打ちにでかける。時間に余裕があったら、
40分くらい歩く。あさごはんがパンの時は、珈琲とは別に、
バナナジュースを飲む。牛乳とバナナとハンガリー産のアカシアのハチミツを
混ぜるだけのシンプルなものだ。
「何を食べる」とか「何を飲む」とかは、これから、厳しい環境の
中で生き延びるためには、とても重要なことだと思う。

珈琲は嗜好品だけど、ストレスによかったり、ガンの予防になったり、
中性脂肪をとったり、動脈硬化を防ぐ・・・体にいい、と最近はよくいわれてきた。
昔は、ミルクを入れないと胃が悪くなる、とかいわれていたけど。
最近、水出し珈琲で、ある実験を始めた。
炭酸水を飲んで、口の中をすきりさせて、水出しコーヒーを飲む。これまでとは
違って、また別物の味わいがある。それにあわせて、焙煎とブレンドをかなり
かえている。「常識」というのは、一度、根本から見直さないと、新しい
ものが生まれてこない。ぼく的には、かなりすごい領域に入ってきた感じが
する。さて、お客さんの声は・・・とかいいながら、「自分の舌」を基準にしか
味はきめていないけど・・

ライブの後の珈琲も、ほとんどが「ホット」だけど、明後日の夜は
「アイス」にしてもらいたい。ブラジル音楽やジャズを聴いて
暑くなった体に、「ほぼブラジルのアイス」。なかなかナイス。

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

7月15日(金)ピアノとヴィオラの調べ

演奏:野代奈緒(ピアノ)・神永枝理子(ヴィオラ)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲付き)

7月27日「二階で落語かい」 千里家万馬 19時から¥2,000(蕎麦・珈琲付き)


海の底から帰ってきた気分

2011-07-07 16:56:48 | Weblog
多摩の源流、こすげからかえってきた。
山梨県の不思議な村、「小菅」と書いて、「こすげ」。
ヤマメなどが泳ぐ清流があり、とにかく「緑」がいい。
うぐいす、や、「一筆啓上つかまつり、そうろう」と鳴く
ホオジロの声が聞こえる。今日はひさしぶりにオオルリを見た。
青い鳥で、しかも泣き声がいい。まさに幸せの「青い鳥」。

そこに「小杉の湯」という温泉がある。自然の緑を借景にした
露天風呂がいい。陶器でできた五右衛門風呂にじいちゃんが入って
、もぞもぞしていた。もちろん自然の温泉の賭け流しなので、底が
熱いわけではなさそうだけど・・・?とか、思いながら、じいちゃんの
横の五右衛門風呂に入ってみた。中にイスがおいてあり、看板に
「手足を出して入浴すれば、効果がよりあります」みたいなことが
書いてあった。そのじいちゃんは素直にその説明を読んで、足を五右衛門
風呂の外に出そうと試みていたわけだ。

温泉の説明には、「太古の昔、この界隈は海の底で、そこにたまったミネラル
などが含まれる温泉で、ぬるめの湯にゆっくり使っていると、えもいえあれぬ
気持ちになる」みたいな説明があった。なるほど、こんな説明を素直に聞いて
入ると、温泉の効果も何倍にもなるだろう。

「カラスの行水」ではないけど、あまり温泉にゆっくりつかることは少ない。
一汗かけば、汗がひかぬ間に、次に間、つまり休憩所にいって一杯始める。
体の硬くなったさっきのじいちゃんは、さっそくビールを飲みながら、畳で
横になっているではないか。
こちらも負けじ、と、地鶏のチーズ焼きをつまみに、地酒を燗にしてもらって
始める。都会の喧騒からはなれ、自然の中で裸になって、そのあとに飲む酒の
美味いこと、筆舌を超越している。3本あけた時には、太古の海底で眠って
いるアンコウか深海魚のような気分になった。




