三連休を利用して、というより勝手に三連休をとって、
山形にいってきた。友達が終の棲家として、畑付きの古民家と
縁あって昨年に移り住んだ。さすがに冬はマイナス10度くらいに
なるらしいので、「春いくね」という約束をして、やっとかなった。
東根(ひがしね)という佐藤錦の里である。城の城壁が残された城下町で、
「本丸」とかいう住所が昔を忍ばせ、なかなか素敵な街だ。
今回は「さくらんぼ農家」のさくらんぼ収穫を手伝い、いっしょに蕎麦会をやる、
といういつものパターンの「おしかけ蕎麦会」だ。先月の岐阜の春日茶の里と
同じように、さくらんぼ農家も収穫時に「ひとで」が足りない。ブラック企業の
人不足などで、健全な働く場を失った人たちは、ぜひ、自然とふれあい、自分を見つめる、
という意味も含めて、「田舎暮らし」の体験入門をなされたらいいのではないかと、今回
もそう思った。ブラック企業でなく、人間にもどろうと思う人がいくといい。たくさんの神の宿った山々に囲まれた山形。
山形とは、山の横に鳥居の象形文字があり、右端にみっつの山、つまり出羽三山である
月山、羽黒山、湯殿山が刻まれている。まさに自然の神様に囲まれた楽園である。
さくらんぼを積んだ後、温泉にいき汗を流し、身土不二よろしく地元でとれた山菜のてんぷら
や、こんにゃく、畑でとれたてのきゅうりなどのご馳走(畑に走っていき、新鮮なものを食べる)を
いただき、蕎麦で締めた。
どう考えても、高齢者社会になり子どもも人口も減っていき、過疎や空き家ばかりが目立つ日本。
でも視点を変えたら、本来の「持続可能な生き方」に、もう一度もどせるチャンスだと思う。