長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

電力制限令

2011-07-02 08:21:05 | Weblog
戒厳令みたいな響がある。そんな令が昨日からスタートした。
先月までに、主用な電気をLEDに変え、玄関た窓には、UVカット
のシートを張ったり、ヘチマでグリーンカーテンをつくったり、いろいろ
対策をしている。先月のお店の電気代が5000円代。朝5時過ぎから仕込みして、
夜遅くまでやっているにかかわらず、すごい低エネルギー。
昨日は、「節電ですか?」と何人かのお客さんにきかれた。9月生まれで暑いのは
大好きで、しかも朝は焙煎したり、出汁をひいたり、かなり高熱の中で作業を
しているので、営業中はかえって過ごしいい。でもお客さんは、吉野家よろしく
汗だくだった。あちらは「しるだく」か?いちどそういって注文してみたい。

ので、昨日初めてうちわを出した。自分で風の強さを調整できるし、電気は使わない
し、しかも風情がある。ベランダには、古いきんちょうの看板があり、「いちばんよく
きく」なんて書いてあって、「金鳥香」と書いてある。最初は御香みたいなイメージ
もあったんだろう。そんな看板をみながら、うちわを使っていると、「日本人に生まれてよかった」と思う。

夜のライブは、さすがに、楽器のコンデションもあるので、エアコンを入れた。
クラリネットのやまねさん、ピアノの曾根恭子さんが、現代音楽を6曲熱演してくれた。普段はクラシックをやっている両人が、涼やかな顔して、難解な?音を奏でてる
姿が、とても印象的だった。やまねさんはドレスを3枚くらい変えた。フリーサイズのTシャツが、リハーサル、休憩ごとに色違いになった。クラリネットの音色も、曲ごとにまったく違っていた。尺八や篠笛みたいに、息が半分くらい漏れているような演奏だったり、ピアノの箱の中に入れて、弦と共鳴させて演奏したり、融通無碍なアバンギャルドなライブだった。やはり音楽は、現場主義、ライブが一番。

来週の日曜日は「天才nobie」がやってくる。
開店して、しばらくして、nobieがひょこっとやってきて、蕎麦を手繰った。
名前は?と聞くと「ノビー」と答える。出身は?ときくと「福岡」という。
それから博多弁で「仕事はなんや?」と聞くと、「歌手ですバイ」という。
そんないきさつで、何度もライブをやることになった。
「ユーチューブ」で、「nobie」で検索したら、世界的なギタリストToninho Horta と
共演している動画がある。そんな連中とやるときも、天真庵でやるときも、まったく
同じ自然体、というのがすごい。
きっと、これからもっと世界中で活躍することになると思うけど、そうなっても
「あっこの蕎麦食べながらライブばせんね」とかいいそうな感じ。

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


明日は「エリカ庵」
いろいろストレスがたまっていたり、骨盤や肩甲骨がゆがんでいたり
することが多い今日このごろ。
散髪にいったり、整体を受けたりすると、ほんとうに「リセット」という
意味が体でわかる。