アートなカフェ

2011-07-05 08:12:20 | Weblog
今日は関西の某新聞社系の出版社が、そんな取材に
くるらしい。
というわけで、今朝は庭に生えている草木をきって、信楽の大壷に投げ入れたり、
二階のギャラリー部分に花をいけたり、新しい絵をかけたりした。
最近は二階が「南條ワールド」。南條観山画伯の寒山拾得を、「これでもか」
という感じで、飾っている。
2000年に先生をつれて、ニューヨークのソーホーのギャラリーで個展をやった。
その次の年にテロがあり、白いTシャツに寒山拾得の絵を描いて、「売上を寄付」ということで、知り合いのギャラリーにおくった。」その時の残りを、ときどき着て
お店にでている。
墨で「笑」と描いてあるのがある。日本中が少しへこんでいる時だからこそ、
この一文字の重みがある。

今朝は玄界灘のアジの開きを食べた。あたりまえだけど美味い。知り合いの弁護士
が毎年おくってくれる。ぼくの田舎の港に「鐘崎港」というところがある。九州での
水揚げが一番のとこ。最近その近くに「道の駅」ができて、田舎とは思えない
くらい毎日にぎわっている。「魚のうまさ」が違うのだ。
大分の「関さば」は全国でも有名。海が隣接しているわりには、玄界灘のアジは
「ブランド力」がない。そこで地元の人たちが、玄界灘のアジを「玄ちゃんアジ」
とネーミングして、拡販をはかった。全国区になるほど、広がらなかったけど、
この「道の駅 宗像」は、たぶん全国で屈指(もしかしたら一番?)の盛況ぶりだ。

「つながっている」という意味では、今回の原発の事故で、日本近海の海が汚染され、
魚の安全性が、今後もっと問題になってくると思う。
そんな時にお佐賀の玄海原発が再会されそうだというニュース。
「同じ轍を踏むな」と、玄海の魚かて叫んでいるように思う。
この国の魚がおいしいのいは、日本人が昔から山や森や川や、自然の神さま
と、同じ目線で向き合ってきたからだと思う。
原発関連の人らの目線は「上から目線」だと思っていたけど、神の目線
よりも「上から」みたいな気がする今日このごろ。

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

7月15日(金)ピアノとヴィオラの調べ

演奏:野代奈緒(ピアノ)・神永枝理子(ヴィオラ)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲付き)

7月27日「二階で落語かい」 千里家万馬 19時から¥2,000(蕎麦・珈琲付き)






卵かけごはん

2011-07-04 05:18:33 | Weblog
月曜の朝は「卵かけごはん」の日。

先日お客さんと「うなぎ」の話になった。
今年の吉野家のうなぎがおいしいらしい。

上池袋に最初に引っ越したマンションの向かいに「うなぎや」があった。
5年くらい住んでいたけど、1度もいかなかった。なんとなくだけど、そこの店主たちの
「顔」が気にいらなかったような気がする。親戚や友だちがくるたびに、「いいにおいがする」なんていってたけど、シカとし続けた5年。

バブルの最中に1年だけ、小伝馬町のIT企業の「やとわれ社長」をやったことがある。
親会社が上場して、そこのオーナー社長にたのまれて、子会社を上場させたい、との
ことで、白羽の矢が飛んできた。自分の会社を、かみさんに任せて、池袋から電車
で、通勤した。ラッシュがきらいなので、7時につくように、大塚駅に6時初の電車
でいった。親会社の始業が9時だったけど、その会社は7時にして、みんなで体操
をした。今なら「サマータイム?」みたいな感じだけど、そのころの社員さんは、
イヤだったと思う。しかも体操は、今はすこしブームだけど、ヨガみたいな怪しい
ものだった。それからミーティングをして、自分で考えた経営シュミレーション
みたいなものをプログラミングさせたもので、数字を管理しながら、「大蔵大臣」
という、そのころ提携していたオーケンの会計ソフトと連動させながら、会社を伸ばしていった。朝だけ集中して仕事をすると、だいたい毎日のように近所のうなぎや
とかてんぷらやで酒を飲んでいた。売上は1年で3倍(正確には数ヶ月)くらいになった
けど、やればやるだけ、すっきりしないものが残って、けっきょくストレスと
昼からの飲みすぎで、会社も自分も肥満になった。そして、その社長とケンカして、
池袋にもどった。今は昔だ。うなぎを食べるたびに、そのころのことを思い出す。
一番いったうなぎやは「大江戸」という神田の店。てんぷらやは日本橋の「天茂」。


