あまり知られていないが、持ち帰り蕎麦、というのもやっている。
蕎麦汁がついて、600円也。年越し蕎麦と同じ容量で同じ要領でやっている。
「持ち帰り蕎麦屋の主人」という制度はないけど、火曜日はそんな風だった。
7時から「書の会」をやりながら、8時半くらいに、ハリキリボーイずのボクサー
たちが、普茶料理風蕎麦会にきてくれた。後楽園ホールで彼らがリングで活躍する姿
も知っているし、家族みたいな子ら。ひとりは先月の「東日本応援チャリティー大会」で
いい試合をして勝ったばかり。顔のキズ跡もひき、いつものハンサムな青年にもどった。
あとふたりは、8月29日に後楽園ホールで試合をする。まだ一カ月あるけど、ふたりとも
8K減量する必要がある。大変なスポーツだ。
締めの珈琲「ほぼぶらじる」を飲み干すと、10時だった。応援団長のT医院長が
「いっしょにこの子らと今日は楽しみましょう」ということになって、ボクサーくんたちと
同じようにTシャツだけの姿で、銀座のクラブにいって、夜の銀座で遊びに興じた。
T医院長が女将さんに「今日は主人を持ち帰るよ」まさに「持ち帰り蕎麦屋の主人」
銀座でブラジルを飲む、からきた「銀ブラ」。「押上でホボブラジルを飲んで、銀座でボクサーと飲む」
のは「ボクブラ銀座」という・・・・・・・うそ。
体ひとつ、こぶしひとつで、孤独なリングの上で、死ぬ覚悟で闘う。
すごく大変な人生だけど、どんな仕事も同じようなものだ。だから人はボクサー
とか「明日のジョー」に、自分の人生を重ねてみるのだと思う。
今日は「佐賀のがばいじいちゃんの鮨会」
そろそろ、合鴨農法でつくったお米と、平飼いの卵が届くので出陣。
カウンターの中で、仕事を見せながらにぎるすし屋のことを、「さらし」
という。すし屋の主人というのも、まさにボクサー。
毎月とある木曜日に、Kさんという気骨ある九州人がカウンター8人限定の「鮨会」をやってくれる。
「見事なるお手前」が終わると、リングサイドの8名が拍手喝さい。後楽園さながらの格闘技観戦みたいな様相。
酒は持ち込み。それぞれの「鮨にあう酒」の品評もまた楽しみのひとつだ。