いよいよ女子の「かっぽれ」が始まった。
ながいこと、男3人で「絶滅危惧種」よろしく続けてきたが、ここに
きて女子の新人が5人になり、数では一瞬で凌駕された。
ぼくは、典座(てんぞ)よろしく、一階で蕎麦会の準備をしたり、好きな本を
読みながら酒を飲む。男子組と違うのは、キャッキャという笑い声。料理ができる前
に、材料をつまみ食いしているような感じ。男は左脳で「なにをどうやってつくろうか?」
などとまず考える。どうも右脳と左脳の回路あたりが、根本的に違うみたいだ。
そのうちこのうらぶれた十間橋通りが、「かっぽれ橋通り」になる日も近いかもなんばん。
きのう、りかさんから手紙がきた。二階でやっていた「竹教室」に通っていて、竹にはまり、
大分に移り住んで竹職人の厳しい修行をし、そろそろ巣立ちの時を迎えたみたいだ。
7月9日(水)から15日(火)まで、丸善日本橋3Fのギャラリー特設会場にて、
「別府の竹工芸 竹かご展」があるので、上京するらしい。今後が楽しみだ。
大きく時代がかわろうとしている。もしかしたら、古いも新しいもなく、「ほんとうの人間らし生き方」
をする人たちが増えてくるように思うし、実際に「自分らしさ」をみつけに、田舎暮らしをはじめたり、
土や自然とふれあいながら新しいこころの楽園を耕し始めたりする人が多くなってきた。
今日は「ダメから始める中国語」
まいこ先生が月に一度、名古屋からきて、愉快に中国語を教えてくれる日。
今年は彼女の実家からおくられてきた筍を堪能した。その筍の処理や、その後に
先生の母親から届いた「いちごジャム」の慈悲深い味わいに、「あたたかい家庭の味」を感じた。
昔はどの家にも、その家の「味」があり、それが「食育」という言葉を使うこともなく、みなを育ててきたんやろね。
「ダメ中」のメンバーも、少し奇人かかった女子があまたくる。筍をゆでただけでも、集まる面々の人間味が加わり、
勝手に「若竹煮」や「土佐煮」や「おでん」にまで発展しそうなそんな会だ。だからこの会では「変わり蕎麦」
ではなく不通の「そば」で締めるようにしている。