でも日本食の代表選手は「卵かけごはん」ではなかろうか?
なぜだか、月曜日は、ウキウキする。

ツキモバザールのパン

2011-07-03 08:50:23 | Weblog
昨日の朝ごはんは「ツキモバザール」のパン。
「トマトのハーブパン」「くるみ&ココナッツ」「三種のチーズパン」
「レーズンパン」を食べた。
それに、バナナジュースと珈琲。
バナナジュースには、ハンガリー産のアカシアのハチミツを入れる
と、まったく次元の違うジュースになる。メニューにはないけど、夏は
ほぼ毎日、ほぼぶらじると同様、朝飲む。

珈琲の樹の夏樹くんに注文したら、お客さんが「ついでがあるので
天真庵にもっていきます」と、配達してくれたものだ。
夏樹くんの友だちが埼玉でやっている自然酵母のパン屋。
朝から、ここのパンを噛み締めると、滋味豊かで幸せな1日が
約束されるみたいな気分になる。「何を食べるか」というのは、
「生き方」に通じるものだ。

夕方、IT時代の仲間たちが、蕎麦を手繰りにきた。毎日7時まで営業。
これをやぶると、次の日の営業にさしつかえる。でも6時にきた酒飲みが
一時間で酒を飲み、蕎麦を手繰り、珈琲で締める、というのは、少し
気の毒な感じがした。「界隈でいい居酒屋はありませんか?」と聞かれた
ので、「押上文庫」に連れていった。できあがった人たちは、コンシェルジュ
に徹し、帰ろうとした自分に、「いっしょに飲まないの?」なんていわれたけど、
踵をかえしてお店に帰る。残念ながら週末には、酒を飲んだりする時間と体力がまったくない。押上文庫のカウンターには、パンを運んでくれた女子が飲んでいた。
彼女はヴィオリンをやる。昨日の友だちの一人は、ヴィオラの演奏家。押上文庫の
文庫くんはピアニスト。多士済々の人たちが集まり始めた。9日は、チャリティーの
音楽会もある。いいお店が近所にできて、こんなにうれしいことはない。
気のおけない仲間たちと、いい音楽を聴きながら酒を飲む。こんなに
幸せなことはない。

今日は「エリカ庵」
前回は、お店が忙しくで、やってもらうことができなかったので、今日は
楽しみだ。

明日の朝は「卵かけごはん」(8-10)


電力制限令

2011-07-02 08:21:05 | Weblog
戒厳令みたいな響がある。そんな令が昨日からスタートした。
先月までに、主用な電気をLEDに変え、玄関た窓には、UVカット
のシートを張ったり、ヘチマでグリーンカーテンをつくったり、いろいろ
対策をしている。先月のお店の電気代が5000円代。朝5時過ぎから仕込みして、
夜遅くまでやっているにかかわらず、すごい低エネルギー。
昨日は、「節電ですか?」と何人かのお客さんにきかれた。9月生まれで暑いのは
大好きで、しかも朝は焙煎したり、出汁をひいたり、かなり高熱の中で作業を
しているので、営業中はかえって過ごしいい。でもお客さんは、吉野家よろしく
汗だくだった。あちらは「しるだく」か?いちどそういって注文してみたい。

ので、昨日初めてうちわを出した。自分で風の強さを調整できるし、電気は使わない
し、しかも風情がある。ベランダには、古いきんちょうの看板があり、「いちばんよく
きく」なんて書いてあって、「金鳥香」と書いてある。最初は御香みたいなイメージ
もあったんだろう。そんな看板をみながら、うちわを使っていると、「日本人に生まれてよかった」と思う。

