長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

江戸の粋、いきって大事やな~

2014-06-19 08:04:08 | Weblog

昨日は「悠玄亭玉」さんの独演会だった。言葉では尽くせぬ「粋」な領域を大勢の縁ある人たちと堪能した。

昔から遊廓・花街には、その道の案内人みたいな「幇間」(ほうかん・・・たいこもち)がいた。

「いき」といのは、「意気」にもなるし、「呼吸」でもある。

会社人間の中には、よいしょばかりがうまく「よ、たいこもち」みたいな輩がいっぱいいるけど、

本来のたいこもちは、軽妙洒脱で、座敷の空気や人の機微をみながら、融通無碍に場を

盛り上げることができ、真面目腐った男たちでも心の底から楽しませるような芸をもっていて、

卑屈になることはなく、志と誇りをもって「幇間」という居場所をもっていた。

時代が変わり、座敷遊びよりもキャバクラ、三味線よりもカラオケになって、「いき」の世界が

狭まって、息苦しくなってきた。

江戸の文化は、寛文の京都から元禄の大阪経由で伝わり、江戸で花開いた。

「幇間芸」のひとつ、かっぽれも、大阪の住吉神社を起源にし、江戸で花開いた。

上方からいい日本酒も江戸に下ってくる。下ってこない駄酒のことを「下らない」といった。

今月86歳になる「芸一筋」のたまちゃんの芸のひとつひとつに、そんな日本人がどこかに

内包する「いきのDNA」みたいなものに共鳴した。彼女が生きている間、息をしている

あいだは「江戸のいき」は大丈夫だ。

今日はもうひとつの江戸の粋である「江戸前鮨を楽しむ会・味楽会」

明日は「ダメから始める中国語」

昨日聞いた都々逸を披露・・・・♪この膝はあなたに貸す膝 あなたの胸は私が泣くとき借りる胸

(これはABCある都々逸のBにあたるらしい。Cになると・・・放送コードにしっかかる(ひっかかる)ので、お座敷(ライブ)にて、チャンチャン)