長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

魚がかわいそう

2011-07-22 08:44:12 | Weblog
今日は大石学さんのピアノライブなので
16時に閉店します。

昨日はカリスマ調律師がピアノの調律にきてくれた。
彼も下関出身。ヤマハのピアノのタッチをスタインウェーの
タッチにする特許をはじめ、いろいろなピアノの調律の特許を
もっている。調律会のドクター赤松みたいな人だ。昨日はまた
新しい試みをしていた。途中に大石さんから電話があり「調律の彼に
よろしく」とのことだった。お茶人でもあり、器にも興味があり、
話をしていても尽きるところがない。ただ超がつくほど売れっ子で、
ビッグネームのピアニストの調律をまかされているので、ゆっくりと
酒を飲むこともままならない。またいつか、彼が調律したピアノの演奏を
聴きながら、酒を飲みたいものだ。

調律の間、「父・西條八十の横顔」を読んでいたら。西條八十さんが
金子みすずさんと、下関駅で5分だけあったことがある話がのっていた。
そこに、「魚」の詩が紹介されていた。


海の魚はかわいそう

お米は人に作られる
牛は牧場で飼われてる
鯉もお池でふをもらう

けれども海のお魚は
何にも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうして私に食べられる

ほんとに魚はかわいそう (金子みすず)


自分でえさを食べ、人間にたべられる魚がかわいそうだけど、
これから放射線に汚染されたえさを食べ、その魚を食べるはめに
なる人間もまたかわいそう。
そんな気持ちで、すしやで「しんこ」をつまみに、白鷹の熱燗を
飲んだ。この季節の「しんこ」を食べる幸せな夏が続くことを
願いながら・・