夜のライブは、さすがに、楽器のコンデションもあるので、エアコンを入れた。
クラリネットのやまねさん、ピアノの曾根恭子さんが、現代音楽を6曲熱演してくれた。普段はクラシックをやっている両人が、涼やかな顔して、難解な?音を奏でてる
姿が、とても印象的だった。やまねさんはドレスを3枚くらい変えた。フリーサイズのTシャツが、リハーサル、休憩ごとに色違いになった。クラリネットの音色も、曲ごとにまったく違っていた。尺八や篠笛みたいに、息が半分くらい漏れているような演奏だったり、ピアノの箱の中に入れて、弦と共鳴させて演奏したり、融通無碍なアバンギャルドなライブだった。やはり音楽は、現場主義、ライブが一番。

来週の日曜日は「天才nobie」がやってくる。
開店して、しばらくして、nobieがひょこっとやってきて、蕎麦を手繰った。
名前は?と聞くと「ノビー」と答える。出身は?ときくと「福岡」という。
それから博多弁で「仕事はなんや?」と聞くと、「歌手ですバイ」という。
そんないきさつで、何度もライブをやることになった。
「ユーチューブ」で、「nobie」で検索したら、世界的なギタリストToninho Horta と
共演している動画がある。そんな連中とやるときも、天真庵でやるときも、まったく
同じ自然体、というのがすごい。
きっと、これからもっと世界中で活躍することになると思うけど、そうなっても
「あっこの蕎麦食べながらライブばせんね」とかいいそうな感じ。

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


明日は「エリカ庵」
いろいろストレスがたまっていたり、骨盤や肩甲骨がゆがんでいたり
することが多い今日このごろ。
散髪にいったり、整体を受けたりすると、ほんとうに「リセット」という
意味が体でわかる。

今日から後半戦。素敵なコンサートでスタート。

2011-07-01 08:45:04 | Weblog
今日から7月。人生も40くらいになると、「あと半分」
という感じになる。昔から、そのころを「人生の中じきり」
なんていう。日本語とは、ほんとうに美しい言葉が多い。
今年、たぶん歴史的にも、人々の記憶にも大きく刻まれる
年になると思うけど、今日から後半戦がスタート。

水木の休みに、九州から両親が遊びにきた。正確には、昨年旅立った
義理の父親の墓参りにきた。父親は86になる。ガダルカナルで生き延びた
生命力のためか、今でも矍鑠としていて、朝から焼酎をグビグビ飲んでいる。
水曜日は、朝からいつものように、茨木に野菜を調達しながら、毎日石臼で
大豆をひき、手作りの豆腐を酒肴に酒を飲みながら、蕎麦前を楽しむ蕎麦屋
にいき、その後、温泉に入って、また飲む、という休日の定番コースをつきあって
もらった。昨日は墓参り。羽田空港の近く、糀屋というところに、お墓がある。
墓参りの後、「油揚げ」で食事。

きつね蕎麦を食べたわけではない。知る人ぞ知る名店が、羽田空港の
近くにある。京急空港線「穴守稲荷」駅より徒歩5分。お稲荷さんの
近くなので、「油揚げ」という名前にした。野菜がおいしいお店。
店主も、スタッフも若くて、野菜好きなので健康的で美人だ。ときどき
天真庵にも蕎麦を手繰りにくる。
店に入っただけで、そのいお店のコンセプトがわかる。木のあたたかい
ぬくもりと、香りの中で、野菜いっぱいの食事をしながら(ぼくらは、
やはり焼酎を飲んでいたけど)、たたずんでいると、10歳は若返る。
年老いた両親も、すっかり東京の「元気がでるカフェ」にご満悦だ。
大きな声ではいえないけど、空港みたいな競争も何もない世界に
「おいしいお店」、「体にいいお店」なんて、見たことがないやろ。
田舎から親がでてきて、親孝行するなら、こんなお店を知っていたら、
10倍楽しい。

本日、7月1日(金) MUSICA LIBERA TOKYO(現代音楽)

演奏:山根孝司(クラリネット)・曽根恭子(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

7月15日(金)ピアノとヴィオラの調べ

演奏:野代奈緒(ピアノ)・神永枝理子(ヴィオラ)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲付き)