長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

雪の日に思うこと

2016-01-18 07:21:09 | Weblog

今朝は東京も雪が積もった。

5時に起きて、玄関を出ようとすると、庭の南天が雪でまがって、門柱にかかる

松のような形になっていた。門の右にあるので、華道では「逆勝手」という。いつもと

勝手が違って、その雪を傘で落としてから門をあけ、そうろうと足元に気をつけてお店にいく。

24歳の時に、骨肉腫になって、右の腕の骨の中に、骨盤を削って移殖しているのだが、医者に

「スキーだけはやらぬように」といわれ、守ってきた。その部分にふいに力が入ると折れるらしい。

でも、ボクシングはやったし、マラソンもやったし、10年以上も毎朝ばんばん元気にそばを打っている。

その時に同じ病気で22歳で旅立った城倉くんは、伊那谷に眠っている。今日はそちらも雪の中だろう。

スコップでお店の前の雪かきをしていたら、雪が雨になった。並びのコロッケがおいしかった肉屋さんも

昨年末に閉店し、はすむかいのせんべいやさんも緞帳を下げた。雪の日は、どのお店の前も早朝から

スコップの音がしていたけど、今は昔。東京の商店街もシャッター街になりつつある、というのが時の流れでもある。

京都に住んでいるころは雪が降ると、うれしくなって近くのお寺なんかに遊びにいき、客のいない庭を眺めながら

坐禅を組んだりしたものだ。いつもと同じことができなくなった時は、いつもと違う道をゆき、いつもと違う景色を

味わうのも楽し、だ。

こちらはいつもの月曜日と同じ「卵かけごはん」を8時から始める。

夜は「長屋で女史会」をいつものようにやります。

明日は「テイムドメイン」

水曜日が「おんなかっぽれ」

来週から「味噌つくり」が、いつもとおなじようにはじまる。でも、

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず(方丈記)だけど・・